スキップしてメイン コンテンツに移動

超簡単!スモーク入門(1)

超簡単!スモーク入門(1)

夜な夜なスモーク中!




入門編連載開始です!
 先日から、アルミのトレーを使って大小の簡易スモーカーを使ってスモークの実験をしてきましたが、とりあえず大体のプロセスを確立したのでもう少し細かく入門編を連載しようと思います。

 本日は第一弾としてまずは概要とこれまでの実験でわかったことをまとめて見ようと思います。

スモーカーの大きさ
  いつもお読みの方はご存知かと思いますが、最初の試作はアルミの食パン用のトレーで作りました。これは結構小型で、ちょっとした小物のスモークには最適です。例えばゆで卵や豆腐などのスモークに向いています。所謂、おつまみやメーカーという感じです。
 その後は、ターキーを焼いたりするときに使う比較的大きな物(上の写真)でA3の紙より一回りくらい小さいサイズです。これだと、家族のおかずくらいの量は一度にスモークできるので普通の家族にはちょうど良いサイズの様です。パーティなどをする場合は、幾つか作って同時進行でスモークすればちょっとしたパーティにも対応できます。なにしろ材料費が安いので便利です。

簡易スモーカーでのスモークは。。。。
 古来のスモークは味よりも保存食としての意味合いが大きかった様に思えます。塩漬け、水分を抜くことで殺菌や腐敗菌の繁殖を抑えるというコンセプトであったと思います。したがって、塩漬けして、塩抜きをして、さらに表面を乾燥させて低温でじっくりスモークする(冷燻)が多かったと思います。
 今回の簡易スモーカーは、保存よりはスモークの香りと風味を楽しむというもので、スモークだけで調理を完了しないという考えがあります。したがって一度にたくさんスモークする必要もなく、食べる量だけスモークして、しかも比較的短時間でできるということに主眼を置いています。
 したがって、別の調理法と組み合わせて材料を調理するという事も念頭に置いて処理をしています。下茹や蒸すことでスモーク前に大まかな調理をしておいたり、スモーク後にグリルして焼き色をつけたりしています。今回の連載では、以前に紹介したレシピと重複するものもあると思いますが、改めて、簡易スモーカーでのレシピを紹介する予定です。

簡易スモーカーの利点
 さて、簡易スモーカーの利点ですが。まずは、簡単に手に入る材料(ダラーショップ、ダイソー、コスコなどで簡単に手に入る材料)で作ることができて安価であるということです。スモーカーはどうしても汚れるので掃除が大変ですし、本体などは基本的にきちんと綺麗にするは難しいと思います。この簡易スモーカーは材料費が安いので、何回か使って汚れなどが酷くなったら破棄して、新しい物に変えることが簡単にできるので清潔です。綺麗好きの人には最適だと思います。
 次に、場所をとりません。トレーは重ねることができますし、網や固形燃料のコンロも場所をとらないので気軽にできます。専用のスモーカーもアメリカでは余り高価ではありませんが場所は取りますし、掃除も大変です。
 さらに、短時間で熱燻(温度の管理によっては温燻も可能です)なので短時間でできますし、キャンプなどで手軽にできるのでキャンプの食事のメニューに幅ができますし、キャンプがさらに楽しくなる事請け合いです!

簡易スモーカの材料
  先日も紹介したので簡単にしますが、
  • アルミのトレー2枚 - 用途によって大きさを合わせてください。
  • 網           - バーベキュー用なども含めてトレーの大きさに合わせて!
  • トレー         - スモークチップを載せるもので加熱しても大丈夫なもの
  • 簡易ストーブ     -ESBITのものが最適です。
簡易ストーブは、REIなどのアウトドアショップで10ドル前後で買えます。

 ESBITの簡易型ストーブ(コンロ)
  下の写真のような折りたたみ式のコンロが入っていて、本来の使い方はここに白い固形燃料を置いてお湯を沸かしたりするのに使います。



 パッケージの中身。コンロと、燃料6個入っています
  今回はこのコンロにバーベキュー用の炭を置いて、着火剤にこの固形燃料を4分の1に砕いてつかいます。1個まるまる燃やすと約12分燃えるようですが、炭の着火には4分の1で十分なので砕いて使っています。固形燃料のみでも販売しているので、次回からは着火剤として燃料だけ買えば、12個入りで値段は確か6ドル前後だったと思います。
 
