Marbled Murrelet 絶滅の危機にある野鳥
クライミングやバックパッキングの際、食後の食器を綺麗にするのに水を殆ど使いません。殆どの場合、トイレットペーパを持って行って、紙で汚れを拭いて落とします。ところが、一般的なファミリーキャンプ(オートキャンプ)の場合、多くの人は食器を洗っているか、使い捨ての食器を使っているかと思います。別に、水道の周りを綺麗に使っていれば良いと思います。例えば、バケツに水を張るなど、水を流しっぱなしで使わないようにするなどです。直接蛇口の水を使って洗うと、残飯が流れてしまい地面に残飯が散乱してしまう原因になります。キャンプサイトの水道は流しになっていないところが多いので、バケツなどを使わないと殆どの場合残飯が散乱してしまうわけです。
今年の5月にキャンプした際に、あるステートパークのルールが変わっているのに気付きました。キャンプのエリアに残飯などを残した場合は罰金を取るというものです。これはある意味キャンプをする人の常識ですが、別の理由で食べ物にもっと注意を払う必要があるからでした。幾つかの野鳥が絶滅の危機にあるという事実です。人間が残す食べ物や残飯が食物連鎖のバランスを壊しているからです。その公園の抱える大きな問題の一つがカラスです。カラスの数はキャンプエリアの食べ物や残飯の為、個体数が増えているそうです。そして、カラスがそうした野鳥の卵を餌にしていて、これが危機の原因になっているからだそうです。もともとのこのエリアのカラスの個体数は多くはなかったのですが、多くの人がキャンプに来るようになって、食べ物や残飯をキャンプサイトに残しておくことによって、カラスが餌を求めてやってくるようになって、個体数が増えているようです。
これが、キャンプサイトの食べ物を減らすための規定の変更の理由でした。この変更の一貫で、「洗い物禁止」の看板も取り付けられました。それでも、水道の周りには残飯が散乱していました。恐らく、共用である水道の周りは誰が汚したかの特定は難しいのが理由だと思います。これがキャンプサイトだと、明らかに誰が汚したかはわかります。また、多くの人は余り深刻にこの規制を受け止めていないのだとも思います。私たちのグループは、よくレンジャー主催のキャンプファイアに行って、レンジャーが繰り返し説明しているの聞いている為に、その理由もよく判っています。その辺が浸透していないのが問題だと思います。
カラス
多分、アウトドアを楽しむ際はもっと気を付ける必要があるという事だと思います。食べ物や残飯をキャンプの時に管理するのはそんなに難しい事だはありません。食器の洗浄はその一つで、違ったやり方をファミリーキャンプの時も考えるべきだと思います。バケツに水を張って使うだけで、残飯の散乱も防げるし、水も節約できます。洗う前に紙で拭くだけでもかなり違います。
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