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ガーミン Vivosmart HR (6) ~ 心拍計の違いの定量化

内蔵の心拍計と胸バンドの心拍計の読みの差の分布

心拍計の違いの定量化

 最初に書いておきますが、このレビューは心拍計の読みの正確さを検証するものではありません。目的は、2つのセンサの心拍数の読みにどの程度の差があるかを調べています。要は、胸バンドの心拍計を内蔵型の手首で検出する心拍計に置き換える事が可能かという検証です。先週は、同じスケールで両者の読みをプロットして、どの程度差があるかを見てみました。概ね、両者の読みの傾向はランニング、ウオーキング、ジムでの心肺系のトレーニングでは近いというデータが出ています。ただ、どの程度近いか、違うかは余り明確ではありません。そこでこの数日は、差の定量化を考えてきました。

1つの方法は

1つの考えは、両者の違いの分布を見てみるという方法があると思います。この分布を見る事でどの程度読みに違いがあるかが分かるかと思います。問題は、両者のサンプルが同期していない事です。そこで、プログラムを書いて一方のデータが抜けている場合、プログラムで補間する事を考えました。プログラムで、データが抜けている前後の実際の読みのデータを検出して、その間は直線であると仮定して、平均変化率を基に、値を計算して抜けているデータを補うという方法で両者の違いを計算して分布を調べる事にしました。

まずは、例として今日のトレーニングのデータを使って見てみました。 今日は、「Threshold Run」を行いました。
  • 10分間のウオームアップ
  • ゾーン4でのランニングを4分、ゾーン2でのリカバリーを20秒、これを3セット
  • 10分間のクーリングダウン
これは、ガーミン社のフルマラソンのトレーニングプランの一部で、今日は第3週の4日目で所謂インバーバルトレーニングです。

上記のグラフがあるオフセットの値のサンプル数をグラフにしてみました。元のデータは以下の表になります。



Offset
Number of samples
[%]
0 ~ 2
668
58.3
2 ~ 4
100
8.7
4 ~ 6
35
3.1
6 ~ 8
25
2.2
8 ~10
24
2.1
10 ~ 12
23
2.0
12 ~ 14
24
2.1
14 ~ 16
24
2.1
16 ~ 18
14
1.2
18 ~ 20
21
1.8
22 ~
212
18.5


この例は、両者の読みは余りよく一致していない事がわかります。以下が両者の読みのプロットです。
 9月13日の心拍数の読み

以下がオフセットのグラフになります。

このグラフを見る限り、最初の部分の差は、Forerunner 910XTの読みが何かおかしいのが影響しているようです。ただし、この部分を過ぎると両者はいい感じで一致しています。時折、内蔵の心拍計が高い心拍数を記録していますが、これも正しい読みとは考えられませんが、これらはごく一時的な物なので、こうした読みが出る事を認識していれば、大きな問題ではないと思います。先週も同様のトレーニングのデータはやや一致しない傾向が強くなっているようです。

この方法で他のデータも見て行こうと思います。

(つづく)



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