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Mt. Whitney ハイキング2016 報告 (4) ~ 第2日目のデータ解析(頂上往復)

頂上往復の日の天気は上々



概要
 最初に第2日目の頂上往復のデータ解析の概要です。当日トレールキャンプを出発する際、高山病の症状がありました。特に頭痛がいつもよりひどい感じでした。従って、いつもに比べて体調は余り良くない状態だったと思います。しかしながら、所要時間は昨年の記録と大差がない結果になっています。特に、トレールキャンプまでの行程では比較的大きな所要時間の差がありましたが、この頂上往復では差が少なくなっています。一方で心拍数の平均は概ね高めになっています。下りでは意識的にペースを落としているのが大きな理由ですが、これは速く歩くと体をきちんと支えられない状態だったからです。どうも、下りに必要な筋肉が弱っていたことが原因だと思います。特に下りを意識したトレーニングを行っていなかった事が問題でした。そうした関係上心拍数も下りの区間では昨年よりは低くなっていると考えられます。

所要時間
(HH:MM)
平均心拍数 (BPM)
2015
2016
2015
2016
Trail Camp




Trail Crest
1:40
1:49
125
139
John Muir Junction
0:07
0:07
104
117
Summit
1:28
1:29
141
133
Summit
0:27
0:13
112
120
John Muir Junction
1:08
1:11
116
120
Trail Crest
0:07
0:13
147
134
Trail Camp
1:16
1:21
132
128

解析結果
 頂上の往復では荷物の量が初日よりはかなり軽くなっています。歩くペースの影響は初日より小さくなっている事がわかります。違いは、荷物の重さで、荷物を減らす事は特に体力が落ちている時には効果が大きいと考えられます。

歩行ペース2016年



 心拍数2016年


 また、下りに必要な筋力も重要である事を再認識しました。直前の2ヶ月のトレーニングは昨年とほぼ同じメニューをこなしていましたが、これには下りに必要な筋肉を鍛えるメニューは含まれていませんでした。しかし、私の状態は違っていて、前年はフルマラソンのトレーニングでかなりの長距離を定期的に走っていたので、下りに必要な筋力が残っていたと思われますが、今年の場合昨年のマラソン以来怪我の影響で殆ど外を走っていないので、筋力が弱っていたと考えられます。これらを考えると、トレッドミルなどのランニングではなく屋外を走るトレーニングを取り入れて下りに対するトレーニングも行う必要性を改めて感じました。

歩行ペース2015年



心拍数2015年



ペース配分
 今回の頂上往復では最大の心拍数を毎分140回以下に抑えるように設定しました。全体的には上手くコントロールできたと思います。この範囲の心拍数では、私の場合特に休憩を取らなくても行動し続ける事が可能です。特に日の出前の暗がりでの行動や低温化の行動ではこの方が都合がいいようです。特に気温が低い場合休憩時は体温保温の為に一枚余計に羽織ったりする必要があるのでゆっくりでも動き続ける方が都合がいいわけです。今回は特に寒いわけではありませんでしたが、暗がりで狭い場所でバックパックを下して休憩するよりは良いように思います。個人的にはMt. Whitneyの頂上往復には早朝出発してゆっくり歩くのは良いプランだと思います。日の出後は気温も上がって、特にスイッチバックを登るのは大変になる事が夏場では多いと思うからです。今回は午前4時にトレールキャンプを出発しました。

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