外側の緑の方がシュラフカバーです
アメリカで余り一般的でない道具の一つにシュラフカバーがあります。アマゾンなどでは売られているようですが、アメリカのアウトドアショップでは殆ど扱っているのを見たことがありません。日本ではとても一般的な物で、殆どのアウトドアショップにおいてありました。
これは、名前の通り寝袋のカバーです。特に冬場の雪の中でのキャンプの時など、寝袋が濡れるのを防いでくれます。結露の影響で、雪の中のキャンプでは寝袋は濡れてしまいがちです。一旦濡れると、暖かさが失われてしまいます。これは特に羽毛製の寝袋の場合、断熱性が低下するためです。ゴアテックスなどの透湿防水の素材が一般的になって、こうした状況になるのを防いでくれるようになりました。そんなわけで、私は冬のクライミングでは、いつもゴアテック製のシュラフカバーを使っています。もちろん、夏でも有用です。一方で、透湿防水性の素材でないカバーの場合、余り有効ではありません。もともとは、カバーは寝袋とカバーの間に空気の層を作って、保温性を確保する為だったと考えられます。もともとは、防水性の為ではなかったと思います。値段の差は大きく、ゴアテックス製は200ドル以上するのに対して、透湿防水性でない素材の物は恐らく80ドル以下で買えます。それでも、これを買うのであれば透湿防水性の素材の物を絶対おすすめします。そうでないと敢えて使う意味がないと思います。
これは、快適なキャンプの為の素晴らしい商品だと思います。でも、どうしてアメリカで一般的でないかはよく判りません。恐らく、殆どの人が冬に雪の中でキャンプをしないのが1つと。他の州はよく判りませんが、少なくてもカリフォルニアでは、夏の天気は乾燥していて安定していて、夜中に雨に降られる可能性は低いと思います。恐らく、午後から夕方にかけてにわか雨に見舞われる事はあると思いますが、これは、防水の袋などに寝袋を入れておけば良いわけです。最近は、手に入りづらくなっているので、夏は殆ど使わなくなりました。最近はせいぜい1~2泊のハイキングなので、余り大きな問題ではないです。
いずれにしても、これはアメリカと日本でのアウトドアの道具の違いの一つです。
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