スキップしてメイン コンテンツに移動

GPSデータの解析(2) 取りあえず何を見るか?

トレイルクレストから西側

まず何をするか?
前回、取りあえずTCXファイルを読み込んで詳しいデータ解析をしてみようという話を書きました。
いろいろやりたい事はあるのですが、取りあえずは、Mt.Whitneyの本を完成させたいので、当面はMt.Whitneyに登った際の記録を解析するというのが課題になります。

いずれにしても、まずはTCXファイルのデータを解析しやすい形にしないといけません。

将来的には自動的にある程度のデータの解析と抽出をできるようにしようと考えていますが、まずは、半自動の方法を取る事にしました。

表計算ソフトを使う!
そこで手っ取り早い方法として、エクセルなどの表計算ソフトを使っていろいろやってみるのが簡単でいろいろできるので、TCXファイルのデータをエクセルで読めるようにします。
必要なデータは:
  • タイムスタンプ
  • 距離情報
  • 標高情報
  • 位置情報
  • 心拍数情報
を取りあえず、抽出してエクセルに読み込む事にしました。これらの情報は、TCXファイルの、「Trackpoint」というタグの情報を抜き出すと全て含まれています。
その中に含まれるタグ:
  • Time
  • DistanceMeters
  • AltitudeMeters
  • Position - LatitudeDegress / LongitudeDegrees
  • HeartRateBpm - Value
の情報を抜き出せば必要なデータを取りだすことができます。距離と高さは使っている単位系によって、タグが違うかもしれませんが、取りあえず私の設定はメートル法になっているのでこれで問題ないようでした。

インターネットにもこうした事をするプログラムがあるとは思いますが、将来的にいろいろ拡張したりしたいので取りあえず自分で簡単なプログラムを書いてしまう事にしました。
PythonとかJavaがお手軽なので、取りあえず、Javaで書いてみました。
将来的には、ソースコードか実行ファイルを公開しようと思っていますが、現在は試行錯誤中という事で、コードもいろいろいじっているので、しばらくはコンセプトのみとさせていただきます。

プログラムで、TCXファイルを読み込んで、エクセルで読めるように、CSVという形式で出力できるようにしました。

これができたところで、次のステップになります。

まず何をするか?

自分の何回かの登山の記録や、他人の記録を比較するためには同じ地点を決めて同じ区間での比較をする必要があります。過去の記録はGPSというよりは、メモ帳に記録した時間による物をブログで公開していましたが、今回はもう少し詳しくGPSデータから抜き出して比較するのを最初のステップとすることにしました。それ以降は最初のステップのデータを見て考える事にします。

そこで、幾つかキーになる場所の位置情報(緯度と経度)を地図から調べて、そこに相当する位置情報を持ったレコードを抽出して使う事にします。正確に一致する可能性は低いのである程度幅を持たせて全体のレコードから抜き出すようにする予定です。

もう一つは、「休憩」という状態を定義して、どの程度の休憩があるかを調べてみる事にします。オリジナルの、Garmin Connectにも動いていた時間と全体の時間は分かるのですが、あくまで、ラップか全体の情報なので、これをもう少し詳しく調べる事にします。
これは、実際の登山中の休憩という意味ではなくて、ある時間内の移動距離が一定の値以下の状態を休憩と定義して、そうした状態の時間がどれくらいあるかを調べてみるという事です。これは、実際に休憩として止まった以外に、立ち止まって仲間を待っていたりする時間や、辛くなってきて息を整える時間が少し長くなった場合、休憩とみなして全体として休憩時間はどのくらいあったのかを調べてみたいと思ったからです。

ほぼ、抜き出すだけのプログラムはできたので、あとはデータを少し集めて見てみる事にします。

(つづく)


コメント

このブログの人気の投稿

BaoFeng UV-5R ~ 中華トランシーバ その後

BaoFeng UV-5R  格安の中国製トランシーバーを入手して約1ヶ月余りたちました。その後の報告です。 静かなアメリカのV/UHF帯  まだ家にアンテナを立てたりしていませんので、基本的には付属のアンテナに取りあえずつけた、マグネットベースのアンテナで時折144MHz帯と、430MHz帯のFMを聞いています。前の投稿で少し触れましたが、私の住む北カリフォルニア(サンフランシスコ近郊)では、殆ど普通のFM(Simplex)での交信を耳にしません。耳にする交信はほぼ、リピーター経由の物と言うのが現状です。一方で、リピーターの数はかなりの数があって、インターネットで調べると、この辺りはどこに行っても複数のリピーターにアクセスできますし、周辺の高い山の上などにも設置されていて、リピータのカバーエリアも網羅されている感じです。  そんなわけで、普通のアナログのFMで使えるチャネル(FM Simplex)は、144MHz帯で26チャネル、430MHz帯に至っては3チャネルしかありません。一方でかなりの帯域がリピータ用として割り当てられています。 BaoFengを使うたってにあたって  最初は、アマチュアバンド内をスキャンして誰か交信していなか探していたのですが、このモデルのスキャンは余り速くはなく、かなりの時間がかかってしまいます。実際に話をしているのを見つけるには、もう少し的を絞らないと効率が悪いので、必要なチャネルをプログラムして、プログラムしたチャネルをスキャンする方が効率がよい事に気づきました。今回入手した、UV-5Rというモデルは、全部で128チャネルをプログラムする事ができます。この辺は、日本の八重洲とか、ICOM、KENWOODなどの物は1000チャネルとかプログラムできるので、それを考えると少ないと言えますが、実用上は取りあえず、大きな問題ではないようです。  それで、まずはどのようにプログラムするかですが、まずは、全部で29あるFM Simplexのチャネル29をプログラムする事にしました。実態を考えると余り使うケースはないと思いますが、それでもハイキングなどに行ったときに仲間と連絡に使うには便利ですが、周波数を覚えるのも大変なので予めプログラムしておくことにしました。これで、128チャンネルのうち、29が決まったので

