Trail Campにて
今年も、Mt. Whitneyにハイキングに行ってきました。
このブログでも何回か紹介、報告をしていますが、改めてMt.Whitneyハイキングについて書いてみる事にします。
Mt. Whitney
Mt.Whitney については、この投稿をお読みの方はご存知だと思いますが、California州の最高峰です。ただし、いろいろな言い方があって、Lower 48の最高峰などとも言われています。これは、アメリカの南、つまり下の方に位置する48州(アラスカとハワイ以外)の最高峰などとも言われています。いわゆるアメリカのメインの部分で一番高い山になるわけです。実際はアラスカ州には6000mを超える山がいくつもあって、アラスカ州を含めると何番目になるのかは、定かではありません。
取りあえず、そうした、「タイトル」が付いている山では比較的普通の人にも登り易い山なので、アメリカでは人気のハイキングのコースになっているわけです。
登山許可が要ります!
そんなわけで、普通の春から秋にかけての雪が降らない時期の登山シーズンでは人気が高く、今まで何回か登りに行っていますが、いつ行ってもとにかく人が多いコースです。そういう状況で自然保護の観点から、入山人数の制限をする目的で、許可を取って登るルールになっています。
許可は、日帰りと宿泊は別の許可になっていて、それぞれ一日の最高入山者を限定しています。
詳しくは、Inyo National Forestのサイトに書かれています。
許可は空きがあれば、随時取る事ができますが、週末を絡めた日程や、夏の最盛期などは人気が高く、あらかじめ応募して抽選で許可を取るようになっています。この抽選は、毎年2月1日から3月15日までの間に、希望する登山日程を書いて応募します。(日程は変わる可能性があるので上記サイトで確認してください)
応募の後、4月1日までに結果がわかって、その後は空いている日程を取る事ができます。
ただし注意が必要なのは、これらは厳密には「許可(Permit)」ではありません。これは、基本的には「許可の予約」で、許可は登山の直前にピックアップする仕組みです。
抽選に当たった場合は、その後に、当選した日程で正式に予約を入れる必要があります。これをしないと、当選が無効になります。さらに、登山の直前に、予約の確認をして、最後に登山の直前に本当の「許可」を受け取って、ようやく登山ができる事になります。
許可を取るには。。。
許可を取るためには、この2月から3月にかけての期間に抽選に応募する事をお勧めします。実際、これが一番自分の都合の良い日程で行ける可能性が高いと思われますが、実際はいろいろあるようです。というのも、今年の例を紹介すると、私は例年上記の期間に抽選に応募して許可を取っていました。以前は郵送によるもののみでしたが、数年前よりオンラインでもできるようになって簡単になりました。
今年は、残念ながら希望した全ての日程で外れてしまいました。
ところが。。。。です。今年一緒に登った方が、許可の予約サイトをチェックしていたら、たまたまこの週末を予約することができたので今年も登る事ができました。
という事で、登りたい方は、抽選に外れても諦めずにサイトを小まめにチェックする事が大事なようです。特に4月1日以降と、当選者の予約猶予期間後あたりがねらい目のようです。
日帰りか、山中泊か?
さて、日帰りの許可の方が、許可できる人数が多いので、この日帰りの許可で登山をする人が多いようです。Mt. Whitney Trailは入山口のWhitney Portalから山頂の往復には約40km弱(36~37km)あって、標高差にして、2000m強の登りを上る必要があります。 一般に所要時間は、12時間以上はかかるのが一般的で、暗いうちに出発して日の長い夏場ならば、何とか明るいうちに戻ってこらえる感じの行動になります。
この行程は、距離や時間だけではなく、高山病などの症状が出る標高での行動も含まれるために、ある程度体力のある方の場合は良いですが、結構きついハイキングになると思います。
感じをつかむためには、トレーニングを兼ねて以前このブログでも紹介した、White Mountainの日帰り登山をしてみる事をお勧めします。 このコースは往復で約24kmでMt.Whitneyよりは12~13kmは短く、コースも比較的平坦で楽なのですが、この行程がきついようであれば、何らかのトレーニングや対策をしないと、日帰りでのWhitney登山は厳しいのではと思われます。
個人的には、日帰りは自分の(現在の)体力ならば充分可能かと思いますが、テントをもって1泊ないし2泊で登る方が、Mt.Whitney 登山を楽しめるのではと思います。2泊すれば、1日の行動時間は、8~10時間以下に抑えることは充分に可能だと思いますし、最近はテントを含めた宿泊に必要な装備も小型、軽量になってきているので、少なくても複数の人でパーティを組んで登るのであれば、荷物の分担もできるので、個人的にはおすすめです。
私の場合は、初日にTrail Campまで上がって、次の日に頂上を往復するというのが、効率の良い登り方の様に思えます。初日はTrail Campまでなので、午前中に入山口を出れば夕方までにはゆっくり歩いてもつくので、午前中に許可をピックアップしてからでも時間的には充分です。
入山日に頂上まで登って、Trail Campで泊まってという1泊もやったことがありますが、これは朝早く出ないと厳しいのと、日帰りに近い感覚の行程なので、個人的には初日、Trail Campまでという登り方の方が、好きです。
許可のピックアップ
さて、登山の数日前までに予約の確認をして、実際に登山する前に許可をピックアップするわけです。このピックアップの方法がいくつかあるので、紹介しておきます。
* ナイトボックス
これは、確認の後に事前に電話をして、ナイトボックスでピックアップをする旨を伝えると必要な情報を聞かれて、ナイトボックスのカギの番号を教えてくれるので、あとは当日にEastern Sierra Interagency Visitor Center (US-395とCA-136の交差点近く)に行ってピックアップする方法です。
この方法だと、事前に電話する手間はありますが、夜中にビジターセンターについて、許可をピックアップして、すぐに登山を始められるので、日帰りや朝早く出発する場合には便利な方法です。
ビジターセンタは、午前8時から午後5時で、それ以外の時間帯は閉まっています。ちなみに駐車場のゲートも閉まっているので、開くの待つ場合は路上駐車をして待つことになります。
なお、ピックアップのナイトボックスの場所は夜は暗く、以前車のヘッドライトで照らして鍵を開けようとしましたが、番号が見えづらく大変だったので、懐中電灯やヘッドランプを予めすぐに出せる場所に入れておく方が便利だと思います。
*通常のピックアップ
これは、さきのビジターセンターでピックアップする方法で、一番一般的な方法です。
この場合いくつかの選択肢があって、ビジターセンターが開く8時に行く方法と、少し後に行く方法があります。8時にいたパーティは、そのパーティ間での処理の時間を「くじ」で決めて処理をするので、早い順番のくじを当てれば、比較的待ち時間もなく許可をピックアップできます。ただし、グループの数が多い場合、遅い順番のくじを引いた場合、時間がかかる事もあります。
そこで、1時間位遅く行って、最初のグループの処理が終わった頃合わせるという事が可能です。
ただし、何パーティいて、処理にどれくらい時間がかかるという事になると、待ち時間の予測は難しいのが実情で、どの時間帯に行くのがいいのかはよくわかりません。待ち時間も混雑具合も年によって大きく違うのですが、だいたい9時過ぎ位までに行けば、午前中にはピックアップできるのではと思います。
処理の仕方や、書類も毎年のように変わっている気がして、こればかりは何とも言えません。
(次回は、許可をピックアップしたあとから、実際の登山について書く予定です)
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