スキップしてメイン コンテンツに移動

日本酒醸造プロジェクト (17) ~ ビールと比べて

次の醸造を準備中
(アクティベート前のイーストのパッケージ)

次の醸造を準備中です

また、最近気温が下がってきたので、そろそろ次の醸造を始めようと思っています。先日、プランを書きましたが、この冬はこの醸造で一応締め切ろうと思っています。というのも、さすがに数升を2回作ると消費の方が追いつかないので、今年はもう1回で後は来冬にしようかと思っています。

そうなると、もう少し来年の醸造につながる結果を出したいと思ったので、またまた、条件を変えることにしました。

一つは、麹です。余りたくさんの要因を一度に変えると因果関係がはっきりしないと思ったので、麹は同じものを使う予定でした、しかし、清酒の色の黄色が強いのは、麹の量と、種類に依存しているのではと思い、麹の量を減らすのと、フリーズドライでない麹にして色の変化は出るか試す事にしました。そんなわけで、明日、フリーズドライでない麹を日系スーパーで仕入れて仕込む事にしました。そのほかの量などは、計画通りにしようかと思っています。イーストも前回と同じ9号酵母系の物で作ります。予定はこの週末に、酒母つくりを始める予定です。

ビールとの違いは?

読者の方から頂いた質問の一つに、ビール醸造との違いを聞かれたので、少し書いておきます。

ビールの醸造の投稿を読んで頂いた方にはお判りと思いますが、私が作っているビールは基本的には、麦芽からの糖化のプロセスは省いています。つまり、既に糖化されたモルトの抽出物を使って作っています。いわゆる、モルトエキストラトを使っています。従って、私がやっているのは、モルトエキストラトを煮出して、ホップを加えて発酵させるという、簡略化の醸造なのでビールの醸造の方が簡単です。基本的には煮出して、イーストを加えて、発酵の終了を待って瓶詰めするというもので大体、3~4週間でとりあえず飲めるようになります。実質的な作業は、初日の煮出して発酵の準備までの3~4時間と、瓶詰めにせいぜい1時間程度です。後は待ち時間です。ドライホップをする場合は、ビールをラックするのに30分位中間で必要な程度でとても簡単です。
それでも、市販のビールにはない味を楽しめるのは魅力です。

一方で、日本酒の方は、糖化は発酵に並行してする方式であるため、お米を炊いて(本来は蒸して)麹と水を混ぜて、イーストを加え、酒母ができたら、さらに、米と麹を加えて行くというものでビールを煮込むに比べると時間的には短くてすみますが、数日に渡って作業が発生します。さらに、ある程度量が増えてくると、三層に分離するようになるので、毎日かき混ぜる作業が発生します。その度に消毒の作業が発生するので、時間は短いですが毎日の作業する必要があります。
さらいに、発酵が終わった後に、搾る作業も必要で、その後澱を沈殿させて上澄みをすくった利する作業や、発酵を止めて、雑菌を殺す「火入れの」作業など、全体的には日本酒の方が手間がかかります。
難易度の方は、ビールのほうは結構、行きつけのショップがレシピ、プロセスを確立してそれに従えば美味しいビールができるので、比較的簡単です。自分でアレンジするにしても、気に入ったレシピを調整する事がメインになるので容易に思えます。さらに、インターネットにたくさんの情報があるので、いろいろ改善するのも簡単です。
日本酒の方はといえば、現在レシピを確立するために、試行錯誤中で、インターネットの情報もビールのように具体的で詳細な情報は少ないので、やはりややハードルが高い気がします。

温度管理ですが、ビールはエール系しか作らないので、基本的には温度管理も室温に放置で簡単です。日本酒も気温の下がる冬に作ることにしているので、これも室温に放置です。我が家は、殆ど暖房を過度に入れないので、一応温度の範囲も比較的低く保たれていますので、日本酒でも温度管理は厳密には行っていません。

私が現在までに認識している違いはこんなところです。手間は多少違いますが、レシピ、プロセスがある程度目処がつけば余り違いは無いような気がします。

最初のバッチは?

