スキップしてメイン コンテンツに移動

ガーミン Vivosmart HR (8) ~ データのズレの統計

胸バンドセンサーと内蔵センサーのデータのズレの統計

データのズレの統計

 今日は、胸バンド式の心拍センサーと内蔵の手首の心拍センサーのデータのズレの 統計を見て行きます。これは、この半月間のデータを基にしています。各データのサンプル数が異なるので、全体のサンプルの何パーセントのサンプルが各ズレの量のグループに入るかを比較しています。データを見て頂けばお分かりかと思いますが、90%以上のサンプルはズレが4以内になっています。
  さらに、ズレの大きい幾つかのデータを見て行きます。最悪のデータは9月14日のデータになります。
 9月14日のズレが大きいデータ
 オレンジのデータが、Forerunner 910XTで胸バンド式のセンサーの物です。真ん中付近に、胸バンドセンサーの読みが大きく高い方にずれている部分があります。ただ、この読みは正確な値ではないようです。この部分の心拍数の読みが毎分180回前後と言うのは考えられない値です。従って、この部分に関しては、Vivosmart HRのデータの方が実際の値に近いと考えられます。これは、この部分のズレが大きいのはForerunner 910XTの間違った読みによる物だと考えられます。
 
次に悪いデータは、9月23日のデータです。

The second worst data on September 23

 青のデータが、Vivosmart HRの内蔵の手首で検出するセンサーの物です。最初の部分で、幾つかの非常に高い読みがVivosmart HRで記録されています。このデータに関しては、Vivosmart HRの読みよりは正しくないと考えられます。この時のメニューは同じペースでの階段登り(Stair Master)でグラフにあるような急激な心拍数の変化があるとは考えられないためです。そしてこのズレは、この間違った読みにあると考えられます。

両方のセンサーの読みは正しくない事がある!

 このデータからわかるように、両方のセンサーの読みが正しくない事があるという事です。ただ、どうして、このような事が起きて、どこで起きるのかはよく判りません。両方の例ともに、一部の読みがおかしいだけで、他の部分は概ね一致しています。このズレは、内蔵の心拍計による物だけではありません。いずれにしても、両方のセンサーが正しく機能している場合は両社はよく一致しています。そして、いずれかのセンサーの読みが誤っている場合にそのズレが大きくなるということです。この特性を分かったうえで使えば、一般的な用途では大きな問題にはならないと考えられます。殆どのデータは実用上問題のない差に収まっていると言えます。
 ただし、このデータは、ウオーキング、ランニングとジムでの心肺系のトレーニングのデータです。これらのトレーニングでは内蔵の心拍計も十分に使えると考えられます。これは、胸バンド式のセンサーをつけなくても良いという大きな利点になるかと思います。


 もうしばらくは、両方のセンサーのデータを集める予定です。これらのデータの傾向が一致するかどうかをもう少し検証していくよていです。まとめとしては、いずれのセンサーも誤った値を示す事があって、これらは違ったタイプのトレーニングで起きていて、起きる場所もランダムに近いという結果が現在の所出ています。

コメント

このブログの人気の投稿

BaoFeng UV-5R ~ 中華トランシーバ その後

BaoFeng UV-5R  格安の中国製トランシーバーを入手して約1ヶ月余りたちました。その後の報告です。 静かなアメリカのV/UHF帯  まだ家にアンテナを立てたりしていませんので、基本的には付属のアンテナに取りあえずつけた、マグネットベースのアンテナで時折144MHz帯と、430MHz帯のFMを聞いています。前の投稿で少し触れましたが、私の住む北カリフォルニア(サンフランシスコ近郊)では、殆ど普通のFM(Simplex)での交信を耳にしません。耳にする交信はほぼ、リピーター経由の物と言うのが現状です。一方で、リピーターの数はかなりの数があって、インターネットで調べると、この辺りはどこに行っても複数のリピーターにアクセスできますし、周辺の高い山の上などにも設置されていて、リピータのカバーエリアも網羅されている感じです。  そんなわけで、普通のアナログのFMで使えるチャネル(FM Simplex)は、144MHz帯で26チャネル、430MHz帯に至っては3チャネルしかありません。一方でかなりの帯域がリピータ用として割り当てられています。 BaoFengを使うたってにあたって  最初は、アマチュアバンド内をスキャンして誰か交信していなか探していたのですが、このモデルのスキャンは余り速くはなく、かなりの時間がかかってしまいます。実際に話をしているのを見つけるには、もう少し的を絞らないと効率が悪いので、必要なチャネルをプログラムして、プログラムしたチャネルをスキャンする方が効率がよい事に気づきました。今回入手した、UV-5Rというモデルは、全部で128チャネルをプログラムする事ができます。この辺は、日本の八重洲とか、ICOM、KENWOODなどの物は1000チャネルとかプログラムできるので、それを考えると少ないと言えますが、実用上は取りあえず、大きな問題ではないようです。  それで、まずはどのようにプログラムするかですが、まずは、全部で29あるFM Simplexのチャネル29をプログラムする事にしました。実態を考えると余り使うケースはないと思いますが、それでもハイキングなどに行ったときに仲間と連絡に使うには便利ですが、周波数を覚えるのも大変なので予めプログラムしておくことにしました。これで、128チャンネルのうち、29が決まったので

バッティングセンター ~サンフランシスコ ベイエリアにもあります!

