White Mountain
ビショップ(カリフォルニア州)の近くに別の、ホワイト・マウンテンという4,000m峰があります。この時にGPSトラッキングデータも解析してみました。
このハイキングは2014年7月12日の物です。往復に約7時間、GPSのデータによれば、往復の距離が約25km、1000mの標高差でした。登山口が既に約3,600mで、頂上が4,344mです。アメリカでも簡単に登れる4,000m峰の一つです。
登山口に眠らずに到着してそのまま登り始めました。前夜は徹夜で運転していました。従って、体調は余り良くありませんでした。最初は意図的にゆっくり歩き始めました。しかし、短い下りの後、ペースが上がってしましました。そして、その後で極端にペースが落ちました。いつもの様に、登りに着目してみます。移動速度は頂上直下以外は概ね0.8~1.0[m/sec]でした。最後の斜面はやや急で、歩くペースを落とさなければいけませんでした。このペースは、ホイットニー山などで心拍数でペースを管理しているものより早めのペースでした。荷物が軽いとはいえ、この辺りの標高ではオーバーペースでした。心拍数はだんだん高くなって、毎分150回を越えたあたりで恐らく、ペースを無意識に調整していたのだと思います。
このハイキングでは、明らかに高山病の症状が出ていました。おそらく、この5年間で最悪だったと思います。頂上付近ではかなりペースが落ちていました。最初は、これは寝不足による体調不良だと思っていましたが、データを見ればこれは恐らくオーバーペースによる物だと考えられます。
White Mountain Hikingの移動速度
White Mountainの心拍数の推移
White Mountainの標高
このハイキングの後から、心拍数でペースを管理しはじめました。このトレールは全体的に緩やかなトレールで最初は早めのペースで歩くのも問題ありません。それが、早目のペースになる要因の一つだと思います。さらに、頂上への道のりで、途中小さな下りが何か所かあります。これが、オーバーペースになる別の要因だと考えられます。また別の機会があれば、心拍数でペースを管理してどうなるか見てみたいと考えています。トレールでのキャンプは禁止されているので、殆ど全部の人は日帰りで登ります。日帰りの場合、ペースの修正は難しいところがあると思います。したがて、このトレールは心拍数ベースの登山のよい例になるのではと思います。
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