2016年9月20日のデータ
比較的一致しているデータの例
前回の投稿では、データの一部に大きな差が出る例でした。今回は、データが比較的一致しているデータの例を見てみる事にします。冒頭のグラフは胸バンドベースの心拍計と、内蔵の手首で検出する心拍計のデータがほぼ一致している物です。同じデータを前回紹介した方法で、データの差を求めてプロットすると以下の様になります。
データの差の分布
このグラフを見ると、大部分のデータは差が2以内に収まっているのがわかります。普通のプロットでは、データがほぼ一致しているように見えますが、実際は最初の心拍数の変化が大きい部分では、その差が大きくなっているのが分かります。この差が出る理由はまだはっきりと説明する事が出来ませんが、これまでの経緯から考えると以下の2つの理由だと考える事ができます。
- 胸バンドの心拍計の読みはトレーニングの最初の部分は余り正確でない事が多い
- 変化の激しい部分は心拍計の読みの差が大きくなる
このデータを見て言える事は、実際の重ねたグラフでは一致している様に見えても、実際に変化の大きな部分では余りその差ははっきりと判断する事は出来ないと言えることです。そうした意味で、こうした差のデータも含めて検証する事は意味がある事だと考えられます。
実際のズレは?
さて、実際はどの程度のズレが想定されるかを見るために、前回同様、ズレの大きさとそのサンプル数をグラフにしてみます。
ズレの大きさの分布
このデータを見ると、このデータの場合、92%以上は2以内に収まっています。さらに、ズレが非常に大きな部分は、ほぼ最初の部分のみで、その後は非常に良く一致しているという事が言えます。したがって、データの評価として、このズレの大きさの分布を見ると良さそうです。
先週のデータから、どうしても外のランニング方がジムでのトレーニングよりこのズレが大きいように見えます。まだ、データが少ないのではっきりした事は言えませんが、できれば、このズレが大きくなる理由と、ズレの量の評価を今後のデータで検証していこうと思います。
他の発見
データを解析して気づいたことですが、この2つのデバイスのデータサンプルの頻度が違う事です。また、データのサンプルの仕方はデータによって同じではない事も判りました。概ね3~7秒くらいの間でサンプルしているようですが、どのようにこのレートを変えているのかはよく判りません。
ちなみに上記の2016年9月21日のデータでは、Vivosmart HRは、平均で4.1秒おきにサンプルされていて、最少1秒、最大25秒といったばらつきがあります。 ほぼ同じ時間の測定ですが、Vivosmart HRの全部のサンプル数は約1時間で910個でした。一方で、Forerunner 910では、平均で、4.2秒おきで、最少1秒、最大10秒という結果でした。全部のサンプル数は、898個でした。この数値は、一定ではなく、毎回ばらついています。
また、Vivosmart HRの測定値の平均は、毎分143回、最少が76回、最大が168回でした。一方で、Forerunner 910XTは平均で、毎分146回、最少が80回、最大が166回でこれは近い値が出ています。
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