スキップしてメイン コンテンツに移動

GPSデータの解析(4) ~ 先日のバックカントリースキーのデータを基に!




先日のバックカントリースキーのデータを現在、試行錯誤中のプログラムを使って見てみる事にしました。

コース概要
先日の投稿では、あまり詳しいレポートは書かなかったので、レポートも含めて今日は紹介します。まずは、今回行ったコースの概要です。
CA-89を南側のMineral方面から上がっていくと、国立公園のゲートがあって、その先は冬季は除雪されないので通行止めになっています。ゲートの少し先にある駐車場に車を停めます。ここが、「Kohm Yah-mah-nee Visitor Center」という南側の入り口のビジターセンターになっています。ここが、冬季の南側の入山口になっています。
登山の際は、ビジターセンターのノートに行先や人数、時刻等を記入して届けます。下山時には下山時刻を記入します。ビジターセンターには綺麗な水洗トイレがあって使う事ができます。また、冬季のキャンプも駐車場わきで行う事ができます。ビジターセンターが開いていれば、レンジャーもいて、レンジャー主催のスノーハイキングがあって、スノーシューズを借りてレンジャーとビジターセンター周辺を散策する事もできるようです。詳細は国立公園のサイトを見て事前に確認してください。




ビジターセンターからは、雪で覆われたCA-89の上をSulphur Worksまで辿ります。Sulphur Worksは、最初の橋を渡ってすぐの所にあって、CA-89のすぐわきで湧いている温泉です。夏は車を駐車場に止めてみる事ができます。冬でも温泉の周辺は雪が積もらずにみる事ができますが、車は入れず、夏のトイレも今回は屋根が少し見えているだけでした。ここから、CA-89を離れて、温泉の手前、ビジターセンタ寄りから北側に進路を取ります。2つの小川の間の小さな尾根上を登る感じで樹林の中を登って行きます。次第に尾根が不明瞭になって、左手(西より)の尾根からの斜面を斜上する感じで登って行くと広い台地上の所に出ると、そこがRidge Lakeになります。夏に行ったことはありませんが、今回は完全に雪で埋まっていました。この辺まで来ると樹林もまばらになって、そこから上は、Mt. Dillerから西側に続く尾根から気持ちのよさそうな斜面が広がっています。当初の予定ではこの、Ridge Lakeから北東方向に進路を変えて、Mt. Dillerの南側から東側に回り込んで稜線に出てその先の斜面を滑る予定でしたが、雲が降りてくるのが予想よりも早く、視界が悪くなりそうだったので予定を変更して、Mt. Dillerから西に続く尾根の鞍部に上がって、そこから来た道を滑って戻る事にしました。
尾根に出ると、風が一層強くなって、中にもう一枚防寒着を着たい所でしたが、強風の中上着を脱いでもう一枚着る気にはなれず、早々にシールを外して降りる事にしました。本来ならば、Mt. Dillerの向こう側にはLassen Peakの姿が見えるはずですが、あいにくの天候でLassen Peakは雲の中でした。雪は気温が低く、完全にクラストしていて、エッジを効かせないといけなかったのですが、怪我上がりでトレーニングをしていない身としては、なかなかきちんとエッジを効かせることができずに、ごまかしながら降りました。
Ridge Lakeからは、登ってきた樹林帯の下降でしたが、途中から木が比較的多くやや狭い尾根だったので、余り飛ばせず怪我をしないように慎重に下りました。このコースはできれば、この登ったコースを下降するよりは、Mt. Diller東側の尾根から下降した方がスキーの場合は良いと思います。
CA-89に出ると後は、スピードをコントロールしながら、ビジターセンターまで下るだけです。



