スキップしてメイン コンテンツに移動

Mt. Whitney ハイキング 2016 報告 (2) ~ アイゼン & ブーツ

だいたいどんな靴にも合うアイゼン

アイゼンとブーツ
  今回のハイキングでどのブーツを履いて行くかは最後まで迷いました。今回はいつもよりも少し速いシーズンで、今までの8月、9月、10月の状態とは明らかに違っているようだったのが理由です。特に、出発の約2週間前に降雪があったのが迷った理由でした。
 インターネットで調べると、場合によっては夏道のスイッチバックではなく、脇の急斜面を直上してトレールクレストに登らないといけない可能性がありました。一方でトレールキャンプまでは大した雪が無いのは分かっていました。そこで以下の様な事を考えていました:
  1.  直上ルートを取る場合、本格的なしっかりしたブーツの方がアイゼンとの相性がいい事
  2. トレールキャンプの下は、殆ど雪がなく本格的なブーツはかえって不便で、特に自分のブーツは断熱材が入っていてきっと暑くなる。
  3. もし、本格的なブーツが必要な場合は、トレールキャンプまではもっと軽い靴を履いて、ブーツを担いで行って、頂上を目指す際に使う方がよさそうである。
  4. 本当にアイゼンが必要ならば一般的なハイキングブーツにアイゼンをごまかしてつける。これで短い区間ならば問題は恐らくない。
前日の情報で、恐らく3番目の選択肢はやり過ぎで、荷物も重くなるのでやめる事にして、最悪必要ならばハイキングブーツにアイゼンをつけるという4番目を選択しました。
 結果的にアイゼンもピッケルも必要なく、概ね正しい判断だったと思います。

その週末の他の人の動向
 これは一応他の人の動向をチェックした結果です:

  1. おそらく半分くらいの人がアイゼンを持っていた。バックパックの外側にアイゼンをつけている人がいて、そのうちの半分くらいの人は買ったばかりで使った事はないであろう新品のアイゼンを持っていた。
  2. 1/3位の人はピッケルももっていたが、アイゼンを持っていた人に比べると少なかった
  3. 殆どの人はハイキング用の軽めのブーツを履いていた。運動靴の人もいました
  4. ごく一部の人はしっかりした登山靴を持っていて、トレールキャンプまでは軽いハイキングブーツで歩いていました。彼らはそうした本格的ブーツはちょっと不便だというのが分かっていて、アプローチと頂上を目指す時のブーツを分けていたようです。
結果的には、アイゼンやピッケルを使っている人は見かけませんでした。見ていない所で使っていた人はいたかもしれませんが、基本的にアイゼン、ピッケルが必要な状態ではなかったようです。

アイゼン
 恐らく殆どのハイカーの人たちはアイゼンを使った事がある人はいないと思います。基本的にアイゼンは冬のクライミングにつかうものです。従って、殆どの人はアイゼンとブーツの組み合わせで大きな違いがある事を知らないと思います。アイゼンは基本的にしっかりとした固めのブーツと組み合わせて使う物です。それでも、余り急でない雪の上では余り違いは出ません。しかし、斜面が急になったり、岩の上を歩いたりすると大きな違いが出てきます。靴の底が簡単に曲がったりすると安定しないので、アイゼンがあっても余り安心できない事があるからです。
  つまり、余り急な場所や岩の上で使わなければ、ハイキングブーツにつけてごまかしてもなんとかなるとも言えます。逆に雪は余り無くても岩の表面が部分的に凍っている場合などは、アイゼンとハイキングブーツの組み合わせだと余り歩き易くない場合もあるということです。場合によってはアイゼンが外れたりする事もありえるのである意味危険です。