スモークチップ
  スモークチップはアメリカではホームデポで買えます。私はアップル、チェリーのチップをよく使いますが、好みでいろいろ他の種類も試されると気に入った物が見つかると思います。

熱源
 バーベキュー用に売っている炭を2~5個くらいでスモークします。これで一掴みのスモークチップで約1時間スモークできるので大抵のスモークはこれで十分です。燃料費も炭なので安価で手軽です。経験的にパンの型では2個くらいターキーのトレーでも4~5個でちょうど良いです。
 それでも、スモーカーの中は結構高温になるのでサーモンの切り身や、鯖のフィレなどは1時間もスモークするとほぼ完全に火が通る感じで、熱源に近いと黒焦げになる位です。

いざスモーク!
  さて、要領は過去の説明と今回の説明でだいぶわかっていただけたのではと思います。
 まずは、スモークやって見てください。
 ただ、やはり失敗はつき物です。私もこの簡易スモーカーで何回か失敗しました。ただ、高い材料でやって失敗するともったいないので、まずはゆで卵のスモークに挑戦してみてください。これは材料費も少ないですし、簡単です。まずは感じをつかんでみることが大事です。
 ゆで卵の燻製は以前しょうかいした、簡易スモーカー(実践編)でビデオで紹介しています。

 ゆで卵を作って、塩を振って30分スモークするだけです。


次回は、材料は未定ですが、もう少し詳しいビデオと共にスモーカーの準備からスモークまでを解説します。




コメント

このブログの人気の投稿

BaoFeng UV-5R ~ 中華トランシーバ その後

BaoFeng UV-5R  格安の中国製トランシーバーを入手して約1ヶ月余りたちました。その後の報告です。 静かなアメリカのV/UHF帯  まだ家にアンテナを立てたりしていませんので、基本的には付属のアンテナに取りあえずつけた、マグネットベースのアンテナで時折144MHz帯と、430MHz帯のFMを聞いています。前の投稿で少し触れましたが、私の住む北カリフォルニア(サンフランシスコ近郊)では、殆ど普通のFM(Simplex)での交信を耳にしません。耳にする交信はほぼ、リピーター経由の物と言うのが現状です。一方で、リピーターの数はかなりの数があって、インターネットで調べると、この辺りはどこに行っても複数のリピーターにアクセスできますし、周辺の高い山の上などにも設置されていて、リピータのカバーエリアも網羅されている感じです。  そんなわけで、普通のアナログのFMで使えるチャネル(FM Simplex)は、144MHz帯で26チャネル、430MHz帯に至っては3チャネルしかありません。一方でかなりの帯域がリピータ用として割り当てられています。 BaoFengを使うたってにあたって  最初は、アマチュアバンド内をスキャンして誰か交信していなか探していたのですが、このモデルのスキャンは余り速くはなく、かなりの時間がかかってしまいます。実際に話をしているのを見つけるには、もう少し的を絞らないと効率が悪いので、必要なチャネルをプログラムして、プログラムしたチャネルをスキャンする方が効率がよい事に気づきました。今回入手した、UV-5Rというモデルは、全部で128チャネルをプログラムする事ができます。この辺は、日本の八重洲とか、ICOM、KENWOODなどの物は1000チャネルとかプログラムできるので、それを考えると少ないと言えますが、実用上は取りあえず、大きな問題ではないようです。  それで、まずはどのようにプログラムするかですが、まずは、全部で29あるFM Simplexのチャネル29をプログラムする事にしました。実態を考えると余り使うケースはないと思いますが、それでもハイキングなどに行ったときに仲間と連絡に使うには便利ですが、周波数を覚えるのも大変なので予めプログラムしておくことにしました。これで、128チャンネルのうち、29が決まったので

