だいたいどんな靴にも合うアイゼン
アイゼンとブーツ
今回のハイキングでどのブーツを履いて行くかは最後まで迷いました。今回はいつもよりも少し速いシーズンで、今までの8月、9月、10月の状態とは明らかに違っているようだったのが理由です。特に、出発の約2週間前に降雪があったのが迷った理由でした。
インターネットで調べると、場合によっては夏道のスイッチバックではなく、脇の急斜面を直上してトレールクレストに登らないといけない可能性がありました。一方でトレールキャンプまでは大した雪が無いのは分かっていました。そこで以下の様な事を考えていました:
- 直上ルートを取る場合、本格的なしっかりしたブーツの方がアイゼンとの相性がいい事
- トレールキャンプの下は、殆ど雪がなく本格的なブーツはかえって不便で、特に自分のブーツは断熱材が入っていてきっと暑くなる。
- もし、本格的なブーツが必要な場合は、トレールキャンプまではもっと軽い靴を履いて、ブーツを担いで行って、頂上を目指す際に使う方がよさそうである。
- 本当にアイゼンが必要ならば一般的なハイキングブーツにアイゼンをごまかしてつける。これで短い区間ならば問題は恐らくない。
結果的にアイゼンもピッケルも必要なく、概ね正しい判断だったと思います。
その週末の他の人の動向
これは一応他の人の動向をチェックした結果です:
- おそらく半分くらいの人がアイゼンを持っていた。バックパックの外側にアイゼンをつけている人がいて、そのうちの半分くらいの人は買ったばかりで使った事はないであろう新品のアイゼンを持っていた。
- 1/3位の人はピッケルももっていたが、アイゼンを持っていた人に比べると少なかった
- 殆どの人はハイキング用の軽めのブーツを履いていた。運動靴の人もいました
- ごく一部の人はしっかりした登山靴を持っていて、トレールキャンプまでは軽いハイキングブーツで歩いていました。彼らはそうした本格的ブーツはちょっと不便だというのが分かっていて、アプローチと頂上を目指す時のブーツを分けていたようです。
アイゼン
恐らく殆どのハイカーの人たちはアイゼンを使った事がある人はいないと思います。基本的にアイゼンは冬のクライミングにつかうものです。従って、殆どの人はアイゼンとブーツの組み合わせで大きな違いがある事を知らないと思います。アイゼンは基本的にしっかりとした固めのブーツと組み合わせて使う物です。それでも、余り急でない雪の上では余り違いは出ません。しかし、斜面が急になったり、岩の上を歩いたりすると大きな違いが出てきます。靴の底が簡単に曲がったりすると安定しないので、アイゼンがあっても余り安心できない事があるからです。
つまり、余り急な場所や岩の上で使わなければ、ハイキングブーツにつけてごまかしてもなんとかなるとも言えます。逆に雪は余り無くても岩の表面が部分的に凍っている場合などは、アイゼンとハイキングブーツの組み合わせだと余り歩き易くない場合もあるということです。場合によってはアイゼンが外れたりする事もありえるのである意味危険です。
初夏のシーズンの用具の選択の難しさ
Mt. Whitneyの夏の早い時期は雪の多い山ではありません。速い時期、6月中旬から下旬にかけてはトレール上には余り多くの雪が残っていない事が多いようです。ただし、幾つかの区間では雪があって、氷化していたりして、アイゼンなどが必要な場合もあるというのが一般的だと思います。ここで、どのようなブーツを選ぶかが難しいところです。標高の低い部分は気温も高く暑くて雪はないわけで、ちょっと問題です。そこで、殆どの場合本格的なブーツを背負ってハイキングブーツで最初の部分は歩く必要があります。
そこで多くの人はハイキングブーツに無理やりアイゼンをつけて必要なら対応するという方法を取る事が多いように思い得ます。中にはスパイクのついた簡易的な滑り止めでごまかす人も多いようです。個人的には完全に氷化していると余り役に立たない可能背もあるので好きではありませんが。。。
特にハイキングブーツなど柔らか目のブーツだとキックステップは難しいので必要ならば早めにアイゼンを履く必要があるという事も覚えておく必要があります。
最低限すべきは。。。
個人的にはアイゼンとブーツの組み合わせをハイキングに出かける前に何処かで試してみるのが重要だと思います。 できればちょっと急な斜面を歩いてみるといろいろわかるかと思います。雪の上である必要はなく、できれば岩などの上を歩いてみる必要があります。柔らかい土の上だと良くわかりません!特に幾つか違うブーツを持っている人は比べてみると良いかと思います。
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