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9月, 2019の投稿を表示しています

雪が降ったら要注意!

Weekend Chronicle 2019年9月30日 ヨセミテで雪が降りました! 先日もお伝えしましたが、カリフォルニア州のヨセミテ国立公園で雪が降りました。 「夏のハイキングシーズンは終わりです!」 という話です。 雪が降ったと言っても、まだ根雪にならないと思います。 雪が降り積もって冬の様相になるまでにはもう少し時間がかかるかと思います。 今回の雪も数日すれば概ね溶けてしまうと思います。 しかし、 「油断は大敵です!」 朝夕は氷点下になる日が多くなります! 私の住む、サンフランシスコ近郊でも朝夕は結構涼しくなりました。 半袖では肌寒い感じです。 当然標高の高い所では、朝夕は氷点下に下がる日も多くなります。 この時期の登山やハイキングでは、防寒対策は欠かせません。 夏よりは1枚防寒着を増やして保温に努める事が大切です。 それ以外に気をつけるのが、岩の上でです。 気温が氷点下になると、岩の表面の水分が凍ります。 そうすると、 見た目は普通の岩に見えますが、その上に乗ると滑ります! 特に沢を渡渉する場合、石伝いに飛んで渡る事がありますがその際は特に注意が必要です 不用意に石の上に乗ると滑って転んでびしょ濡れになるだけならまだしも、打ちどころが悪いと大怪我に繋がる事もあります。 滑らない方法はというと、アイゼンを履くくらいです。 あるいは、日が出て気温が上がって表面の氷が解けるまで待つという手もありますが 見た目からはわかりにくいのが問題です。 寒いだけで見た目は夏のトレールと余り変わらないように見えても こうした危険が潜んでいます! 土の上は歩きやすいので、この季節樹林限界を超えた場所に行く場合は要注意です。 樹林限界以下の土の上のトレールで、紅葉を楽しむというのが良いのかもしれません。 準備と情報を集めて安全に! この時期は、登山やハイキングに出かける場合、夏よりはさらに慎重に 事前に天気を含めた現地の情報を集めて、慎重に行動することが大切です。 アメリカの場合、少し奥に入ると余り人がいなくなるので十分な注意が必要です。

アメリカでは雪の便りがありました! ~ 防寒対策のコツ!

Weekend Chronicle 2019年9月29日 アメリカでは雪の便りがありました! 9月も終わりになって、アメリカでは雪の便りがありました。 カリフォルニア州にある有名な国立公園のヨセミテでは、先週雪が降ったようです。 講演を東西に貫くCA-120という道路では雪が降ったというニュースがありました。 この道は、標高3000m前後まで行く道です。 私の住むエリアでは日中はまだ気温40度近く行く日もありますが、 標高が高い所では雪になって、夏の登山・ハイキングシーズンは終わりです。 実際に雪が積もって冬の様相になるまでにはまだ少し時間がかかると思いますが、 これからは、日帰りの登山・ハイキングでも寒さ対策が必要になってきます。 きょうは、その防寒対策についての記事です! 防寒対策のコツは? 最初に考えるのが 「風対策」 です。 稜線に上がると、夏よりは冷たい風が吹いていて体温を奪われます。 風対策には、 ゴアテックスなどの透湿防水性のあるアウター が一番です。 風が冷たいと思ったらすぐに羽織れるように、 取り出しやすい所に入れておきます 。 後は、 夏よりは少なくても1枚余分な防寒着として使える衣服が必要 です。 フリースのジャケットなどが軽くて保温性も良く便利 です。 小物も大活躍! 小物も準備しておくと効果的です。 手袋 帽子 首元の対策 熱が逃げやすいのが、頭と首元 です。 帽子やネックウォーマーは小さいですが効果的 です。 上手く使うと衣服1枚分以上の効果があります。 とにかく、熱を逃がさないように工夫する事が重要です。 あと、大事なのは手袋です。手がかじかんでいると行動や動作に影響がでます。 気温が低い時には手袋は必須です。 天気予報に注意! あとは、登山やハイキングに出かける際に、 夏より慎重に気象情報をチェックする事が重要です。 特に、雪が降ると道が雪で隠されてしまいます。 そうすると慣れていないと道に迷いやすくなります。 雪が降りそうな天気の場合は、この時期は登山やハイキングは控えた方が無難 です。 中途半端な雪は歩きづらいですし、危険な様相が急増します。 紅葉の中の登山やハイキングは景

登りのトレーニングは意外に簡単 ~ でも疲れます!

Weekend Chronicle 2019年9月28日 登りのトレーニングは意外に簡単 先日、登山やハイキングの下りのトレーニングの話を投稿したら、意外に反響が大きかったです。 「登り」と「下り」で筋肉の使い方が違って、トレーニングのやり方も違うというのは意外だったようです。 その中で、では「登りのトレーニング」は何をやれば良いのかという質問を沢山頂きました。そこで、今日は登山やハイキングの登りのトレーニングの記事を書いてみる事にしました。 基本のトレーニングは実際に登りを歩く事! 基本は、当たり前ですが実際に登り坂を歩く事です。 特に、実際に近場のトレールで登りを実際に歩けば、基本的に登ったところは下る必要があるので登りと下りの両方のトレーニングになります。これに勝るトレーニングはありません。 しかし、実際にトレールを普段から歩くのは場所の問題もあって誰でも出来るわけではありません。そこで多くの人がやっているのは「走る」事です。 登山やハイキングでは斜面を登るという機会があります。斜面を登る場合、歩いていても運動強度は高いので普通に歩くよりも心拍数が上がり苦しくなるのが普通です。 この心拍数が高い状態で運動できる持久力を身に着けるにはランニングはとても効果的な運動です。 走る事で、「心肺機能」は強化する事ができますが、登山やハイキングの登りで必要な筋力は余り身に付きません。これを、身に着けるためには、階段などを登るのが効果的です。フィットネスクラブに行くと階段を登る器具があるのでこれを使うと登りに特化したトレーニングが可能です。 あるいは走るのに組み合わせて、スクワットなども登山やハイキングの登りに近い筋肉の使い方をするので効果があります。 このように登山やハイキングの登り対策は比較的行いやすいのです。 (下りには余り上手い別の方法がないので前回記事を書きました。) ところで、この登山やハイキングの為の登りのトレーニングですが、 直前にやっても余り効果が期待できません 。マラソンなどのトレーニングと同様で ある程度の期間継続しないと効果が期待できません 。少なくても3カ月程度は定期的にトレーニングをしないと実感できる効果は体験できない気がします。 ということで、私の場合、週3回

