スイッチバックからのトレールキャンプ
不十分な下り対策!
歩行スピード2016年
平均心拍数2016年
これが第2日目のトレールキャンプからホイットニーポータルの下山時のデータです。
歩行スピード2015年
平均心拍数2015年
この結果は頂上からトレールキャンプの下りに似た結果になっています。事前に下りに対する筋力を鍛えるトレーニングを十分に出来なかったために、昨年と同じようなペースを維持することができませんでした。結果として、ペースを落とす必要がありました。全体的には同じような傾向のデータですが、実際の数値はスピードと心拍数共に2016年の方が2015年より低い値になっています。全体の所要時間は約30分の違いでした。
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時間 (H:MM)
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平均心拍数 (BPM)
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2015
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2016
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2015
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2016
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Trail Camp
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123
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130
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Outpost Camp
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1:24
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1:33
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130
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131
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Lone Pine Lake
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0:24
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0:29
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127
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124
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North fork junction
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0:47
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0:57
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132
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127
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Whitney Portal
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0:16
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0:20
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133
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130
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Total
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2:51
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3:19
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129 (平均)
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128 (平均)
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幾つかの選択肢
下りに対するトレーニングは、LT(乳酸性閾値)改善のトレーニングとは異なります。優先度は明らかにLT改善になります。これは、登りのペース改善とと高山病の影響を最小限にする事は大きな影響があるからです。これらの為のトレーニングはジムでのトレーニングで効果を上げる事ができます。しかしながら、下りのトレーニングは走ったり、実際に荷物を背負ってのトレールの下りなどが必要です。従って、平日忙しい人にはちょっと難しいトレーニング内容になりがちです。
この場合、別の選択肢として、下りのペースを落とすという事があります。これは足への負担を減らす事になります。明らかに今年は昨年と同じようなペースでは歩けませんでした。しかしながら、ペースさえ落としてしまえば、余り大きな問題もなく、実際にかかった時間の差も30分程度でした。これは、全体のハイキングから考えれば小さな影響といえます。一方で、登りの影響はLTを改善する事による有酸素トレーニングをしないと、さらに大きな物になります。
ただ、私の例はちょっと特殊で、足の疲労骨折の為に長期間にわたり走る事ができなかった事が大きいです。実際、足に衝撃がかからないようなトレーニングをしていました。しかしながら、この衝撃が実際に下りで足にかかるわけです。従って、こうしたトレーニングをしていないので、私の筋力は弱っていたわけです。実際に走る事ができれば、恐らく下りに対する筋力もある程度は備わると考えられます。このデータは何がハイキングに必要なのかを示す面白い結果といえます。
まとめ
今年は全体の行動時間が2日間で15時間強でした。初日は大変ですが、5時間余りの行動で丁度良い感じでした。しかしながら、2日目は10時間で、このハイキングとしてはまあ良い計画だと思います。しかしながら、午前4時に頂上に向けて出発して、登山口に午後2時頃に戻ってくる感じです。さらに、約6時間の運転をして戻りました。現在の私の体力ならば、十分可能ですが、より現実的な計画としては、山中2泊の計画の方がより多くの人にとってはより「楽な」計画ではないでしょうか?特に、十分な下り対策ができていなかった事もあって、過去に比べてちょっと大変だった気がします。一方で、登りに関しては心拍数ベースのペース配分が功を奏して、体調が余り良くなかったにも関わらず、余り大変な思いをせず楽に登る事ができました。
大事なのは、事前のトレーニングでLTの改善に努めて、ペースを決めるための自分の適正な心拍数を把握することだと思います。下りに関しては、辛い場合にはペースを落として足に対する負担を軽くしてやることです。全体の下りの時間に対する影響は登りの時間に比べれば少なくてすみます。
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