GPSデータの解析 (3) ~ TCXファイルの中身

TCXのデータの例 実際のデータは? 実際、取りあえず試用のプログラムは既にあって、データを読み込めるようになっています。でも、興味がある方もいらっしゃるみたいなので、もう少し詳しい中身について今日は書いてみます。 上の例が、TCXファイルの例です。これは、昨年Mt.Whitneyに行った時の冒頭のデータを一部抽出した物です。一連のデータとして、時刻、位置情報(緯度と経度)、標高、心拍数などが入っています。TCXファイルには、距離も入っているのが分かるかと思います。これは、スタートからの積算距離になっています。 先にも書きましたが、TCXファイル自体は、XMLファイルなので、ファイルはタグを基に、そのタグの階層で構成されています。例では一部を抜き出していますが、「Trackpoint」というタグは別の上位の階層のタグに含まれていて、この前後には、別の「Trackpoint」が同じレベルで羅列されているような形式になっています。このタグ一つ一つが個々の時刻のデータになるわけです。 この「Trackpoint」の下位には、個々のデータが別のタグで含まれているのが分かるかと思います。 基本的に、各タグのデータは最初の「<>」で囲まれた所からスタートして、</>という、同じタグで、先頭に「/」が入った所で終わる様になっています。 つまり、個々のGPSのトラックデータが欲しい場合は、このTCXファイルの場合、「Trackpoint」というタグを探して、その中のデータを抜き出していけばよい事になります。ファイルも、テキスト形式のファイルなので、少々プログラムに慣れた方ならば簡単なプログラムでデータを抜き出すことができるわけです。 GPXファイルは? GPXの同じデータの例 さて、これが同じ時刻のデータをGPXファイルから抜き出してみました。こちらも同じXML形式なので、似ていますが、少し書き方が違うのが分かるかと思います。こちらの場合は、「trkpt」というタグに個々の時刻のデータがあります。位置情報は最初の「trkpt」のタグの中に埋め込まれていて、その後に、個々のデータが少し別のタグで入っているのが分かるかと思います。こちらの場合、積算距離の情報は入っていないので、位置情報から自分で計算する必要があります。これは、調べてみたのですが、少

バッティングセンター ~サンフランシスコ ベイエリアにもあります!

折れた金属バット! サンフランシスコベイエリアのバッティングセンター 今週も暑さでアウトドア関係は休止中でした。実際は風もあって気温はそこそこ高いのですが割りとすごし易い週末でした。日本語の補習校の集中授業があって子供たちもちょっと大変なので、現地校が夏休みに入っても遠出を控えました。 本格的な夏休みの家族イベントももう暫く先送りという事になっています。 そんな中この週末はバッティングセンターに行ってきました。 バッティングセンターは「Batting Cage」と呼ばれていて、数はそれほど多くないもののこのエリアにも幾つかあって、たまに行って遊んでいます。今日は All Star Academy   というSanta Claraの施設に行ってきました。     2901 Mead Ave Santa Clara 95051 に行ってきました。平日は正午から午後9時まで週末の土日は、午前9時から午後6時まで営業しているようです。 日本では屋外にゴルフの打ちっぱなしの練習場のようにネットを張って営業している施設が多いと思いますが、このエリアでは日本に近い屋外営業もありますが、倉庫などの屋内にネットを張って営業しているタイプの施設も多く、今回の施設は屋内タイプでした。 システムは、プリペイカードを買って1回(20球)で3ドルで、幾つか球速の違うブースを選んで遊ぶところでした。バット、ヘルメットは無料で貸してもらえました。野球とソフトボールも選択できまるようになっていて、子供たちは球速の遅いブースやスローピッチのソフトボールを選んで楽しんでいました。 日差しが強く暑い夏のアクティビティには屋内のバッティングセンターも悪くないようでした。 金属バットが折れた! さて、家族で楽しんでいたのですがちょっとしたハプニングが一件ありました。比較的球速の早いブース(60マイル/時間のソフトボール)で遊んでいたところ球がバットの根元に近い部分にあたり明らかに違う音がしたと思ったら、次の球を打ったところなんと金属バットが真っ二つに折れてしまいました。 幸い折れたバットは人のいない方に飛んで怪我はありませんでしたが、ちょっとびっくりしました。 折れた破片も係りの人がすぐに回収して事なきも得ましたが、金属バットも折れるのですねぇ~