下りのトレーニングをしてますか? 意外に軽視される下りのトレーニング

Weekend Chronicle 2019年9月26日 下りのトレーニングしていますか? 登山やハイキングでは、登りはきつい物です。 特にテントなどを持っていると荷物も重くなて登りは息も切れて大変です。 体力が無いと、バテてしまって、楽しい登山やハイキングを楽しめない事もあります。 そんな事もあって、普段からトレーニングをする方も多いと思います。 どんなトレーニングをしていますか? では、登山やハイキングの為のトレーニングで何をしていますか? 普段はウォーキングという方もいれば、走っている方もいるかと思います。 実際に登山やハイキングに頻繁に出かけるという方もいらっしゃるでしょうか? 私は普段のトレーニングはランニングをしています。 週に2~3日10㎞前後を走っています。 走ると心肺系のトレーニングにもなるので登山やハイキングのトレーニングとして有効です。 走るトレーニングの注意! 登山やハイキングの為に走るトレーニングをしている方は幾つか注意点があります。 運動強度が歩行に比べると強くなるのでケガをしやすい 下りのトレーニングには余りならない(山を走る場合は別です) ケガに関しては特に中高年は注意が必要です。年齢と共に体の回復に時間がかかるようになるので、トレーニングの間隔や強度に気をつけないとケガに繋がります。 そして、中高年になるとケガでトレーニングを休むと若いころに比べると体力の低下の度合いが激しくなります。 大切なのは、ケガをしないで続ける事です。そう考えると無理なトレーニングよりは、少し負荷が軽くてもケガをしないトレーニングが重要です。 次に、見落としがちになる下りのトレーニングです。 下りは登りと比べると体力的には楽で余りトレーニングの必要性を感じる方は少ないようですが、実は登りと下りでは筋肉の使い方が違います。特に急坂を重い荷物を持って降りる場合は下りもかなりの筋力を必要とします。 下りの場合筋肉が収縮する形で使います。こうした筋肉の使い方は下り特有の物で、普通に比較的平坦な道を走っているだけでは余り鍛える事ができません。 長い急な下りを下っていると良く起こる事に「膝が笑う」と言いますが。 これは、長い下りで膝周辺の筋肉を酷使

バックパックの大きさは?

Weekend Chronicle 2019年9月24日 テント泊の装備(2泊3日) バックパックの大きさは? 皆さんはどれくらいの大きさのバックパックを使っていますか? 学生の時は合宿でテントを持って山に行くときは70リットルクラスのバックパックを使っていました。 お正月の雪山に長期間(1週間から10日、プラス予備日の食料)山に行くときは ロープやハーネスなどの登攀具もあると80リットルを超えるバックパックを背負って 山に行ったこともあります。 もちろん、日程や目指すルートによって変わると思いますが、 一般的なハイキングではどんな感じか最近の荷物の量を基に考えてみました! 持っているバックパックは? 現在所有しているバックパックはというと 100リットル(昔の冬の合宿用、最近は全く使いません) 70リットル(テントを持って3泊以上の場合時々使います) 45リットル(最近のテントを持っていく山行での主役、3泊位までは大丈夫) 35リットル(日帰り用、家族の荷物も持つとき) 15リットル(日帰りの短いハイキング) こんな感じで使い分けています。 最近は余り凝った料理はしないので、食料の体積は余り大きくないので、 殆どの場合45リットル位の容量があれば、3~4泊位までは何とかなるというのが ここ数年のハイキングでの結論です。 冒頭の写真は、まだ残雪が多い時期にMt. Whitneyにアイゼンとピッケルを持った時の 装備です。 バックパックは余裕がないくらいパンパンでしたが、カメラを加えても大丈夫でした パッキングしにくい物は? ヨセミテや、Mt. Whintney周辺では、食料はベアキャニスターという熊が開けられない容器に入れて運ぶ必要があるのですが、このベアキャニスターが一番の曲者です。 中途半端な形状と大きさでちょっと面倒です。 それ以外は、特に問題なく比較的コンパクトに収まります。食料も4泊から5泊分ならば十分に収まります。最近は一人で歩く事が多いので全部自分で持ってこのサイズです。 2人とか3人とかで行く場合はテントなどの装備は分担できるので多少ですが荷物は少なくすることができます。 ただ、45リットルだといつもギリギリなのでもう少し大きい方が

山小屋は無いけれど。。。アメリカのバックパッキング事情

Weekend Chronicle 2019年9月23日 山小屋は無いけれど。。。 アメリカの他の州の話は余りよくわかりませんが、 少なくてもカリフォルニア州のトレールには日本の様な山小屋はありません! 日帰りでないハイキングは、みんなテントと食料を持って歩いています。 日本の山では、かなり多くの人が山小屋に泊まって寝る場所と食料の提供を受ければ 荷物をかなり減らせるので利用する人も多いのですが、カリフォルニア州のトレールでは そうした施設は無いので、日帰りにするか、テントを持って歩くかの選択になります。 トレールを歩いていると。。。 テントに泊まるとなると一気に荷物が増えます。 テント、調理器具、燃料、食料、寝袋など必要な物は全部持って歩かないといけません。 水場も自然の沢や湖から水を汲んで使う必要も出てきます。 しかも、荷物の量は日数が増えれば食料も増えて荷物は増えますが、1泊でもテント、調理器具、燃料、寝袋は必要になるので、一気に荷物が増えます。 そうなると、泊りで歩く人は少なくなりそうですが、トレールに行くと意外に多いので 最初はびっくりしました。 テントを張るルールはエリアによって違います! トレール上でテントを張るルールは実はエリアによって結構違います。 だいたい共通しているのは水場から100フィート(約30m強)は離れるという事で、厳しいエリアではキャンプは指定地でするのが基本になっています。 多くのエリアでは比較的緩くだいたいどこでもキャンプ可能の所が多くなっています。 水が取りやすい場所や、トレールの要所にはメジャーなキャンプサイトがありますが、 結構いろいろな所で止まっている人を見かけます。 先日も少しトレールから外れた場所にテントをはりましたが、周りに人がいなくて 静かで、貸し切り状態だったので、大自然と一体になる感じで自然を満喫する事ができました。 日本ではなかなか味わえない感覚! 実は、この感覚があるのでみんな山で止まるのかなと思いました。この感覚は日本では余り味わえない場合が殆どだと思います。 学生時代道なき山を歩く「藪漕ぎ」で縦走したりした時や、限られた山域の冬山でしか味わえなかったそうした雰囲気を、夏の手軽なトレールで味わえ