コースタイム
現在、試行錯誤中のプログラムで主要地点のデータを抜き出してみました。以下が、そのデーターです。主要地点の位置情報は、地図から抜き出しています。








ビジターセンターからRidge Lakeまで約1時間半で、主稜線までが30分、主稜線からは、30分でビジターセンターまで降りました。スキーだと下りは圧倒的に速く降りられる事がよくわかります。正味3時間弱のスキーでした。予定通り、Mt. Dillerの東側に回り込むと、恐らく1時間から2時間は余計にかかると思うので、このコースは大体半日コースで、Ridge Lake周辺やPilot Pinnacleの北面を滑って遊ぶという事になると1日コースだと思います。 
今回は、データを解析するには少し短すぎるので、データの解析については特にここでは紹介しません。ただ、心拍数の推移は紹介しておきます。このデータはGarminのツールの出力です。




今回は、足の骨折の為に、この約2ヶ月間はトレーニングが全くできなかったので、心肺機能は勿論、筋力も弱っていて、心拍数は180回を越える部分が何か所かありました。毎分180回という心拍数は、私の場合最大心拍数に近い心拍数なので、体力的には結構「辛い」バックカントリースキーでした。天気もありますが、予定通りのコースを行っていたら体力的にはバテテいた可能性があったと思います。また、スキーも意外に心拍数が上がる事がお分かり頂けるかと思います。




これは、標高と、スピードのグラフです。いかにスキーが速いかというのがお分かりいただけるかと思います。樹林帯は頻繁に止まって滑る安いコースを探していたので、スピードが落ちています。

(つづく)


コメント

このブログの人気の投稿

BaoFeng UV-5R ~ 中華トランシーバ その後

BaoFeng UV-5R  格安の中国製トランシーバーを入手して約1ヶ月余りたちました。その後の報告です。 静かなアメリカのV/UHF帯  まだ家にアンテナを立てたりしていませんので、基本的には付属のアンテナに取りあえずつけた、マグネットベースのアンテナで時折144MHz帯と、430MHz帯のFMを聞いています。前の投稿で少し触れましたが、私の住む北カリフォルニア(サンフランシスコ近郊)では、殆ど普通のFM(Simplex)での交信を耳にしません。耳にする交信はほぼ、リピーター経由の物と言うのが現状です。一方で、リピーターの数はかなりの数があって、インターネットで調べると、この辺りはどこに行っても複数のリピーターにアクセスできますし、周辺の高い山の上などにも設置されていて、リピータのカバーエリアも網羅されている感じです。  そんなわけで、普通のアナログのFMで使えるチャネル(FM Simplex)は、144MHz帯で26チャネル、430MHz帯に至っては3チャネルしかありません。一方でかなりの帯域がリピータ用として割り当てられています。 BaoFengを使うたってにあたって  最初は、アマチュアバンド内をスキャンして誰か交信していなか探していたのですが、このモデルのスキャンは余り速くはなく、かなりの時間がかかってしまいます。実際に話をしているのを見つけるには、もう少し的を絞らないと効率が悪いので、必要なチャネルをプログラムして、プログラムしたチャネルをスキャンする方が効率がよい事に気づきました。今回入手した、UV-5Rというモデルは、全部で128チャネルをプログラムする事ができます。この辺は、日本の八重洲とか、ICOM、KENWOODなどの物は1000チャネルとかプログラムできるので、それを考えると少ないと言えますが、実用上は取りあえず、大きな問題ではないようです。  それで、まずはどのようにプログラムするかですが、まずは、全部で29あるFM Simplexのチャネル29をプログラムする事にしました。実態を考えると余り使うケースはないと思いますが、それでもハイキングなどに行ったときに仲間と連絡に使うには便利ですが、周波数を覚えるのも大変なので予めプログラムしておくことにしました。これで、128チャンネルのうち、29が決まったので

バッティングセンター ~サンフランシスコ ベイエリアにもあります!