GPSデータの解析 (3) ~ TCXファイルの中身

TCXのデータの例 実際のデータは? 実際、取りあえず試用のプログラムは既にあって、データを読み込めるようになっています。でも、興味がある方もいらっしゃるみたいなので、もう少し詳しい中身について今日は書いてみます。 上の例が、TCXファイルの例です。これは、昨年Mt.Whitneyに行った時の冒頭のデータを一部抽出した物です。一連のデータとして、時刻、位置情報(緯度と経度)、標高、心拍数などが入っています。TCXファイルには、距離も入っているのが分かるかと思います。これは、スタートからの積算距離になっています。 先にも書きましたが、TCXファイル自体は、XMLファイルなので、ファイルはタグを基に、そのタグの階層で構成されています。例では一部を抜き出していますが、「Trackpoint」というタグは別の上位の階層のタグに含まれていて、この前後には、別の「Trackpoint」が同じレベルで羅列されているような形式になっています。このタグ一つ一つが個々の時刻のデータになるわけです。 この「Trackpoint」の下位には、個々のデータが別のタグで含まれているのが分かるかと思います。 基本的に、各タグのデータは最初の「<>」で囲まれた所からスタートして、</>という、同じタグで、先頭に「/」が入った所で終わる様になっています。 つまり、個々のGPSのトラックデータが欲しい場合は、このTCXファイルの場合、「Trackpoint」というタグを探して、その中のデータを抜き出していけばよい事になります。ファイルも、テキスト形式のファイルなので、少々プログラムに慣れた方ならば簡単なプログラムでデータを抜き出すことができるわけです。 GPXファイルは? GPXの同じデータの例 さて、これが同じ時刻のデータをGPXファイルから抜き出してみました。こちらも同じXML形式なので、似ていますが、少し書き方が違うのが分かるかと思います。こちらの場合は、「trkpt」というタグに個々の時刻のデータがあります。位置情報は最初の「trkpt」のタグの中に埋め込まれていて、その後に、個々のデータが少し別のタグで入っているのが分かるかと思います。こちらの場合、積算距離の情報は入っていないので、位置情報から自分で計算する必要があります。これは、調べてみたのですが、少

バッティングセンター ~サンフランシスコ ベイエリアにもあります!

折れた金属バット! サンフランシスコベイエリアのバッティングセンター 今週も暑さでアウトドア関係は休止中でした。実際は風もあって気温はそこそこ高いのですが割りとすごし易い週末でした。日本語の補習校の集中授業があって子供たちもちょっと大変なので、現地校が夏休みに入っても遠出を控えました。 本格的な夏休みの家族イベントももう暫く先送りという事になっています。 そんな中この週末はバッティングセンターに行ってきました。 バッティングセンターは「Batting Cage」と呼ばれていて、数はそれほど多くないもののこのエリアにも幾つかあって、たまに行って遊んでいます。今日は All Star Academy   というSanta Claraの施設に行ってきました。     2901 Mead Ave Santa Clara 95051 に行ってきました。平日は正午から午後9時まで週末の土日は、午前9時から午後6時まで営業しているようです。 日本では屋外にゴルフの打ちっぱなしの練習場のようにネットを張って営業している施設が多いと思いますが、このエリアでは日本に近い屋外営業もありますが、倉庫などの屋内にネットを張って営業しているタイプの施設も多く、今回の施設は屋内タイプでした。 システムは、プリペイカードを買って1回(20球)で3ドルで、幾つか球速の違うブースを選んで遊ぶところでした。バット、ヘルメットは無料で貸してもらえました。野球とソフトボールも選択できまるようになっていて、子供たちは球速の遅いブースやスローピッチのソフトボールを選んで楽しんでいました。 日差しが強く暑い夏のアクティビティには屋内のバッティングセンターも悪くないようでした。 金属バットが折れた! さて、家族で楽しんでいたのですがちょっとしたハプニングが一件ありました。比較的球速の早いブース(60マイル/時間のソフトボール)で遊んでいたところ球がバットの根元に近い部分にあたり明らかに違う音がしたと思ったら、次の球を打ったところなんと金属バットが真っ二つに折れてしまいました。 幸い折れたバットは人のいない方に飛んで怪我はありませんでしたが、ちょっとびっくりしました。 折れた破片も係りの人がすぐに回収して事なきも得ましたが、金属バットも折れるのですねぇ~