軽い装備が良いのか?

Weekend Chronicle 2019年9月22日 軽い装備が良いのか? テントを持って長期間に渡って歩く場合、荷物の重さが気になりますよね? ちょっとした、重さの違いでもそれが積み重なると大きな違いになるので軽い装備を選ぶことも必要です。今日の投稿はそうした考え方に関する記事です。 何故軽くなるのか? まずは、判りやすい話ですが、どうしたら軽くなると思いますか? 答えは簡単で、小さくする、使う材料を少なくするという事だと思います。 また、同じ大きさでも、軽い材質をつかうと軽くすることができます。 例えば先日取り上げたクッカーの例では、同じ大きさのクッカーでも 材質が、アルミなのかステンレスなのかチタンなのかで重さは大きく変わってきます。 そうなると、チタンのクッカーを選ぶことはかなり理にかなっています。 機能も殆ど変わらずに軽くなるのですから選ばない理由はありません。 あとは、選ばない理由は若干高価になることぐらいだからです。。 クッカーの記事を書いた時に触れていますが、チタンは熱伝導性で欠点がありますが、 その欠点は軽量化を求める場合は殆ど問題にはなりません。 軽量化を求める場合は、それが問題になるような料理はしないと考える方が普通だからです。お湯を沸かすだけならば殆ど差はありません。 機能が変わる場合は? 機能が変わる場合はどうでしょう? 例えばテントの場合などです。テントでは完全に自立型のテントと、そうでないテントがあります。軽量化をするためにポールの数を減らしたりする場合は、きちんとペグを売って張り綱を張って補助をしないときちんと設営できないテントもあります。 その場合は、考え方が分かれますよね? 自立型のテントは余りテントを設営する場所を選びません。どこに立ててもある程度安定した形でテントを立てる事ができます。ところが、自立型でないテントは、場所によっては安定して立てるのが難しい場合もありますし、一人で設営するには難しい場面もあります。特に疲れている場合、簡単に立つ方が助かる場合あります。 また、昨日は変わりませんが、強度などで差が出る場合もあります。バックパックなどの場合は、素材の厚さを薄い物にして軽量化をはかる物もあります。多くの場合は薄くても丈夫な素材を使いま

バックパッキングと登山 ~ アメリカのアウトドア事情

Weekend Chronicle 2019年9月22日 バックパッキングと登山 バックパッキングと登山(マウンテニアリング)の違いをご存知ですか? アメリカではこれらは明確に区別されています。 登山は基本的に山に登る行為ですが、バックパッキングは野外をテントを持って歩く行為という事です。バックパッキングでも山頂の立つケースはありますが、テントを張る場所は平坦な安全な場所と言うのが基本です。 テントも違う! 実は、使用するテントも違います。バックパッキング用のテントと、登山用のテントは違います。実際は、冬の雪の山に行かない場合は、登山にバックパッキング用のテントを使う事が多いですが、製造側では明らかに分けて作っています。 バックパッキング用のテントは、標高の低い比較的広い安全な場所にテントを張る事が前提なので、テントの本体の大部分がメッシュ状の風通しの良い材質になっていて、外側からフライをかぶせるという構造の物が殆どで、重さも軽く、価格も安くなっています。 登山用のテントは、テント本体も風を通しにくい材質で作られていて、風の強い稜線上や雪の中でも保温性が高いような構造になっています。超軽量に作られている物ありますが、一般的にはバックパック用よりは重い物も多く、値段も高くなっています。 登山は余り一般的ではない アメリカでは登山はバックパックに比べると余り一般的ではありません。 もちろん、クライミングや本格的な登山に取り組む方々は沢山いらっしゃいますが 殆どはバックパッキングです。実際山は沢山ありますが、日本の様な縦走路は殆どありません。多くのトレールは平原を峠越えで結ぶと言ったコースが殆どで、日本の様に尾根沿いの山頂を結ぶような縦走路は殆ど見られません。 実際、標高も高く険しい地形が多いので道の整備が難しいというのもあると思いますが、一部の著名な山頂のみトレールが行っている感じです。したがって多くの山頂に登るには自分でバリエーションルートを辿る必要があります。 自然と触れ合えるバックパッキング 実は標高が高い山では、草木が育たないので、石や岩の同じような景色が続きます。 また、日本の様に山小屋が点在するわけではなく、基本的にテントを持って移動しなければなりません。そう考えると安全性を考慮すると、

ハイドレーションパックは買いか?