初夏のシーズンの用具の選択の難しさ
 Mt. Whitneyの夏の早い時期は雪の多い山ではありません。速い時期、6月中旬から下旬にかけてはトレール上には余り多くの雪が残っていない事が多いようです。ただし、幾つかの区間では雪があって、氷化していたりして、アイゼンなどが必要な場合もあるというのが一般的だと思います。ここで、どのようなブーツを選ぶかが難しいところです。標高の低い部分は気温も高く暑くて雪はないわけで、ちょっと問題です。そこで、殆どの場合本格的なブーツを背負ってハイキングブーツで最初の部分は歩く必要があります。

 そこで多くの人はハイキングブーツに無理やりアイゼンをつけて必要なら対応するという方法を取る事が多いように思い得ます。中にはスパイクのついた簡易的な滑り止めでごまかす人も多いようです。個人的には完全に氷化していると余り役に立たない可能背もあるので好きではありませんが。。。
 特にハイキングブーツなど柔らか目のブーツだとキックステップは難しいので必要ならば早めにアイゼンを履く必要があるという事も覚えておく必要があります。

最低限すべきは。。。
 個人的にはアイゼンとブーツの組み合わせをハイキングに出かける前に何処かで試してみるのが重要だと思います。 できればちょっと急な斜面を歩いてみるといろいろわかるかと思います。雪の上である必要はなく、できれば岩などの上を歩いてみる必要があります。柔らかい土の上だと良くわかりません!特に幾つか違うブーツを持っている人は比べてみると良いかと思います。

コメント

このブログの人気の投稿

BaoFeng UV-5R ~ 中華トランシーバ その後

BaoFeng UV-5R  格安の中国製トランシーバーを入手して約1ヶ月余りたちました。その後の報告です。 静かなアメリカのV/UHF帯  まだ家にアンテナを立てたりしていませんので、基本的には付属のアンテナに取りあえずつけた、マグネットベースのアンテナで時折144MHz帯と、430MHz帯のFMを聞いています。前の投稿で少し触れましたが、私の住む北カリフォルニア(サンフランシスコ近郊)では、殆ど普通のFM(Simplex)での交信を耳にしません。耳にする交信はほぼ、リピーター経由の物と言うのが現状です。一方で、リピーターの数はかなりの数があって、インターネットで調べると、この辺りはどこに行っても複数のリピーターにアクセスできますし、周辺の高い山の上などにも設置されていて、リピータのカバーエリアも網羅されている感じです。  そんなわけで、普通のアナログのFMで使えるチャネル(FM Simplex)は、144MHz帯で26チャネル、430MHz帯に至っては3チャネルしかありません。一方でかなりの帯域がリピータ用として割り当てられています。 BaoFengを使うたってにあたって  最初は、アマチュアバンド内をスキャンして誰か交信していなか探していたのですが、このモデルのスキャンは余り速くはなく、かなりの時間がかかってしまいます。実際に話をしているのを見つけるには、もう少し的を絞らないと効率が悪いので、必要なチャネルをプログラムして、プログラムしたチャネルをスキャンする方が効率がよい事に気づきました。今回入手した、UV-5Rというモデルは、全部で128チャネルをプログラムする事ができます。この辺は、日本の八重洲とか、ICOM、KENWOODなどの物は1000チャネルとかプログラムできるので、それを考えると少ないと言えますが、実用上は取りあえず、大きな問題ではないようです。  それで、まずはどのようにプログラムするかですが、まずは、全部で29あるFM Simplexのチャネル29をプログラムする事にしました。実態を考えると余り使うケースはないと思いますが、それでもハイキングなどに行ったときに仲間と連絡に使うには便利ですが、周波数を覚えるのも大変なので予めプログラムしておくことにしました。これで、128チャンネルのうち、29が決まったので

