BaoFeng UV-5R
格安の中国製トランシーバーを入手して約1ヶ月余りたちました。その後の報告です。
静かなアメリカのV/UHF帯
まだ家にアンテナを立てたりしていませんので、基本的には付属のアンテナに取りあえずつけた、マグネットベースのアンテナで時折144MHz帯と、430MHz帯のFMを聞いています。前の投稿で少し触れましたが、私の住む北カリフォルニア(サンフランシスコ近郊)では、殆ど普通のFM(Simplex)での交信を耳にしません。耳にする交信はほぼ、リピーター経由の物と言うのが現状です。一方で、リピーターの数はかなりの数があって、インターネットで調べると、この辺りはどこに行っても複数のリピーターにアクセスできますし、周辺の高い山の上などにも設置されていて、リピータのカバーエリアも網羅されている感じです。
そんなわけで、普通のアナログのFMで使えるチャネル(FM Simplex)は、144MHz帯で26チャネル、430MHz帯に至っては3チャネルしかありません。一方でかなりの帯域がリピータ用として割り当てられています。
BaoFengを使うたってにあたって
最初は、アマチュアバンド内をスキャンして誰か交信していなか探していたのですが、このモデルのスキャンは余り速くはなく、かなりの時間がかかってしまいます。実際に話をしているのを見つけるには、もう少し的を絞らないと効率が悪いので、必要なチャネルをプログラムして、プログラムしたチャネルをスキャンする方が効率がよい事に気づきました。今回入手した、UV-5Rというモデルは、全部で128チャネルをプログラムする事ができます。この辺は、日本の八重洲とか、ICOM、KENWOODなどの物は1000チャネルとかプログラムできるので、それを考えると少ないと言えますが、実用上は取りあえず、大きな問題ではないようです。
それで、まずはどのようにプログラムするかですが、まずは、全部で29あるFM Simplexのチャネル29をプログラムする事にしました。実態を考えると余り使うケースはないと思いますが、それでもハイキングなどに行ったときに仲間と連絡に使うには便利ですが、周波数を覚えるのも大変なので予めプログラムしておくことにしました。これで、128チャンネルのうち、29が決まったので、残りは99チャネルという事になりました。それ以外は、まずは自宅近くのリピーターのチャネルを10前後と、職場のあるSan Jose近郊のエリアのリピータと、ハイキングや登山で行きそうな、エリアのリピータで埋める事にしました。それでも、8割位で足りそうなので、当面普通に使うには十分です。
後は、送信可能な周波数の範囲をアマチュアバンドのみに制限を加えて、誤ってバンド外で送信する事の無いようにする事にしました。日本で使う場合、この制限は必須の様のですが、アメリカの場合、バンド外で送信しないようにすれば必須というわけではないようです。
プログラムの方法は?
プログラムは、チャネルのプログラムはトランシーバのキーパッドからもできるようで、インターネットを検索すればやり方がいろいろ見つかります。試しにプログラムしてみましたが、多少ステップが面倒ですが、取りあえずプログラム自体は可能で慣れてしまえばそう難しい物ではありません。ただ、100近いチャネルをプログラムするのはさすがに面倒なので、一緒に購入したプログラムケーブルを使ってPCからプログラムする方法を使いました。この辺は、日本語でも沢山情報がありました。プログラムもWindowsを使っている場合、2種類のプログラムがあるようです。一つは、VIPと呼ばれるもので、ケーブルに付属するプログラムで、もう一つはCHIRPというオープンソースのプログラムで、いろいろな機種のプログラムをWindows以外のLinuxやMacでも出来るものです。両方試しましたが、CHIRPの方が使いやすい感じでした。
リピータの場合は、送受信の周波数が異なるので、周波数のオフセットと、送信周波数うが高い方にシフトするのか低い方にシフトするかと、トーンスケルチを解除するトーンの周波数をプログラムする必要があります。リピータによっては他の設定もあるようですが、殆どのリピーターはそれだけプログラムすれば使える様です。
後は。。。
後は、プログラムした周波数をスキャンして、よく使われるリピーターを把握して上で、話し相手を見つければ良いだけです。内蔵のアンテナでも、近い場所にあるリピータならば十分アクセスできるようです。ただ、外部にアンテナを付けたり、私は試していませんが、付属以外のアンテナを付けて、アンテナの効率(利得)を上げれば、少し遠いリピータでもアクセスできるようになるようです。少なくても、車につけた簡易アンテナでも格段にアクセスできる範囲が広がっています。
今の所は。。。。
今のところは特に問題もなく使えています。傾向として近くの電波の強い局でも、音が途切れたりする事があるようですが、概ね問題なく使えています。一旦プログラムしてしまうと、殆どVFOモードで使う事はなく、殆どプログラムしたチャネルモードで使っています。最近の、日本のメーカーのトランシーバーは今の所持っていませんので、比較はできませんが、取りあえず、アメリカでアマチュア無線の免許を取って何かやってみるには十分という感じです。これなら、中学生でも余り多くのお金をかけなくてもアマチュア無線の世界に入っていけると思います。
問題は、常に話している人がいるわけではなく、FMバンド内は想像より静かで、多くても、数組話をしていれば多い方ではないかと思います。ということで、相手を見つけるのが特に自宅で内蔵アンテナだと大変というのが一番の問題だと思います。
やはり、将来的には自宅にアンテナを立てて、短波帯に進出するのが本格的に交信を楽しむには必要な様です。まあ、取りあえずは、ハイキングの友としての活用から世界を広げようと思っています。
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