Weekend Chronicle 2019年9月20日 ハイドレーションパックは買いか? 最近では山でハイドレーションパックを利用する人多いですよね? 私も数年前から使っていますがとても便利です。 行動中にいつでも水分補給が出来るのは魅力的です。 わざわざバックパックをおろして水筒を出してとなると、 水を飲むのは休憩を取る時だけになりがちですが、 歩きながらでも補給できるのは脱水症状を防ぐ事ができます。 私が使い始めた理由はトレールランニング! 実は私は登山を始めて暫くは水筒派でした。 実は余りハイドレーションパックは余り好きではありませんでした。 理由は簡単で、手入れが面倒なのと、行動中の水分補給以外は使い勝手が悪いからです。 それでも、トレールランニングをしていると水筒は不便です。 水分を補給するためにいちいち止まって水筒を出すのも面倒ですし、 手に水筒を持って走るのも余り好きではありませんし、走りながら飲むのは至難の業です という理由でハイドレーションパックを導入しました 使ってみると登山でも便利! 実際に使ってみると登山でも便利です。 既に書いていますが、行動中いつでも水分補給ができます! 最近は長時間行動する場合は、登山やハイキングでも使っています。 しかし問題が無いわけではありません! 登山やハイキングでテントに泊まる場合です。 実はハイドレーションパックは水分を飲むのには都合が良く設計されているのですが キャンプ地で調理などに使う水を扱うにはちょっと不便です。 クッカーに水を汲むという方法もありますが、それでは足りない場合が殆どです。 かといって、ハイドレーションパックからクッカーに水を写すのは面倒です 水をこぼしやすいし、ボトル型の水筒に比べると使い勝手では劣ります。 そうするとキャンプの水用の容器が別にあった方が断然便利です。 折り畳み式の容器などいろいろ試しましたが、ボトル式の水筒が一番使いやすいです 結論は? キャンプをしないならハイドレーションパックは間違いなくお勧めです! キャンプをする場合でも、別に折り畳み式の容器を持参するなどすれば、 問題は解決できます。空のボトルも少し余裕を持ったバックパックのサイズを選べば

登山用コンロ(ストーブ)は?

Weekend Chronicle 2019年9月19日 登山用コンロ(ストーブ)は? 前回は、登山用のクッカー(コッフェル)の話をしましたが、 今回は登山用コンロ(ストーブ)の話です。 登山用コンロもいろいろな種類がありますが、 結論から言ってしまえばお勧めはガスのコンロ(ストーブ)です。 理由も簡単で、「手軽」で「安全」で「扱いやすい」からです。 昔はいろいろありましたが。。。 何十年も前の話をすれば、燃料には灯油やガソリンが使われていました。 現在は灯油の登山用コンロは殆ど見かけませんが、私が学生の時は「ラジウス」が まだ使われていましたし、ガソリンコンロも良く使われていました。 まだ、ガソリンコンロは売られていますが、最近では殆どの人はガスを使っていると思います。 ガスコンロの欠点は低温になるとガスの気化効率が落ちて火力が弱くなるという問題が ありました。この欠点は日の熱をガスのボンベに還元したり、ガスを液体のまま出して使う方式のコンロなどで大きく改善されています。 現在ではわざわざガソリンコンロを使わなくても冬でも十分使えるようになっています。 ガスコンロを選ぶ場合の注意! ガスコンロは小型化が進んで、小さくなりました。しかし、人数が多くて大きなクッカーを使う場合は余り小さなものだと安定しない場合もありますし、強度的にも弱い物もあります。少人数で小さなクッカーを使う場合には軽くて便利でも、ある程度の人数で大きなクッカーを使う場合は少し大きくても安定してクッカーを置ける物が便利です。 特に大きなクッカーを使う場合は、ボンベとコンロの部分をホースで結んで使える形の方が重心も低くなるので安定します。 自動点火装置付きの物 自動点火装置がついている物は便利ですが、点火装置の部分が湿ってしまうと上手く機能しない場合が多いです。自動点火装置付きでも、必ず、マッチやライターは持参した方が無難です。特に日本の雪山の場合湿気が多いのでかなりの場合上手くつきません。 お問い合わせはこちら!

登山用のクッカーは何がいい?

Weekend Chronicle 2019年9月18日 登山用のクッカーは何がいい? テント泊の登山では食事を作るのにクッカーが必要ですが、 最近はいろいろな種類が出回っています。 どれを選べばよいでしょうか? 材質を見る 登山用のクッカーの材質は大まかに3種類です。 アルミ ステンレス チタン です。 軽いのはチタン製です。調理がお湯を沸かすのが主体で、フリーズドライとか レトルトをあっためたり、ラーメンなどが主な食事の人にはお勧めです。 ただし、チタン製は欠点があって、熱伝導率が他の材質より低くなっていて 鍋の底の温度が均一になりにくい欠点があります。 水などの場合は余り問題にならないのですが、ご飯を炊いたり、カレーなどの 煮物を作ったりする場合は、加熱にむらが出来る場合があるのと、 火があたっている部分が焦げやすくなります。 そうした調理をする場合は、ステンレス製やアルミ製の方が使い勝手が良くなります。 では、アルミとステンレスでどちらが良いかですが、 アルミの方がへこみやすいです。 ステンレス製の方が若干重くなりますが、しっかりした物が多く変形しにくくなります。 バックパックにどのようにパックするかにもよりますが、アルミ製の物は 使っているうちにどうしても凹んでしまう事が多くなります。 内側のコーティングは? 次に考えるのが内側のコーティングです。最近のチタン製やアルミ製のクッカーの多くが 焦げ付きにくいようにコーティングが施されている物が多くなっています。 コーティングの強さは同じではないのですが、ご飯などを炊いた場合、焦げてコーティングがはがれる事もよくあります。 あくまで個人的な考えですが、コーティング無しのクッカーの方が長く使える物が 多い気がします。現在幾つかのクッカーを持っていますが、アルミ製のコーティングが 無い物は、30年以上使っていますが、多少凹んでいる以外は問題なく使えています。 30年以上使っているアルミ製のクッカー ステンレス製は丈夫で使いやすいです。 最近愛用している物は、MSRのステンレス製で丈夫で、強度もあって、 ご飯も炊けるし、カレーを作っても大丈夫です。

錠剤による飲料水の処理 ~ 寄生虫は死ぬまで数時間!

