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Mt. Whitney Hiking 2015 (3) ~心拍数によるペースコントロールの応用!

頂上から

頂上へ!

今回の計画も2日目に頂上に登ってそのまま下山という事なので、朝は午前2時過ぎに起きて、3時前にはテントを後にしました。殆ど新月という事もあって、今年は降り注ぐような星空の下、流星を見ながらの上りでした。

 降り注ぐような星空
天の川も写真で確認できるほどです!

真夏とはいえ、テントサイトは約3800mで富士山よりも高い標高で、日の出前はさすがに半袖では寒い陽気でした。推定の気温はおそらく接し5度前後だと思います。
こうなると、服装もちょっとした配慮が必要です。じっとしているようだと、薄手の防風ジャケットの下にフリースのジャケットを着ていて丁度いい感じですが、歩いているとこれでは、ちょっと暑いので体温調節に気を使います。

そんなわけで、テントから出る時には薄手の防風ジャケットのみで、中は長袖のシャツとう服装でした。問題は休憩で、止まると体が冷えるのでおそらくジャケットを着る必要があるので、今回は休憩しないで登れるペースで登る事にしました。

これも、心拍数を基にすると、簡単にペースをつかむ事ができます。ちょっとした応用編ですが、ランナーの中では既に一般的になりつつあることです。要は走る距離によって、目標にするペースや心拍数をコントロールするのと同じ要領です。長い時間歩くので、ペースを落とすという、ただそれだけです。

 キャンプから頂上往復の心拍数

山歩きの場合、登りになるとペースがわかりづらくなります。特に標高が高くなって、高山病の症状が出始める高度になると、なかなか感覚だけでは安定したペースを保つのが難しいといえます。大体の場合、LT閾値を上回るペースになっているため、心拍数が上がり続けてどこかのポイントで、休憩を入れる必要が出てくるのが一般的です。
休憩をしないで動き続けるためには、LT閾値以下の運動強度に抑えて、心拍数の上昇を抑える必要があります。ただし、このLT閾値以下のペースというのは感覚的には相当ゆっくりのペースでこれを維持するのには慣れと経験が必要です。

ところが、これも心拍数を見ながらペースを作ると簡単に実践できるわけです。

私の場合、毎分140回以下の心拍数ならば相当長時間運動を続けることができますが、今回はさらに落として毎分130~135回というあたりを上限にペースを作ってみました。

実際の感覚としては、本当にゆっくりのペースでしたが、このペースで頂上まで休憩を入れる事なく登る事ができました。Trail Campから約3時間半かからずに頂上まで登る事ができました。このペースは、実際に過去の記録と比べてみても、ほとんど変わらない時間で、結果的に「楽に登った」感じでした。

西面の景色

 今回はやや風が強く日の出直後の頂上は結構寒かったです。頂上ではすぐにフリースのジャケットを内側に着てちょうどよい感じでした。

この後、写真を撮ったりして、早々に頂上を後にして、Trail Campのテントを撤収して下山しました。下りは約6時間で正味10時間の行動時間で、午後1時前にはTrail HeadのWhitney Portalに下山しました。

トレーニングの効果

今回は足に疲労骨折を負った関係で、完全に治ったかよくわからない状態で、従来の走り込みなどのトレーニングはできませんでした。ジムのトレーニング主体でしたが、本格的にジムでのトレーニングを始めてから1ケ月余りと時間的にも十分準備ができない中でどの程度体が動くかが一つの懸念事項でした。

実際は、うまくペースをコントロールできた事もあって体力的には余り問題は感じませんでした。確かに、もっとペースを上げて登るためにはもっとトレーニングをする必要はあると思いますが。今回のように、心拍数で自分の体に合わせたペースで登る事で、無理なく登る事ができたと思います。
特に、Stair Masterなどによる階段登りは、登りに必要な筋肉を鍛える意味で取り入れてよかったと思います。

心配された下りの筋力ですが、ストックを使って特に下りにおける足の負担を軽減することができたのか、特には問題を感じないで下る事ができました。ただし、このトレールは斜度を抑えて負担が比較的少ないのmpあると思います。もう少し急な不安定なコースだとちょっと状況は変わってくるかと思います。

結論としては、ある程度登りの筋力強化と心肺系のトレーニングを行えば、ある程度の登山には充分対応できるということもわかりました。また、心拍数をモニターしながらペースを調整する方法は事前に自分の心拍数と運動の関係が把握できている場合、非常に効果的であることも確認できました。一般にこれを適用するには充分データはありませんが、SPO2値よりは、心拍数の方が客観的指標になり得ると考えられます。

次回は、番外編を書いて今年のWhitney ハイキングのまとめとする予定です。

この週末は、Lassen Volcanic National Parkへキャンプ&ハイキングにも出かけてきたので、暫くこのブログの話題には事欠きません。順次報告していく予定です。





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