折れた金属バット! サンフランシスコベイエリアのバッティングセンター 今週も暑さでアウトドア関係は休止中でした。実際は風もあって気温はそこそこ高いのですが割りとすごし易い週末でした。日本語の補習校の集中授業があって子供たちもちょっと大変なので、現地校が夏休みに入っても遠出を控えました。 本格的な夏休みの家族イベントももう暫く先送りという事になっています。 そんな中この週末はバッティングセンターに行ってきました。 バッティングセンターは「Batting Cage」と呼ばれていて、数はそれほど多くないもののこのエリアにも幾つかあって、たまに行って遊んでいます。今日は All Star Academy   というSanta Claraの施設に行ってきました。     2901 Mead Ave Santa Clara 95051 に行ってきました。平日は正午から午後9時まで週末の土日は、午前9時から午後6時まで営業しているようです。 日本では屋外にゴルフの打ちっぱなしの練習場のようにネットを張って営業している施設が多いと思いますが、このエリアでは日本に近い屋外営業もありますが、倉庫などの屋内にネットを張って営業しているタイプの施設も多く、今回の施設は屋内タイプでした。 システムは、プリペイカードを買って1回(20球)で3ドルで、幾つか球速の違うブースを選んで遊ぶところでした。バット、ヘルメットは無料で貸してもらえました。野球とソフトボールも選択できまるようになっていて、子供たちは球速の遅いブースやスローピッチのソフトボールを選んで楽しんでいました。 日差しが強く暑い夏のアクティビティには屋内のバッティングセンターも悪くないようでした。 金属バットが折れた! さて、家族で楽しんでいたのですがちょっとしたハプニングが一件ありました。比較的球速の早いブース(60マイル/時間のソフトボール)で遊んでいたところ球がバットの根元に近い部分にあたり明らかに違う音がしたと思ったら、次の球を打ったところなんと金属バットが真っ二つに折れてしまいました。 幸い折れたバットは人のいない方に飛んで怪我はありませんでしたが、ちょっとびっくりしました。 折れた破片も係りの人がすぐに回収して事なきも得ましたが、金属バットも折れるのですねぇ~

GPSデータの解析 (3) ~ TCXファイルの中身

TCXのデータの例 実際のデータは? 実際、取りあえず試用のプログラムは既にあって、データを読み込めるようになっています。でも、興味がある方もいらっしゃるみたいなので、もう少し詳しい中身について今日は書いてみます。 上の例が、TCXファイルの例です。これは、昨年Mt.Whitneyに行った時の冒頭のデータを一部抽出した物です。一連のデータとして、時刻、位置情報(緯度と経度)、標高、心拍数などが入っています。TCXファイルには、距離も入っているのが分かるかと思います。これは、スタートからの積算距離になっています。 先にも書きましたが、TCXファイル自体は、XMLファイルなので、ファイルはタグを基に、そのタグの階層で構成されています。例では一部を抜き出していますが、「Trackpoint」というタグは別の上位の階層のタグに含まれていて、この前後には、別の「Trackpoint」が同じレベルで羅列されているような形式になっています。このタグ一つ一つが個々の時刻のデータになるわけです。 この「Trackpoint」の下位には、個々のデータが別のタグで含まれているのが分かるかと思います。 基本的に、各タグのデータは最初の「<>」で囲まれた所からスタートして、</>という、同じタグで、先頭に「/」が入った所で終わる様になっています。 つまり、個々のGPSのトラックデータが欲しい場合は、このTCXファイルの場合、「Trackpoint」というタグを探して、その中のデータを抜き出していけばよい事になります。ファイルも、テキスト形式のファイルなので、少々プログラムに慣れた方ならば簡単なプログラムでデータを抜き出すことができるわけです。 GPXファイルは? GPXの同じデータの例 さて、これが同じ時刻のデータをGPXファイルから抜き出してみました。こちらも同じXML形式なので、似ていますが、少し書き方が違うのが分かるかと思います。こちらの場合は、「trkpt」というタグに個々の時刻のデータがあります。位置情報は最初の「trkpt」のタグの中に埋め込まれていて、その後に、個々のデータが少し別のタグで入っているのが分かるかと思います。こちらの場合、積算距離の情報は入っていないので、位置情報から自分で計算する必要があります。これは、調べてみたのですが、少