Weekend Chronicle 2019年9月17日 錠剤による飲料水の処理 先日、登山やハイキングの際の飲料水の処理について投稿して幾つか質問を頂きました。 個別には回答させて頂きましたが、他の皆様にも興味があると思いましたので追加の投稿をする事にしました。 アメリカで一番普及している方法は、フィルターで水を越して、バクテリアや寄生虫を取り除いてしまうという物です。ウイルスに関してはフィルターよりも小さい場合が殆どで、フィルターで取り除く事は難しくなっています。 ポンプ式のフィルター 実際は多くの人は、ウイルスに対する対策をしていないと思いますが、現状では問題になる事は少ないと言えそうです。 しかし、短期のハイキングや登山ではフィルターはガサバるし使った後の手入れも面倒なので、錠剤による殺菌(滅菌)はどうなのという質問を多く頂きました。 錠剤は効果が出るまで時間がかかる! フィルター式の一番の利点はフィルターした水は直ぐに飲むことができます。 一方で錠剤は効果が出る(バクテリアやウイルスが死ぬ)までに少し時間がかかります。 ウイルスやバクテリアで数分から30分程度 寄生虫は数時間(私が使っている物は4時間程度) かかるとされています。私たちが薬を飲んでから効果が出るまで少し時間差があるのと同じです。 そうすると、水を汲んで錠剤を入れて暫く時間をおかないと飲むことができません。 さらに、寄生虫が死ぬまでは4時間程度かかるので、そうなると行動中に汲んだ水の一部は結構な時間飲めない事になります。ウイルスの影響は少ないといえますが、寄生虫が水の中にいる可能性は否定できませんのでこの4時間という時間をどう考えるかになります。 このように、錠剤の場合、味に影響が出る以外にもちょっと心配事が残ります。 フィルターに変わる方法は? そう考えると、紫外線方式を併用する意義はありそうです。 紫外線方式の機器 取った水を紫外線処理すれば一応直ぐに水を飲むことができます。フィルターよりは小型で日帰りの山行でも使いやすく、使った後の手入れも簡単です。 この器具の効果には賛否両論ありますが、一定の効果はあると考えれば、錠剤と併用すれば安心ですし、よい組み合わせ

雨でもハイキング・登山に行きますか?

Weekend Chronicle 2019年9月17日 雨でもハイキング・登山に行きますか? 誰でも、登山やハイキングに行くときは良い天気だといいなあ~と思いますよね? しかし、天気は自分ではコントロールできないので、雨に降られたりもします。 あなたは、雨でも登山・ハイキングに行きますか?? 今日の投稿はそんな話です。 雨でも行く? 私も、登山を30年以上やっています。中には雨の中行動した事も結構あります。 でもよく考えてみると、その殆どは、学生時代の合宿が殆どです。 個人で企画した山行では天気が悪いときは殆どが中止にしています。 そう考えると、雨なら行かない!が私の基本姿勢です。 長期の山行は選択の余地はない! ところが、雨の中の行動の記憶が殆ど合宿なのにも理由があります。 合宿など比較的長期間の山行では、山行の途中で雨に降られたりして避けられない場合が多くなるからです。 社会人になって、休みも限られてくると余り長期に渡って山に行く機会は少なくなります その辺が、雨の中の行動の記憶が学生時代に偏っている大きな理由です。 何故雨だと行きたくないのか? では、雨だと何故行きたくないのでしょうか? 理由は簡単で濡れるのが嫌だからというのが一番の理由です。 装備が濡れると重くなりますし、衣類が濡れると不快になります。 一旦濡れるとなかなか乾きませんし、視界も悪くなるので眺めも良くありません。 その辺が雨の中の登山やハイキングを避ける大きな理由です。 今日この話題を取り上げたのには理由があります! 実は先日のハイキングでは久々に山で雨に降られました。 行動中に降られたわけではないのですが、午後テントに入った後夕立に見舞われました。 結構降りましたが、最近のテントは雨が降っても意外にテントの中が濡れないように 工夫されています。テント自体は濡れて重くなりましたが、テントの中の物は少し湿った程度でした。寝袋もシュラフカバーのおかげで濡れませんでした。 おかげで、余りやる気をなくさずに次の日も行動できました! 実は、 雨などに備えた装備や準備をする事の重要性に改めて気づいた わけです。 最近の道具は進化していて素晴らしいです。 雨具も学生時代は、ハイパロン

ブーツかシューズか?

Weekend Chronicle 2019年9月16日 ブーツかシューズか? 登山やハイキングで靴を選ぶときに、かかとまでサポートするブーツタイプか普通の靴に近いシューズタイプか迷いませんか? 今日の投稿は、登山やハイキングで使う靴の話題です。 軽い靴を選ぶとシューズになる! どちらの靴を選んでも良いのですが、普段の生活で履いている靴は、殆どの場合、シューズです。しっかりした登山靴はブーツで重くなっています。そうすると、軽い方が楽な感じがしてシューズの方がよさそうですよね? あまり、長時間歩くのでなければ、シューズもお勧めです。特に荷物が少なくて、比較的良く整備をしてあるトレールならばシューズでも特に問題になる事はないと思います。 場所によっては、スニーカーでも十分です。 でも、実際にトレールに行く前に欠点もちゃんと知ってから決めてください! 登山用でないシューズの問題点は 基本的に登山用とは靴底のソールが違い、 滑りやすい 場合が殆どです 足が保護されていない 足首をひねりやすい 同じシューズでも 登山用に作られている物は 登山用でない物よりは滑りにくい 足もある程度保護されている 足首は保護されていないのでひねるやすい 一方で、登山・ハイキング用のブーツは 滑りにくい 足が保護されている 足首もシューズよりはひねりにくい という違いがあります。 あとは体力を考えて 違いは、荷物が重くなってくるとより顕著になります。 荷物が重い場合は、登山・ハイキング用のブーツを選んだ方が無難です。 歩き方も、重い荷物を持って歩くと変わってくるのでブーツの方が安定します。 体力に余裕がある場合はシューズでも問題ないです。 私も若い頃はシューズ派で、雪山以外では合宿などで荷物が極端に思い場合以外は シューズで山に行っていましたが、最近は歳を取って、足首をひねりそうになることが 多くなってきたのでブーツを利用する事が多くなっています。 シューズの場合は補助手段も! それでも、シューズの方が快適という方は、トレッキングポールを使ったりすると、 かなり安定します。 トレッキングポールがあると多少バランスを崩しそうな場合でも、ポールがサポートしてくれ

