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White Mountain Peak (3) ~簡単ですが要注意!

最初の丘を越えると、平坦なプラトーが続きます

丘を越えて。。。。

研究施設の裏の丘を越えると、White Mountain Peakが姿を現して、平坦なプラトーの真ん中にトレールが続いています。朝日を浴びて、影が伸びてとても爽やかな情景が広がっていました。
相変わらずマーモットが縦横無尽に走り回っていて、人影が少ないトレールは彼らに貸切と言った感じです。

比較的簡単に登れる4000m級の山にしては、確かに人影が少ないです。Mt.Whitneyなどは、前にも後ろにも、登る人、降りる人で正に人が溢れているという感じですが、このトレールは一番混雑するであろう、7月4日の独立記念日のあたりでさえ、Mt. Whitneyにはとても及ばないと途中で会った人が話していました。

簡単そうですが。。。

高原の広い平坦な斜面に緩やかに高度を上げていくトレールで技術的に難しいところはありません。ちょっと見た感じでは、San Francisco Bay Areaの内陸部の木の少ない丘陵のトレールという感じです。冒頭の写真のプラトーは標高は3800mから4000mで富士山より高くなっています。
さすがに、車でいきなり徹夜で3600m位の登山口に入って、そのまま歩いているのでこのあたりまで来ると、高度障害(低酸素症)の症状が出ていました。意識してゆっくり歩いているつもりですが充分では内容で次第に自覚症状が出てきてしまったようです。
今回は、普段ランニングで使用している心拍計をつけて登ったのですが、斜度が緩い割にはこのあたりでの心拍数は、140回/分を越えていました。徐々に酸素不足になる 心拍数です。

いつものように、パルスオキシメータを持参して途中で何回かSPO2値(血中飽和酸素濃度)をチェックしましたが、
  • トレールヘッド:              (約3600m) 84%
  • 研究施設の裏の丘の頂上:      (約3850m) 86%
  • 最後のスイッチバックの手前のコル:(約3920m) 86%
  • 頂上:                    (約4344m) 87%
でした。数値的には悪化していないですし、Mt. WhitneyやMt. Shastaなどで計った時より若干いい数値ではあるのですが、自覚症状はやや悪化していて、手がむくんで少し紫がかって指の曲げ伸ばしに若干問題がある感じで、感覚的には要注意だなという感じでした。この経験からすると、あくまでSPO2値は参考程度で実際は自覚症状をきちんと自覚、把握する事が大事だなと改めて思いました。
今回は、呼吸を意識する事で症状もある程度改善されていたので、「過換気」を意識して何とか登り切りました。

やはり、いつも余り問題ないので特に、対策を採らなかったのはちょっと失敗だったようです。日程に余裕を持たせて土曜日は3000m位の当たりで散策して泊まるなどした方が良かったのかもしれません。途中に世界最高齢の木(松の仲間らしい)がある場所もあったりしたので、立ち寄ったらいいのかもしれません。

最後は少しペースが落ちましたが何とか登り切って午前9時20分頃に頂上に着きました。

 White Mountainの頂上 立派な小屋があります


体調も完璧ではないので、頂上で写真やビデオを撮って、軽く食べ物を口にいれて、喉を潤してすぐに頂上を後にしました。

シェラネバダの山脈が一望できます

話が前後しますが、平坦なプラトーから頂上に至るトレールは周りに何もないので、見晴らしが良く360度の絶景を楽しめます。周辺に大きな町がないことも手伝って雄大な自然のパノラマを堪能できます。Mt.Whitneyを含むシェラネバダの山々も一望できて、今回のようにちょっと高度障害の症状が酷くても、元気が出てくるから不思議です。

下りは早いものです!

登りはちょっと予定外に疲れましたが、下りは早いものであっというまでした。頂上直下の斜面を下り切ったあたりで、後続のパーティとすれ違いました。下りは心拍数も落ちて、体の酸素消費が落ち着くので、症状も改善して、登りの疲れが嘘のようでした。
それでも、2箇所ほど、ちょっとした上り返しがあって、そこはちょっと大変でした。

順調に下って、登山口には12時過ぎについて、正味3時間弱の下りでした。往復で約7時間ほどでした。

(次回は総括の予定です)

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