 まだまだ、進行中ですが、清酒の方は常温保存しているので若干酸っぱくなった気がします。一応65度前後で火入れをしているのですが、充分ではなかったのでしょうか?一応、常温ではなく、冷蔵庫で寝かせて見る事にしました。
この辺はもう少し、火入れのタイミングや、温度などももう少し実験しないといけないようです。
どうやら、この日本酒醸造プロジェクト、数年越しのプロジェクトとなりそうです。

インターネットの情報も少ないことですし、これからも私の実験結果をシェアすべく投稿していきますので宜しくお願いします。


(まだまだ、続きます!)






コメント

  1. 昨日、私の仕込みも少し上澄みを飲んでみましたが、酸味が強いようです。どうしたら酸味を抑えられるのでしょうね。
    日系スーパーにはいくつか麹が売っていますか!別の麹で仕込むとどう変わるか、楽しみです。
    先日、別途、麹についてgmail宛にメール差し上げましたが、届きましたでしょうか。

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

BaoFeng UV-5R ~ 中華トランシーバ その後

BaoFeng UV-5R  格安の中国製トランシーバーを入手して約1ヶ月余りたちました。その後の報告です。 静かなアメリカのV/UHF帯  まだ家にアンテナを立てたりしていませんので、基本的には付属のアンテナに取りあえずつけた、マグネットベースのアンテナで時折144MHz帯と、430MHz帯のFMを聞いています。前の投稿で少し触れましたが、私の住む北カリフォルニア(サンフランシスコ近郊)では、殆ど普通のFM(Simplex)での交信を耳にしません。耳にする交信はほぼ、リピーター経由の物と言うのが現状です。一方で、リピーターの数はかなりの数があって、インターネットで調べると、この辺りはどこに行っても複数のリピーターにアクセスできますし、周辺の高い山の上などにも設置されていて、リピータのカバーエリアも網羅されている感じです。  そんなわけで、普通のアナログのFMで使えるチャネル(FM Simplex)は、144MHz帯で26チャネル、430MHz帯に至っては3チャネルしかありません。一方でかなりの帯域がリピータ用として割り当てられています。 BaoFengを使うたってにあたって  最初は、アマチュアバンド内をスキャンして誰か交信していなか探していたのですが、このモデルのスキャンは余り速くはなく、かなりの時間がかかってしまいます。実際に話をしているのを見つけるには、もう少し的を絞らないと効率が悪いので、必要なチャネルをプログラムして、プログラムしたチャネルをスキャンする方が効率がよい事に気づきました。今回入手した、UV-5Rというモデルは、全部で128チャネルをプログラムする事ができます。この辺は、日本の八重洲とか、ICOM、KENWOODなどの物は1000チャネルとかプログラムできるので、それを考えると少ないと言えますが、実用上は取りあえず、大きな問題ではないようです。  それで、まずはどのようにプログラムするかですが、まずは、全部で29あるFM Simplexのチャネル29をプログラムする事にしました。実態を考えると余り使うケースはないと思いますが、それでもハイキングなどに行ったときに仲間と連絡に使うには便利ですが、周波数を覚えるのも大変なので予めプログラムしておくことにしました。これで、128チャンネルのうち、29が決まったので

バッティングセンター ~サンフランシスコ ベイエリアにもあります!