ガーミン fenix 6が出ましたね! ~ 結構魅力的です

Weekend Chronicle 2019年9月15日 ガーミン fenix 6 8月下旬の話になりますが、ガーミンから、fenixシリーズの新製品が発表されました。 昨年、fenix 5 plusが出た時にも紹介していますが、アメリカで発売されているモデルにはパルスオキシメータの機能が含まれています。 先ほど日本語のガーミンのサイトを見る限り、日本版はパルスオキシメータが含まれていないようです。 日本正規版と、海外版では機能が違う? アメリカでは、fenix 6シリーズは、ベゼルの大きさで、大中小があって、さらに各モデルが、「普及版」と「Pro」に分かれているようです。 アメリカ版の場合普及版とProの違いは、地図の機能と音楽再生機能が大きな違いになっているようですが、日本版では基本的に全モデルで地図期のと音楽再生機能がついているようです。 海外版の制限 基本機能を使う分には、海外版でも特に大きな問題はありません。 メニューが英語になりますが、慣れてしまえばこれは余り大きな問題ではありません。 一番の問題は、スマホと連携した機能でメッセージを表示させる際に 海外版だと、日本語のメッセージの表示は出来ません。 日本で使用する場合、殆どのメッセージは日本語なので、時計側で日本語のメッセージが 見られないという問題があります。 それ以外は殆ど問題はないので、海外版を選択するのは一つの方法だと思います。 日本語版は、海外版に比べるとやや割高になっています。 パルスオキシメータの機能をどう考えるか? 現状では、日本語版ではパルスオキシメータの機能がサポートされていません。 それ以外は殆ど機能は同じですのでどちらの方が良いかという事になります。 私の場合、データを集めて、高所での体の反応を調べていますので、パルスオキシメータは欲しい機能の一つです。現在試用中のモデル(fenix3 HR)では、パルスオキシメータの機能は含まれていませんので、新しいfenix6が欲しい理由の一つです。 しかし、実際の登山でのSPO2値がどれ位有効かと考えると、過去のSPO2値を測った経験からすると、殆どの登山者やハイカーの方にこの値が必要とは考えにくいといえます。 むしろ、心拍数が測れればペ

変わる足の大きさ ~ 高い所に行くと足が浮腫みます!

Silicon Valley Super Ware 2019年9月15日 変わる足の大きさ! 今日は靴のサイズの話です! 最近気づいた事なんですが、足の大きさが変わります! 1日の間でも足の大きさが変わるのですが、実は高い所に行くと手足に浮腫みが出ます。 意外にもこの浮腫みによる足の大きさの変化は無視できないようです。 今回のハイキングで改めて分かった事ですが、普段近郊のハイキングでは特に問題ないのですが、標高の高い所に行くと靴擦れができやすいと前々から思っていたのですが、最近ようやくその原因に気づきました。 長時間歩くのが原因だと思っていましたが。。。 何年か前から気づいていたのですが、Mt. Whitneyにハイキングに行くと殆どの場合足に靴擦れができてしまいました。この原因は普段より長時間歩くのが原因だと思っていたのですが、どうやらこれは高所に行く事による手足の浮腫みによるのがどうも原因らしいという事に気づきました。 普段は余りハイキング用ブーツを履いて近郊の山を歩く事はないのですが、毎年長いハイキングに行く前は少し前から何回か履いてみて足に慣らしています。 所が、その時は全く問題もなく、靴擦れも全く出来ないのですが、実際にMt. Whitneyに行くと靴擦れが出来たり、爪が死んだりします。 手を見ると。。。 普段は余り気にしていないのですが、今回たまたま歩いている時に手を見て結構浮腫んでいるなと思いました。この浮腫みは高度を下げると引いて普段と同じになります。 当然、足も浮腫んでいるという事です。 同じ靴下を履いてブーツを履いているのですが、確かにちょっときつく感じて、登りはまだ良いのですが、下りになるとつま先が当たったりするのが気になりました。 実は、足が浮腫むために、普段は問題ないと思っていた靴のサイズが実はあっていない事が原因でした。手の浮腫みを見ていると、結構酷いので、足のサイズも無視できない位大きくなっているようです。 捻挫なども。。。 今回トレールでパーミットをチェックしていたレンジャーが言っていたのですが、ねん挫などをして足などが腫れた場合も、高度を下げると腫れがかなり収まるという話を別のハイカーにしていましたが。浮腫みや腫れの程度にも高度が影響しているようです。

シュラフカバー大活躍 ~ 夏でも有効です!

Weekend Chronicle 2019年9月15日 シュラフカバーの活躍 今年の夏のハイキングは、Cottonwood PassからMt. Whitneyを目指しました。 例年とは違う少し長めのハイキングだったのですが、 今年の天候は少し例年と違いました。 この前の冬は例年にない大雪で、今年の夏は遅くまで雪が残っていました。 それに加えて夏の天候が安定せず、午後には雷雨や雹にやられたという報告がハイキングに出かける前から入っていました。 そんな情報があったので今年はシュラフカバーを持参して大いに助けられました! シュラフカバーご存知ですか? その名の通り、寝袋をすっぽり入れてしまうような袋です。 日本では雪山などを中心に利用者が多く、殆どの登山用品店で手に入るのですが、 アメリカのアウトドアショップでは実は見たことがありません。 最近は雪山に行かないのと、私の住むカリフォルニア州では夏は殆ど雨が降りません。 こちらに来て既に20年になりますが、雨に降られたのは精々2~3回だけでシュラフカバーの必要性は殆ど感じませんでした。 今年は雨に備えて持参! 今年は、そうした事前情報があったので、シュラフカバーを持参したのですが 大正解でした! 初日の夜から雨に降られて、テントの一部が浸水しましたが、寝袋は濡れずに済みました シュラフカバーがなければ、寝袋はびしょびしょになっていたと思います。 日本の山は雨が降るのであった方が便利です 日本の山の場合夏でも雨に降られる事は良くあります。 万が一に備えてシュラフカバーは持って行った方がよい装備の一つです。 その時のポイントは必ずゴアテックス製を買ってください! ゴアテックス製は高いですが、ここでケチってナイロン製を買うと後悔します。 性能の差は歴然です。 詳しくはWebサイトの記事をご覧ください!

