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キャンプ用具 ~ キャンプの調理器具




 MSRのステンレス製の鍋

 今日は、キャンプにおける調理器具について考えてみたいと思います。これは、キャンプ用コンロと似た部分があって、どんな食べ物をキャンプで食べるか(作るか)によって大きく変わってきます。

登山用の調理器具をオートキャンプで使う

 元々、登山ようの調理器具を普通のオートキャンプでも共用していました。これでも、少人数の調理しかしなければ別段問題はありませんでした。ところが、少し大きなグループを賄う料理をしなければいけない場合、余り賢明な方法ではありませんでした。問題は、調理器具の大きさで、登山用の物は一般に小さな物が多く、こうした大人数のグループの調理には小さすぎる事が問題になります。むしろ、他の道具とのバランスを考えて小さく設計されているので、用途が違う、キャンプには向かないという事になります。特に調理器具はがさばるので、パッキングしやすいように重ねて収容ができるように設計されているので、いろいろ制限が出てくるわけです。
 重ねて収納できるので便利な登山用器具

オートキャンプ用の調理器具を買ってみたものの。。。

 大きさが問題だったので、大きいサイズの調理器具をオートキャンプ様に買った事がありました。しかしながら、余りうまくいきませんでした。まず、学生時代に山のサークルで使っていたような、10合のお米が炊飯できるような大きな調理器具は、少なくてもアメリカの普通のアウトドアショップでは見かけませんでした。せいぜい、8人くらいのグループで使えそうなものが一番大きなものでした。これだと、34家族分の調理にはちょっと小さい感じになります。理由はおそらくテントのサイズによる物ではないかと思います。調理用コンロは基本的にはテントの中で使わないとされており、これは説明書にも製造責任の一端として書かれています。しかし、殆どの登山者は、自己の責任の基でテント内で使う方が現実には多いと思います。そうなると、テントごとに食事を作るのが一般的で、せいぜい8人というのが1つのテントでの最大人数という事になれば、調理器具もその程度の大きさになるのは当然の事です。それより多くの人数をサポートするとなると、パッキングサイズも大きくなるので現実的ではないので、この辺が最大人数として一般的に考えられているのだと思います。
 それでも、売っている物の中で比較的大きめの物を買ってつかいましたが、別の問題がありました。多くの調理器具が、焦げ付きにくい加工をしたものである事です。日本人なのでキャンプの時でもご飯を炊く事が多く、鍋のそこに焦げ付く事が多く、すぐに加工がダメになる点でした。また、調理中にコーティングを傷つけれう事も多く、結論として、こうした加工をした調理器具はキャンプには不向きあると思います。
 セットで購入した、焦げ付き防止コーティング付きの器具
すぐにダメになりました

どんな調理器具がキャンプにいいのか?

 最初にサイズを考えてみます。34人分の料理しかしない場合は、重ね合わせて小さくできる登山用の物がオートキャンプでも場所を取らず小さくて便利です。しかし、34家族といった大きなグループの調理が必要ならば、個人的には普段家で使っているような「普通の家庭用の」調理器具が良いと思います。おそらく、通常のキャンプ用などアウトドア用に作られたものでも、そこまでの大人数になるとまともに機能しないと思います。
次に、どのようなタイプが良いかという事ですが、ほぼお湯を沸かすだけという用途ならば、どのようなタイプでも問題なく使えると思います。例えば、フリーズドライフードしか調理しない場合など、お湯を沸かすだけで事足りますので、特に注意する必要はないかと思います。一方で、ご飯を炊くとか何か焦げやすい料理をする場合は、焦げ付き防止のコーティングがしてあるものはお勧めしません。ご飯などを焦がすとすぐにコーティングがダメになります。その場合、ステンレス製やアルミ製の焦げ付き防止のコーティングなしの物の方が、丈夫で長持ちします。私は既に30年以上使っている物を持っていますが、未だに問題なく使えています。
 とにかく、どれくらいの量、そしてどんな料理をするかに尽きるかと思います。
 30年以上使っているコッフェル

どれくらいのグループサイズがいいのか?

 ここで、どれぐらいのグループサイズが調理にいいのか考えてみます。個人的には34人程度が良いと考えています。これは、これくらいの人数だと1食の調理に大きな調理器具は必要ないからです。また、これくらいの量が料理しやすくミスも少ないからです。たくさんの量を作るには、普段の家庭で料理するのとはいろいろな面で違っていて失敗もどうしても多くなりがちです。特に屋外で多くの量を料理するのは簡単ではありません。特に大きいのが熱効率の問題です、風がある場合など思ったより熱効率が悪くうまく調理できない事が多々あります。特に調理器具が大きいと、風を受ける面積も増えて、調理に時間がかかったりうまく加熱できなかったりまします。45合以上の炊飯は、屋外で炊く場合気を付けて炊飯しないと失敗する事が多くなります。
 個人的には、複数の家族でキャンプする場合、各家族で調理して少しづつシェアするのが良い方法ではないかと考えています。これならば、少し余分に調理する事で、グループでいろいろな物が食べられますし、失敗も少ないと思うからです。

メニューを工夫する意味

 キャンプにおいてはメニューを工夫する意義は大きいと思います。ここまで書いてきたように、調理器具の選択の幅も広がりますし、ゴミも減らす事が可能になる場合もあります。折角、日常生活から離れてキャンプに行くのですから、もっと創造的に普段の生活とは違った方法を考えてみる事にキャンプの醍醐味があるように思います。

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