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Mt. Whitney 登山を科学する (4) ~ 別の方のデータを見てみる

別の方のスピードの推移

別の方のデータを見てみる

さて、今日は、別の方のMt.Whitney登山のTCXファイルをインターネットからダウンロードできたので、そのデータを見てみる事にします。先日の投稿では、Whitney PortalからTrail Campのデータを見てきたので、今回はこの区間のデータを抜き出してExcelでグラフを作成してます。

私のデータは何れも、キャンプの荷物を持ってのデータですが、この方のデータは、Whitney Portalから頂上までのデータで行動時間を見ると恐らく日帰りをした時のデータだと思います。

この方のスピードも約3,000mを越えたあたりから徐々に落ち始めて、3,200mを越えると顕著にスピードの低下がみられます。


 
 心拍数の推移

 一方で心拍数は概ね毎分140回以下で推移しています。最初の方は毎分160回を越える部分もありますが、その分ペースも早く、日帰りの装備で余裕があったので早目のペースで歩き始めたと考えられます。この方の年齢は分かりませんが、比較的早いペースで歩いていて恐らくトレーニングもそれなりにこなされていると思います。
 主なポイントの通過時間は
  •  Lone Pine Lake 1時間14分
  • Outpost Camp 1時間45分
  • Trail Camp 4時間5分
 となかなか早いペースで登っていらっしゃいます。それでも、3,200mを越えたあたりのペースの低下は明らかで、やはり特に高度に慣れるプロセスを経ずに登った場合、ペースが落ちるのは普通の事のようです。

また別の方のデータも見てみます。
さらに別の方のスピードの推移

 この方も日帰りですが、同様にWhitney PortalからTrail Campのデータを抜き出しています。

通過時間は
  • Lone Pine Lake 1時間30分
  • Outpost Camp 2時間8分
  • Trail Camp 4時間55分
となっています。この方も3,000mを過ぎてペースダウンしていて、その後は休憩が多くなっているのがお分かりになるかと思います。この方も最初のペースはやや速めなので、その「つけ」が出ていると考えられます。この方のデータは心拍数のデータはありません。

傾向は
 私のデータを含めて、他の人のデータを見てみると、Whiney PortaからTrail Campの区間は、最初は、あまり標高の影響を受けずに、比較的速いペースで入る方が多いと思われます。しかしながら、3,000mから3,200mを過ぎるとペースダウンしているケースが多いと考えられます。

これを考えると、特に高度に慣れずに登山した場合、殆どの方は3,000mから3,200mを越えると、高度の影響でペースが落ちるという事が起きていると考えられます。特に、日帰りでは荷物が軽い事もあって、最初はどうしても早目のペースになりやすいように思われます。

登り方としては私が思うには、ペースが「落ちる」のではなく、「落とす」登り方がいいような気がします。これは、意図的にペースを抑えて、余裕を持てる範囲で登山を行う方が結果的に「楽」に登れると考えられます。そのために、心拍数を見ながら、ペースを調整して登るという方法は、このブログで書いてきた方法はこうしたデータからも意味がありそうだという事が見えてきました。
ただし、データが十分にあるわけではないので、あくまで仮説の域をでませんが、実践してみる価値は十分あるかと思われます。

ここまでの結論は
  • 特に高度に順化する事なしに短期(1~2日)の短期の登山の場合、標高3,000~3,200mを越える辺りで、影響が出始めると考えられます。これは、ペースダウンなどで客観的にもわかる形で現れる事が多いと考えられます。
  • 最初に、少し速いペースで入ると、後からのペースダウンが大きくなる可能性がある。
というようなことが言えるのではないかと考えられます。

(つづく)

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