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登山用のクッカーは何がいい?



2019年9月18日

登山用のクッカーは何がいい?

テント泊の登山では食事を作るのにクッカーが必要ですが、
最近はいろいろな種類が出回っています。

どれを選べばよいでしょうか?

材質を見る

登山用のクッカーの材質は大まかに3種類です。

  • アルミ
  • ステンレス
  • チタン
です。
軽いのはチタン製です。調理がお湯を沸かすのが主体で、フリーズドライとか
レトルトをあっためたり、ラーメンなどが主な食事の人にはお勧めです。

ただし、チタン製は欠点があって、熱伝導率が他の材質より低くなっていて
鍋の底の温度が均一になりにくい欠点があります。
水などの場合は余り問題にならないのですが、ご飯を炊いたり、カレーなどの
煮物を作ったりする場合は、加熱にむらが出来る場合があるのと、
火があたっている部分が焦げやすくなります。

そうした調理をする場合は、ステンレス製やアルミ製の方が使い勝手が良くなります。

では、アルミとステンレスでどちらが良いかですが、
アルミの方がへこみやすいです。
ステンレス製の方が若干重くなりますが、しっかりした物が多く変形しにくくなります。

バックパックにどのようにパックするかにもよりますが、アルミ製の物は
使っているうちにどうしても凹んでしまう事が多くなります。

内側のコーティングは?

次に考えるのが内側のコーティングです。最近のチタン製やアルミ製のクッカーの多くが
焦げ付きにくいようにコーティングが施されている物が多くなっています。

コーティングの強さは同じではないのですが、ご飯などを炊いた場合、焦げてコーティングがはがれる事もよくあります。

あくまで個人的な考えですが、コーティング無しのクッカーの方が長く使える物が
多い気がします。現在幾つかのクッカーを持っていますが、アルミ製のコーティングが
無い物は、30年以上使っていますが、多少凹んでいる以外は問題なく使えています。
30年以上使っているアルミ製のクッカー

ステンレス製は丈夫で使いやすいです。
最近愛用している物は、MSRのステンレス製で丈夫で、強度もあって、
ご飯も炊けるし、カレーを作っても大丈夫です。
勿論、お湯を沸かすだけの食事でも使えるので、活躍の場が多く重宝しています。

MSRのステンレス製クッカー

蓋もしっかり締められるようになっているので、中に食料やガスコンロなどを入れてパッキングできるので調理以外の使い勝手にも優れています。ステンレス製のクッカーの殆どはコーティングされていない物も多く、多少雑に扱っても問題はありません。

使い勝手を考えると

実際の使い勝手を考えると、取っ手付きの物でコーティングが無い物の方が長く使えると思います。ステンレス製の物はやや重くなりますが、しっかりしていて多少無理にパッキングしても殆ど変形する事はないので、個人的にはお勧めの一品です。

最近は、食料もラーメンやフリーズドライなど調理が簡単な物が多いので中型(1リットル強)のクッカーが1つあれば殆どの山行で十分です。
人数が多くなると、もう一つ位あった方が便利です。

大きさや容量は、何人で山に行くかで調整すれば良いと思います。

荷物の分担などを考えると4人くらいで一つのテントで行くと効率が良いように思います。人数が増えて、クッカーのサイズが大きくなると、小型のコンロでは均一に加熱出来ない場合が多く、選択肢が限られてしまいます。

使い勝手が良いのは4人ぐらいまでを目安にする方が効率が良くなります。



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