登山・ハイキング時の飲料水の処理 ~ アメリカでは常識!

Weekend Chronicle 2019年9月13日 登山・ハイキング時の飲料水の処理 アメリカに来て登山・ハイキングの時の水の扱いの違いに驚きました。 日本では、山で沢の水を飲む場合でも殆どの場合何の処理もしないで飲みます。 これはアメリカではありえません。 ほぼ100%に近い人が何らかの処理をした上でなければ飲みません。 アウトドアショップに行っても、水を処理する道具や薬品のセクションが必ずあります。 アメリカの水は危ないのか? そういう背景をみると、アメリカの水は危ないのかと言うとそういうわけではありません 自然保護が徹底している事もあって、沢の水も湖の水もとても綺麗です。 恐らく日本の沢の水より澄んでいてそのまま飲めそうです。 アメリカの人が水の処理をする理由 調査結果を見ると、殆どの場合何の処理もしないで水を飲んでも問題はないようです。 アメリカの人が水を処理して使う理由は「万が一」に備えてという理由が大きいようです と言うのも、動物の排泄物が原因で、こうした自然の水源が、ウイルスやバクテリア、寄生虫に汚染されている可能性は完全には排除できない。こんな理由のようです。 どんな処理があるか? ポピュラーなのはフィルタ式ですが、店では薬品や、紫外線で滅菌するタイプなどもあります。それぞれ、良い点、悪い点があるのでその辺を Webサイト にまとめてみました。 日本の沢でも危険はある! 動物の排泄物を介して汚染されていると考えると日本の沢の水も完全に安全とはいいがたいといえます。日本の山でも万が一に備えて水を利用するのも必要なのかもしれません。

Cottonwood Pass Trail からPCTへ

Weekend Chronicle 2019年9月12日 Chicken Spring Lakeの先の高台からセコイア方面 Cottonwood Pass Trail この夏のハイキングの目玉は、Horse MeadowからPCT(Paciffic Crest Trail)でした。 例年は、Mt. Whitney TrailからMt. Whitneyを目指していたわけですが、年々抽選で許可を取るのが厳しくなって、ここ5年間は当たっていません。 それでも、5年のうち3年は5月1日以降に空いている日程を見つけて許可を取っていましたが、今年はそれも、上手く見つけられませんでした。 今年は別ルートから! そこで、今年はCottonwood Pass TrailからPCT(Paciffic Crest Trail)に入るコースを歩いてみようという事になって、先週末になりますが、歩いてきました。 Cottonwood Pass Trail headは、標高約3000mの場所にあって、Horse Meadowと呼ばれる場所です。前日にTrail Headに入って、翌日からハイキングをしてきました。 静かで美しいトレールが! 前日はWalk-inでTrail Headでキャンプをしました。熊対策のロッカーもあるしっかりとしたキャンプ場で、最盛期は過ぎている為か比較的空いていました。おそらく夏の最盛期は込み合っているのではと思います。 駐車場も広く、Whitney Portalよりは快適な場所でした。 ことしは、上空に寒気が入っていて気圧配置が不安定で、夜半には雨が降ったようでテントがびしょびしょに濡れていました。数日前は雷やヒョウが降ったようです。幸い天気はやや回復傾向だったのでそのまま翌朝テントを撤収して朝7時に出発しました。 標高は3000mありますが、最初の1時間くらいはなだらかで林の中を行く感じのトレールでその後、Cottonwood Passに向けてのスイッチバックでやや急になりますが、Mt. Whitney Trailに比べると歩きやすく、約3時間弱でCottonwood Passに到着して、PCTと合流しました。Cottonwood Pass付近まで行ったところで3つのグループとすれ違

緊急時の連絡手段検証 ~ APRSの限界

Weekend Chronicle 2019年9月11日 緊急時の連絡手段の検証 今回、Mt. Whitney周辺のトレールでAPRS利用の可能性について簡単な調査をしてきました アメリカでも一番人気のMt. Whitneyですが、この山に登るには許可が必要です。 特に一番手軽なLone PineからMt. Whitney Trailを往復するルートは、毎年2月に始まる抽選に応募して、許可を取る必要があります。抽選に応募しても、抽選への応募が相当数になるのでなかなか許可が取れない場合が多くなっています。 今年は、私も応募したのですが、抽選は外れてしまい、その後空いている都合の良い日程が見つけられなかったので、Mt. Whitney Trail以外からMt. Whitneyに行くルートで許可を取りました。今年は、Horse Meadow からCottonwood Pass Trailを経て、Mt. Whitneyに向かう事を計画しました。 まずは車で検証 Lone Pineのビジターセンターで許可を受け取って、登山口まで車で向かいました。 車はLone Pineの街に面した斜面を登った後、山の奥深くに入るようなルートで、Lone Pineの街が見えている間は、アマチュア無線を介したAPRSのメッセージを多数受信する事がきます。ところが5分に1回の間隔で私も位置情報を送信していましたが、約1時間弱のドライブで1回もAPRSの中継局に拾われませんでした。 送信は、ハンディ機の出力が5Wで、車に着けたアンテナから送信していますが、APRSの中継局までは距離があって、ハンディ機と車に着けたアンテナでは難しいというのが結論でした。 トレールでは 今回のCottonwood Pass Trail head(Horse Meadow)は山に囲まれた盆地の様な場所のため、このエリアに入ってしまうと、自分の位置情報がAPRSの中継局に認識されないだけでは、なく、他の局のメッセージも全く受信できませんでした。 結局、Chicken Lakeの先の高台に出て、西側のセコイア国立公園が見張らせる場所に出るまで、メッセージは受信できませんでした。自分で発信するメッセージの方は、メッセージが受信できている状態でも認識されていません

登山・ハイキングの緊急時の連絡手段は?

