2019年9月11日
緊急時の連絡手段の検証
今回、Mt. Whitney周辺のトレールでAPRS利用の可能性について簡単な調査をしてきましたアメリカでも一番人気のMt. Whitneyですが、この山に登るには許可が必要です。
特に一番手軽なLone PineからMt. Whitney Trailを往復するルートは、毎年2月に始まる抽選に応募して、許可を取る必要があります。抽選に応募しても、抽選への応募が相当数になるのでなかなか許可が取れない場合が多くなっています。
今年は、私も応募したのですが、抽選は外れてしまい、その後空いている都合の良い日程が見つけられなかったので、Mt. Whitney Trail以外からMt. Whitneyに行くルートで許可を取りました。今年は、Horse Meadow からCottonwood Pass Trailを経て、Mt. Whitneyに向かう事を計画しました。
まずは車で検証
Lone Pineのビジターセンターで許可を受け取って、登山口まで車で向かいました。
車はLone Pineの街に面した斜面を登った後、山の奥深くに入るようなルートで、Lone Pineの街が見えている間は、アマチュア無線を介したAPRSのメッセージを多数受信する事がきます。ところが5分に1回の間隔で私も位置情報を送信していましたが、約1時間弱のドライブで1回もAPRSの中継局に拾われませんでした。
送信は、ハンディ機の出力が5Wで、車に着けたアンテナから送信していますが、APRSの中継局までは距離があって、ハンディ機と車に着けたアンテナでは難しいというのが結論でした。
トレールでは
今回のCottonwood Pass Trail head(Horse Meadow)は山に囲まれた盆地の様な場所のため、このエリアに入ってしまうと、自分の位置情報がAPRSの中継局に認識されないだけでは、なく、他の局のメッセージも全く受信できませんでした。
結局、Chicken Lakeの先の高台に出て、西側のセコイア国立公園が見張らせる場所に出るまで、メッセージは受信できませんでした。自分で発信するメッセージの方は、メッセージが受信できている状態でも認識されていませんでした。
結論から言うと。。。
このエリアではAPRSによるメッセージの送信は難しいというのが結論です。
メッセージが受信できるエリアは確実にありますが、こちらからメッセージを送信しても中継局には全く認識されませんでした。後はトランシーバーの出力を上げる事は難しいので、アンテナの効率(利得)を上げる位しか出来る事はなさそうです。
来年は少し長くなりますが、標準でついてくるアンテナより効率の良いアンテナを持参して同じような調査を考えていますが、余り大きな改善は期待できない感じです。
信頼性が高いのは?
そうなると、緊急時の連絡手段として信頼性が高いのは、やはりIn-Reachという事になりそうです。実際にトレールでもIn-Reachを使っている人を沢山見かけました。
日本の場合は山でも比較的街に近い場合が多いので少し事情が違うのかもしれませんが、救助費用のプランなどを用意しているIn-Reachの方が、より魅力的なのは確かです。
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