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バックカントリー スキー用具 ~ スキーアイゼン

Dynafit テックバインディング用のスキーアイゼン
(110㎜幅)



スキーアイゼン
先日来話題にしている、バックカントリースキー関連の話題です。スキーの新調によって、まずはシールの新調、そしてスキーアイゼンの新調が必要になりました。
スキーアイゼンは、スキーもしくはバインディング装着する物で、雪が固くなった場合に使用します。雪が固くなると、シールやスキーのエッジだけでは不安定になるのを補うために使用する物です。多くの場合、使用するスキーのバインディングによって専用の物が必要になります。今回は、ほぼ全部のスキーシステムの新調になったので、当然スキーアイゼンも新調する事になりました。
この道具、確かに便利なのですが、人によって考え方が異なる道具の一つです。というのも、雪が固くなる(氷化している)という場合、スキー登行をやめて、普通のアイゼンにして登るというオプションが当然考えられます。当然斜面が急になれば、スキーでキックターンを繰り返しスイッチバックしながら登るより、アイゼンを靴に装着してスキーを担いで登る方が安定するように思います。ただ、これは当人の技術にもよるので一概に決める事は難しいと思います。できるだけスキーを履いたまま行動する事に重きを置けば、心強いオプションの一つである事は間違いありません。
そんな関係で、私も山スキーを始めた当初は持っていない道具の一つでしたが、結局後になって購入し、ヨーロッパのオートルートに行った際は大活躍しました。

幾つかのタイプが
このスキーアイゼンは幾つかのタイプがあります。先に述べたように大抵はバインディングによるのですが、バインディングのスキー側に装着するタイプとバインディングの靴側に装着するものがあります。昔は主流だったジルブレッタなどのバインディングは、バインディングの靴側に装着するようになっていて、靴の上下と共に動くタイプです。最近まで主流だったディアミールもこのタイプになるかと思います。
もう一つのタイプはスキーに装着、バインディングのスキー側に装着するタイプです。私が、20年前に使っていたのは現在ではすっかり姿を消してしまったエメリーのバインディングでしたが、これはバインディングのスキー側に装着するタイプでした。
どちらが良いかは、これもまた好みになりますが、個人的にはスキー側に着けるタイプの方が良いように思います。理由は、足というか靴のソールが上がっている時にも効いているのが、安定しているように思うからです。靴側に装着する物は、踵が上がっている時は、アイゼンが効かないか、効いていても本のわずかの刃が刺さっているだけになってしまうからです。これは、急斜面でキックターンをする場合に効いてくると思います。ただし、スキーに装着するタイプは、当然の事ながらスキーを持ち上げて歩く必要があります。一方で、靴側に装着するタイプならば、スキーアイゼンをつけていても、スキーを引きずりながら歩くことができます。
要は好みと慣れの問題なんですが、個人的にはやはりスキーに着ける方が好きです。私がオートルートに行った1990年代の後半は、ヨーロッパのガイドの多くがジルブレッタのバインディングを使っていたので、靴側に着けるのが問題というわけではないのだと思います。

Dynafitのテックバインディングは
Dyanfitのテックバインディングは、スキーに着けるタイプになるかと思います。取り付けは、バインディングのつま先部分に横からスライドさせるタイプになっています。この取り付けの部分を軸にスキーアイゼンが上下するようになっています。ただ、一般に靴のソールとの間にギャップができてしまうので、クライミングサポート使用時などは最後まで踏み込めないために、効きが甘くなってしまいます。そんなわけで、多くの人は、靴のソールと、スキーアイゼンの間にスペーサーのような物をつけて、靴の踵を下した際には最後まで踏み込んでアイゼンが効くように工夫されている方々が多いようです。
もう一つ、昨今のスキーのファット化で、スキーブレーキ同様、スキーアイゼンもスキーに合わせた幅の物を選ばないといけません。Dynafitは幅により色を変えて、各種の幅のスキーアイゼンを販売しています。

問題が。。。
ここまでは、実は前置きです。今季は先にスキーアイゼンが届いて、スキーとバインディングはその後という順序で届きました。昨日、ブログにスキーアイゼンを装着した写真を撮ろうと思い、つけようとしたところ、うまく装着できませんでした。
Dynafitのテックバインディングは横からスキーアイゼン側の軸を差し込むようにして取り付ける仕組みになっています。しかし、途中で何かが引っかかってしまい、何度か試しましたが装着できない事が判明しました。そんなわけで、昨日はブログの更新を断念したわけでした。
取り付けは極めてシンプルで簡単なはずなんですが、尽きません。オンライン上のビデオを見てみても、特に引っかかることなく、いとも簡単に装着しているので何が問題だかよくわかりませんでした。
さらに調べてみると、どうもスキーアイゼンの刃の部分と取り付に使う可動部の軸を停めているリベットがわずかにはみ出していて、それが問題になっているようでした。どうも、その部部分を削らないといけないようでした。
 よく見るとリベットがちょっとだけはみ出ています
 
さらに拡大すると。。。 




そんなわけで修正のための作業が必要になりました。
私のケースの場合、どちらのスキーとスキーアイゼン共に装着ができないので、早々にこの問題を片付ける必要があります。取りあえずは、アイゼンは持って行くと覆いますので、現場でそれが判明したとしても、何とかなるとは思いますが、取りあえず早く治す必要はあります。
取りあえず、この週末にでも治す予定です。皆様も、Dynafitのスキーアイゼンを使用される方は注意が必要なようです。



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