Weekend Chronicle 2019年9月10日 登山・ハイキングの緊急時の連絡手段は? 登山・ハイキングをしていると想定外の事に直面する事があります。 予期しないケガや事故はあなたの身にも起きる可能性があります。 そんな時に、携帯電話を使って連絡を取れれば何とかなる事もありますが、登山やハイキング中のケガや事故の場合現場が携帯電話の圏外という事もありえます。 そう考えると、非常時の連絡手段を考えておくと万が一の時に最悪の事態を避ける事ができます。 アマチュア無線の有効性 このブログでも何回か紹介していますが、アマチュア無線では、APRS(Automatic Packet Responding System)というネットワークが世界的に作られています。 この仕組みを利用して、テキストメッセージや位置情報をアマチュア無線を利用して発信できます。 比較的街に近い近郊のハイキングなどでは有効です。 日本でもこの仕組みを利用可能ですが、私の場合、日本ではこのAPRSを試した事がありませんので、どの程度有効であるかは、よくわかりません。 ここでは、アメリカの例を参考に挙げて見ます。 最近PCT(Paciffic Crest Trail)という長大なカリフォルニアのトレールの一部を歩いてきました。(Cottonwood Pass TrailからPCTに合流して、Rock Creekまで) この区間は、Cottonwood Passからの高台に出ると、APRSからのデータをじゅしんすることは出来ましたが、私が送った位置情報のデータは中継局には認識されなかったようです。 これは、私が携行した、トランシーバーの出力(5W)と内蔵のアンテナでは中継局を介して位置情報を送るには充分ではなかったという事になります。 カリフォルニア州には、このPCTの他にも有名なJohn Muir Trailもあって、その多くの場所が携帯電話の通話圏外になっています。 今回の結果を踏まえると、APRSの利用では非常時の対応には不十分という事になりそうです。当初は見通しの良い場所ならば中継局との通信が出来ると予想していたのですが、実際に中継局と通信が出来る場所は結構限られてくると考えられます。 In-Reach

高山病の影響を見る ~ 標高3000mでも症状が!

Weekend Chronicle 2019年9月9日 高山病の影響を見る! 高山病の影響は、少なくても私の場合標高3000mで現れます。 しかし、標高3000mでは、殆どの場合明確な自覚症状は殆ど何もありません。 高山病の症状は、心拍数や、SPO2値(酸素飽和度)に明確に表れています。 標高約3000mでのデータ 標高3000mのデータを見ると 今回は、標高3000mの地点で一晩過ごした際のデータを取ってきました。場所は、Cottonwood Pass Trail Headという場所です。Mt. Whitneyに西側から登る際に良く入山口に選ばれるルートです。 この日は車で、標高3000mのこの場所まで車で行ってそのまま睡眠をとりました。途中でパルスオキシメータのバッテリーが切れてしまったため途中でデータが切れてしまいましたがデータの傾向はわかります。 まずは、心拍数ですが、私の安静時の心拍数は普段の家では毎分60回以下です。しかし、この標高では、当初は100回を超えています。その後睡眠に入ると心拍数は少なくなって 毎分60回に近づいていますが、毎分60回までは落ちていません。 一方で、SPO2値は80%から90%の間を激しく変動しています。高度順化していない状態では、SPO2値の値は安定しないで、呼吸の状態によって変わるような状態になるようです。 睡眠時は、呼吸数も減るので、SPO2値も若干低めになっています。 このデータからは、前日に標高の高い場所に滞在するとその標高に慣れやすいという話もよく聞きますが明確な効果は明らかではありません。 普段のデータは? 家でのSPO2値と心拍数 心拍数は、毎分60回前後で落ち着いていますし、SPO2値の方は概ね95%以上で安定しています。2つのデータを見れば一目同然で高所の影響が出ている事が分かります。 昨年のTrail Campでのデータ Trail Camp (標高約3600m) これは、昨年Mt. Whitneyに行った際に、Trail Campで取ったデータです。心拍数のトレンドは標高3000mのデータに似ていて睡眠中は毎分60回近くまで下がっていますが、SPO2値は標高300

登山のGPSデータを解析するサービスを公開しました! ばてない登山に是非活用してください!

Weekend Chronicle 2019年9月5日 趣味から生まれたWebサービス! 先日紹介した登山者向けのGPSデータ解析サービスのサイトを公開しました! https://www.siliconvalleysw.com/hr です。 このサービスは、私の趣味である登山やハイキングからアイディアを得てWebサービスにしてみました! 何が出来るか? 出来る事は主に2つです。 実際の登山データを標高別に解析して高度の影響を数値化 登山での上限心拍数の推奨値の推定 を提供しています。 ご存知の方も多いかと思いますが、富士山など標高3000mを超える場所で行動すると高山病の症状が出ます。実は、3000mあたりから体にサインは出ているのですが、ハッキリとした自覚症状がないために、高度を意識しないで行動してオーバーペースになってバテルという事が良く起きています。 そうした事を避けるために、登山やハイキングの行動中の心拍数を見ながらペースを調整するとかなりのケースはオーバーペースを防ぐことができます。 その為のデータとして、標高ごとのペースや、心拍数などを調べると自分の登山やハイキング中の最適な心拍数がわかってきます。そのために、GPSのトラッキングデータを取り込んで、表示するサービスを作ってみたわけです。 もう一つは、年齢から推定した最大心拍数や実際の最大心拍数などから心拍数ゾーンを計算して、登山やハイキング中の上限心拍数の推奨値を計算するサービスも作ってみました。この心拍数はあくまで目安ですが、これを基準に実際の登山やハイキングで調整する事で、あなたに合った心拍数の上限を見つける助けになればと思っています。 既に新機能の案はありますが。。。 実際にいろいろ自分で試して見て、付けたい機能なども既に沢山上がっています。 そのあたりは、これから時間をかけてより良いサービスに改善していく予定です。 まずは、最初のリリースをご覧いただければと思います。 皆様の声を参考にサービスの改善に取り組もうと思っています! お問い合わせはこちら!