折れた金属バット! サンフランシスコベイエリアのバッティングセンター 今週も暑さでアウトドア関係は休止中でした。実際は風もあって気温はそこそこ高いのですが割りとすごし易い週末でした。日本語の補習校の集中授業があって子供たちもちょっと大変なので、現地校が夏休みに入っても遠出を控えました。 本格的な夏休みの家族イベントももう暫く先送りという事になっています。 そんな中この週末はバッティングセンターに行ってきました。 バッティングセンターは「Batting Cage」と呼ばれていて、数はそれほど多くないもののこのエリアにも幾つかあって、たまに行って遊んでいます。今日は All Star Academy   というSanta Claraの施設に行ってきました。     2901 Mead Ave Santa Clara 95051 に行ってきました。平日は正午から午後9時まで週末の土日は、午前9時から午後6時まで営業しているようです。 日本では屋外にゴルフの打ちっぱなしの練習場のようにネットを張って営業している施設が多いと思いますが、このエリアでは日本に近い屋外営業もありますが、倉庫などの屋内にネットを張って営業しているタイプの施設も多く、今回の施設は屋内タイプでした。 システムは、プリペイカードを買って1回(20球)で3ドルで、幾つか球速の違うブースを選んで遊ぶところでした。バット、ヘルメットは無料で貸してもらえました。野球とソフトボールも選択できまるようになっていて、子供たちは球速の遅いブースやスローピッチのソフトボールを選んで楽しんでいました。 日差しが強く暑い夏のアクティビティには屋内のバッティングセンターも悪くないようでした。 金属バットが折れた! さて、家族で楽しんでいたのですがちょっとしたハプニングが一件ありました。比較的球速の早いブース(60マイル/時間のソフトボール)で遊んでいたところ球がバットの根元に近い部分にあたり明らかに違う音がしたと思ったら、次の球を打ったところなんと金属バットが真っ二つに折れてしまいました。 幸い折れたバットは人のいない方に飛んで怪我はありませんでしたが、ちょっとびっくりしました。 折れた破片も係りの人がすぐに回収して事なきも得ましたが、金属バットも折れるのですねぇ~

GPSデータの解析 (3) ~ TCXファイルの中身

TCXのデータの例 実際のデータは? 実際、取りあえず試用のプログラムは既にあって、データを読み込めるようになっています。でも、興味がある方もいらっしゃるみたいなので、もう少し詳しい中身について今日は書いてみます。 上の例が、TCXファイルの例です。これは、昨年Mt.Whitneyに行った時の冒頭のデータを一部抽出した物です。一連のデータとして、時刻、位置情報(緯度と経度)、標高、心拍数などが入っています。TCXファイルには、距離も入っているのが分かるかと思います。これは、スタートからの積算距離になっています。 先にも書きましたが、TCXファイル自体は、XMLファイルなので、ファイルはタグを基に、そのタグの階層で構成されています。例では一部を抜き出していますが、「Trackpoint」というタグは別の上位の階層のタグに含まれていて、この前後には、別の「Trackpoint」が同じレベルで羅列されているような形式になっています。このタグ一つ一つが個々の時刻のデータになるわけです。 この「Trackpoint」の下位には、個々のデータが別のタグで含まれているのが分かるかと思います。 基本的に、各タグのデータは最初の「<>」で囲まれた所からスタートして、</>という、同じタグで、先頭に「/」が入った所で終わる様になっています。 つまり、個々のGPSのトラックデータが欲しい場合は、このTCXファイルの場合、「Trackpoint」というタグを探して、その中のデータを抜き出していけばよい事になります。ファイルも、テキスト形式のファイルなので、少々プログラムに慣れた方ならば簡単なプログラムでデータを抜き出すことができるわけです。 GPXファイルは? GPXの同じデータの例 さて、これが同じ時刻のデータをGPXファイルから抜き出してみました。こちらも同じXML形式なので、似ていますが、少し書き方が違うのが分かるかと思います。こちらの場合は、「trkpt」というタグに個々の時刻のデータがあります。位置情報は最初の「trkpt」のタグの中に埋め込まれていて、その後に、個々のデータが少し別のタグで入っているのが分かるかと思います。こちらの場合、積算距離の情報は入っていないので、位置情報から自分で計算する必要があります。これは、調べてみたのですが、少