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Mt. Whitneyの登山許可 ~ 2016年の傾向分析

ミラーレイクの上部を行く



先月末日で、Mt. Whitney Lotteryの当選者の許可予約期限が過ぎました。予約されなかった枠が、予約サイトでオープンになってから既に約1週間ですが、先ほどチェックしたら、5月から6月初旬と、10月以外の予約はほぼ埋まっているようです。この先、キャンセルが出る可能性があるものの、今年の予約枠はかなりの部分で確定しつつあるのではと思います。
今年は、2月のMt. Whitney Lotteryの期間中から割と細目に状況をチェックしていたので、私なりの感想、分析について書いてみたいかと思います。
許可取得の流れ
毎年5月から10月の期間にMt. Whitneyを登山する場合、特に人気の一般ルートMt. Whitney Trailの往復で登る場合は、許可が必要です。他のルート、例えば、John Muir Trailと組み合わせて登る場合や、North Forkなど別ルートから登る場合でも許可が必要なのは変わりませんが、別枠になるのと、Mt. Whitney Trail往復の場合と比べると競争率も低いので幾分許可も取りやすいようなので、ここでの議論からは外します。
その年の許可は、2月から3月中旬に応募を受けつけて、抽選を行う「Mt. Whitney Lottery」から始まります。このブログでも何回も紹介していますが、これはオンラインで応募の手続きをすることができます。応募状況も、インターネット上で何回か公開されています。その後、3月中旬から下旬にかけて抽選を行い、抽選者に通知されます。抽選で当たった人は、許可の予約を4月中に行わないと当選が無効になります。また、抽選後開いている枠は41日以降、予約サイトで早い物勝ちで予約ができるようになります。5月からは、予約を完了しなかった当選者の枠も予約サイトで予約できるようになり、後は適宜キャンセルが出ると、サイトで予約可能となったり、ビジターセンターでウオークインの枠に使われたりする事になります。
応募の傾向
許可は、日帰りと宿泊でそれぞれ別枠で許可の枠が設けられており、許可枠を超える入山はできません。当然の事ながら、応募は週末がらみにの日程に集中する傾向があって、さらに、雪がトレール上に残る時期や、雪が降り始める可能性のある、シーズン初期と末期以外の夏の期間が人気になります。特に7月、8月の時期は夏休みの時期になるので、応募も集中していたようです。
抽選で当選する確率を高めるにはこうした時期を外すなり、週末を避けると競争率は下がるので、可能性は高まると思います。私は過去数年間、週末がらみの日程のみで応募して4回当選していまうすが、最近の2年間は抽選から漏れています。
応募に漏れたら?
応募に漏れた場合でも、今年の予約状況を見る限り予約を取れる可能性はかなりあると考えられます。幾つかのポイントがあるので、今年の状況を見た傾向からの私の見解です。
41日以降、特に41日から数日間です。この間、抽選で割り当てられなかった枠が予約可能にあるので、サイトの空き状況を見て予約を入れる方法です。週末がらみの空きは余りありませんでしたが、平日はそこそこ空きがありました。平日の日程でも良いという方はかなりの確率で予約が可能だと思います。
次に、4月中です。これは、抽選に当たってもキャンセルする人がいるのだと考えられます。恐らくグループ内で別の人が応募していて、両方当選したので片方をキャンセルするなどのケースがあると思われて、4月中、時折空きが出現しては消えてゆくという感じで繰り返されていました。概ね良い時期は埋まっているのですが、1日に何回か予約サイトを見ていると空きが出てきていました。おそらく、多くの人が51日以降の当選者の予約未了の枠を期待して余りチェックをしていないのか、大抵は数時間は空きがあって、中には数日に渡り開いている枠が見られました。私はこの時期に6月下旬の週末の日程で予約を入れる事ができました。
その後は、51日以降の当選者の予約未了枠ねらいです。実際、51日以降夏の期間、週末を含めた日程の多くの空きが、数日間はありました。徐々に埋まって行き、約1週間後にはほぼ、6月から9月の日程は埋まってしまいましたが、直後は多くの空きがあったのでここは最大のねらい目かと思います。
今後、多少のキャンセルは出る可能性はあると思われますが、概ね埋まったと思わます。許可が取れない方は、少ない可能性に期待してチェックすれば、許可が取れる可能性はあるかと思います。
5月、6月、10月の登山
私は、Mt. Whitneyに関していえば、8月、9月、10月のトレールに殆ど雪が無い時期にしか登山したことはありません。2011年の8月は頂上直下の広い斜面に出るトラーバスの部分に小さな雪原が残っていた程度ですし、10月に登った時も雪に降られる事はありませんでした。しかしながら、私が10月に登った数日後はMt. Whitney一帯が初冠雪に見舞われました。
したがって、早い時期、遅い時期の登山には雪に対する備えが必要です。当然、雪に対処できないハイカーはこの時期の登山、ハイキングは避けるべきだと思います。雪に対処できる方は、この時期は競争率も低くなるので、ある意味ねらい目になるかと思います。
個人的には、遅い時期に雪に見舞われるよりは、残雪の時期の方が登り易いと思います。ただ、今年も5月に入ってから何回かまとまった雨が降っていますし、天候が安定しない事も多いと思うので天候に対する注意は必要かと思います。
       


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