GPSデータの解析 (3) ~ TCXファイルの中身

TCXのデータの例 実際のデータは? 実際、取りあえず試用のプログラムは既にあって、データを読み込めるようになっています。でも、興味がある方もいらっしゃるみたいなので、もう少し詳しい中身について今日は書いてみます。 上の例が、TCXファイルの例です。これは、昨年Mt.Whitneyに行った時の冒頭のデータを一部抽出した物です。一連のデータとして、時刻、位置情報(緯度と経度)、標高、心拍数などが入っています。TCXファイルには、距離も入っているのが分かるかと思います。これは、スタートからの積算距離になっています。 先にも書きましたが、TCXファイル自体は、XMLファイルなので、ファイルはタグを基に、そのタグの階層で構成されています。例では一部を抜き出していますが、「Trackpoint」というタグは別の上位の階層のタグに含まれていて、この前後には、別の「Trackpoint」が同じレベルで羅列されているような形式になっています。このタグ一つ一つが個々の時刻のデータになるわけです。 この「Trackpoint」の下位には、個々のデータが別のタグで含まれているのが分かるかと思います。 基本的に、各タグのデータは最初の「<>」で囲まれた所からスタートして、</>という、同じタグで、先頭に「/」が入った所で終わる様になっています。 つまり、個々のGPSのトラックデータが欲しい場合は、このTCXファイルの場合、「Trackpoint」というタグを探して、その中のデータを抜き出していけばよい事になります。ファイルも、テキスト形式のファイルなので、少々プログラムに慣れた方ならば簡単なプログラムでデータを抜き出すことができるわけです。 GPXファイルは? GPXの同じデータの例 さて、これが同じ時刻のデータをGPXファイルから抜き出してみました。こちらも同じXML形式なので、似ていますが、少し書き方が違うのが分かるかと思います。こちらの場合は、「trkpt」というタグに個々の時刻のデータがあります。位置情報は最初の「trkpt」のタグの中に埋め込まれていて、その後に、個々のデータが少し別のタグで入っているのが分かるかと思います。こちらの場合、積算距離の情報は入っていないので、位置情報から自分で計算する必要があります。これは、調べてみたのですが、少

バッティングセンター ~サンフランシスコ ベイエリアにもあります!

折れた金属バット! サンフランシスコベイエリアのバッティングセンター 今週も暑さでアウトドア関係は休止中でした。実際は風もあって気温はそこそこ高いのですが割りとすごし易い週末でした。日本語の補習校の集中授業があって子供たちもちょっと大変なので、現地校が夏休みに入っても遠出を控えました。 本格的な夏休みの家族イベントももう暫く先送りという事になっています。 そんな中この週末はバッティングセンターに行ってきました。 バッティングセンターは「Batting Cage」と呼ばれていて、数はそれほど多くないもののこのエリアにも幾つかあって、たまに行って遊んでいます。今日は All Star Academy   というSanta Claraの施設に行ってきました。     2901 Mead Ave Santa Clara 95051 に行ってきました。平日は正午から午後9時まで週末の土日は、午前9時から午後6時まで営業しているようです。 日本では屋外にゴルフの打ちっぱなしの練習場のようにネットを張って営業している施設が多いと思いますが、このエリアでは日本に近い屋外営業もありますが、倉庫などの屋内にネットを張って営業しているタイプの施設も多く、今回の施設は屋内タイプでした。 システムは、プリペイカードを買って1回(20球)で3ドルで、幾つか球速の違うブースを選んで遊ぶところでした。バット、ヘルメットは無料で貸してもらえました。野球とソフトボールも選択できまるようになっていて、子供たちは球速の遅いブースやスローピッチのソフトボールを選んで楽しんでいました。 日差しが強く暑い夏のアクティビティには屋内のバッティングセンターも悪くないようでした。 金属バットが折れた! さて、家族で楽しんでいたのですがちょっとしたハプニングが一件ありました。比較的球速の早いブース(60マイル/時間のソフトボール)で遊んでいたところ球がバットの根元に近い部分にあたり明らかに違う音がしたと思ったら、次の球を打ったところなんと金属バットが真っ二つに折れてしまいました。 幸い折れたバットは人のいない方に飛んで怪我はありませんでしたが、ちょっとびっくりしました。 折れた破片も係りの人がすぐに回収して事なきも得ましたが、金属バットも折れるのですねぇ~