登山口
ハイキング開始!
どうも高度障害(低酸素症)の気があるので敢えて仮眠を取らずに、軽くパンをかじって出発する事にして、午前5時20分頃出発。
ゲート前には車は自分の車も含めて三台、一台は既に出発したのか人の気配はなく、もう一台はほぼ同時刻に到着した、Redwood Cityからの二人組でした。その二人組とほぼ同時に登山口を出発しました。あたりはまだ暗く、ようやく明るくなり始めたころでしたが、ほぼ満月に近い月明かりで特にヘッドランプ無しでも歩ける位でした。
月がSierra Nevara山脈の上に掛かっていて、幻想的な風景のなか、体を慣らすために意識的にゆっくりとしたペースで歩き始めました。頻繁に立ち止まって写真を撮ったりして本当にゆっくりとしたスタートで、夜明け前の景色を楽しみながら、広い道を登って行きました。
夜明け前のSierra Nevada 山脈
空がオレンジ色に染まり刻々と色が変化していく中を順調に高度を上げていきました。
夜明け間近!
夜明け前のこの時間帯は、大自然の中の光のショーという感じで、いつもの事ながら、早起きは三文の得だと思います。写真でもそれなりにきれいですが、周囲の景色やその背景の色が刻一刻変化していく様子は言葉ではちょっと表現できない絶景です。
東の空がオレンジから青に変わっていく瞬間です!
一汗かいた頃に日の出を迎えました。太陽が昇るとあたりの景色は一気に色を取り戻して、空も見る見る青く染まっていきました。このときばかりは、仮眠をせずに歩き始めて正解と気を良くして、足も軽やかに、すでに、一緒に出発した二人組ははるか後ろで見えなくなってしまいました。
ちょっと、ペースが速いかなと思い、改めてペースダウンしました。まだまだ体は慣れていないし無理は禁物です。気温はさすがに富士山と同じ位の高さだけあって、下界では、30度を越える猛暑でも、朝は半そででは肌寒く、少し風もあるので、フリースの上にジャケットを着込んで、歩いていて丁度良い位でした。
日の出!
マーモット
さて、明るくなってくると、トレールを横切る小動物が目に入るようになりました。しかも、その数はかなりのもので、ほぼ常に何匹かが前方のトレールを横切っているのが目に入りました。この動物、マーモットというもので、これだけ標高の高いところでも地面に穴を掘って生活しているようで、実はこの産息、マーモットの生息地のようでした。
Mt. Whitneyでも見かけましたが、これほどの数ではありませんでした。とにかく、その数にはびっくりでした。写真に収めようと思いましたが、彼らの動きは早くなかなか取れませんでした。
1時間弱歩くとようやく、車道終点の研究施設に到着しました。まだ朝早いせいか人気はありませんでしたが、柵の中には結構な数の羊がいました。いったい何のため?と思ってしまいました。
このあたり、既に樹林限界を超えていて、特にえさになる草が生えているわけでもなく、どうしてこんなにいるのかちょっと興味がわいてきました。いったいどうしてでしょう??
研究施設を過ぎるといくらか登りの斜度が気持ち強くなって、昔の観測施設のある丘のてっぺんまで登っています。
今は使われていない(?)観測施設
この当たりまで約1時間20分位で、高度は既に約3800m。富士山山頂より高い所まで登った事になります。 目指す頂上は4300mを越える事になるのでこの先まだまだ標高差で500m以上登ることになるわけです。実際は何箇所か下る場所があるので、実際に登る高さはそれ以上という事になります。
(つづく)
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