折れた金属バット! サンフランシスコベイエリアのバッティングセンター 今週も暑さでアウトドア関係は休止中でした。実際は風もあって気温はそこそこ高いのですが割りとすごし易い週末でした。日本語の補習校の集中授業があって子供たちもちょっと大変なので、現地校が夏休みに入っても遠出を控えました。 本格的な夏休みの家族イベントももう暫く先送りという事になっています。 そんな中この週末はバッティングセンターに行ってきました。 バッティングセンターは「Batting Cage」と呼ばれていて、数はそれほど多くないもののこのエリアにも幾つかあって、たまに行って遊んでいます。今日は All Star Academy   というSanta Claraの施設に行ってきました。     2901 Mead Ave Santa Clara 95051 に行ってきました。平日は正午から午後9時まで週末の土日は、午前9時から午後6時まで営業しているようです。 日本では屋外にゴルフの打ちっぱなしの練習場のようにネットを張って営業している施設が多いと思いますが、このエリアでは日本に近い屋外営業もありますが、倉庫などの屋内にネットを張って営業しているタイプの施設も多く、今回の施設は屋内タイプでした。 システムは、プリペイカードを買って1回(20球)で3ドルで、幾つか球速の違うブースを選んで遊ぶところでした。バット、ヘルメットは無料で貸してもらえました。野球とソフトボールも選択できまるようになっていて、子供たちは球速の遅いブースやスローピッチのソフトボールを選んで楽しんでいました。 日差しが強く暑い夏のアクティビティには屋内のバッティングセンターも悪くないようでした。 金属バットが折れた! さて、家族で楽しんでいたのですがちょっとしたハプニングが一件ありました。比較的球速の早いブース(60マイル/時間のソフトボール)で遊んでいたところ球がバットの根元に近い部分にあたり明らかに違う音がしたと思ったら、次の球を打ったところなんと金属バットが真っ二つに折れてしまいました。 幸い折れたバットは人のいない方に飛んで怪我はありませんでしたが、ちょっとびっくりしました。 折れた破片も係りの人がすぐに回収して事なきも得ましたが、金属バットも折れるのですねぇ~

GPSデータの解析 (3) ~ TCXファイルの中身

TCXのデータの例 実際のデータは? 実際、取りあえず試用のプログラムは既にあって、データを読み込めるようになっています。でも、興味がある方もいらっしゃるみたいなので、もう少し詳しい中身について今日は書いてみます。 上の例が、TCXファイルの例です。これは、昨年Mt.Whitneyに行った時の冒頭のデータを一部抽出した物です。一連のデータとして、時刻、位置情報(緯度と経度)、標高、心拍数などが入っています。TCXファイルには、距離も入っているのが分かるかと思います。これは、スタートからの積算距離になっています。 先にも書きましたが、TCXファイル自体は、XMLファイルなので、ファイルはタグを基に、そのタグの階層で構成されています。例では一部を抜き出していますが、「Trackpoint」というタグは別の上位の階層のタグに含まれていて、この前後には、別の「Trackpoint」が同じレベルで羅列されているような形式になっています。このタグ一つ一つが個々の時刻のデータになるわけです。 この「Trackpoint」の下位には、個々のデータが別のタグで含まれているのが分かるかと思います。 基本的に、各タグのデータは最初の「<>」で囲まれた所からスタートして、</>という、同じタグで、先頭に「/」が入った所で終わる様になっています。 つまり、個々のGPSのトラックデータが欲しい場合は、このTCXファイルの場合、「Trackpoint」というタグを探して、その中のデータを抜き出していけばよい事になります。ファイルも、テキスト形式のファイルなので、少々プログラムに慣れた方ならば簡単なプログラムでデータを抜き出すことができるわけです。 GPXファイルは? GPXの同じデータの例 さて、これが同じ時刻のデータをGPXファイルから抜き出してみました。こちらも同じXML形式なので、似ていますが、少し書き方が違うのが分かるかと思います。こちらの場合は、「trkpt」というタグに個々の時刻のデータがあります。位置情報は最初の「trkpt」のタグの中に埋め込まれていて、その後に、個々のデータが少し別のタグで入っているのが分かるかと思います。こちらの場合、積算距離の情報は入っていないので、位置情報から自分で計算する必要があります。これは、調べてみたのですが、少