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Mt.Rose (2010年4月3日)

Mt.Rose(3284.5m) 敗退記


Tamarak Peak(3016m)に続く稜線からMt.Roseを望む

 今週は、子供たちが友達と遊ぶ約束があるとの事で、特別に一人で山にいけるようになったので、かねてから、雪のある時期に行ってみたかったマウント・ローズに行ってみる事になりました。

 前日の金曜日に天気予報を見ると、それまでは雪が降っていて、翌日の日曜日も雪になるとの予報で、土曜日は曇りとの予報でした。とりあえず行ける所までという事で、出かけて見ることにしました。

 朝4時におきて家を出発、5号線から、80号線に入ってシェラネバダの山々を目指しました。

(途中の尾根に出て少し行ったところ、誰もいなくて自分のトレースのみでした)

道路状況
 80号線は特に雪も凍結している所もなく順調でしたが、トラキーから267号線に入ると所々雪が出てきて、レイクタホ湖畔の28号に入ると、さらに雪がの箇所が多くなって、431号線に入ると完全な圧雪路になってチェーン規制になりました。
 どうやら、予報どおり前日までは雪で、木々も冬のように雪化粧をしていました。

登山口
 さて、登山口ですが、今回は、前回(11月)に登ったときの、マウント・ローズ・サミットの駐車場に停めました。山スキーのガイドブックにはマウント・ローズ・スキー場の駐車場から沢伝いに入るとあったのですが、今回スキーなしで、スノーシューズ、わかんもないので、沢筋の深い雪だと大変かなと思って、こちらを選びました。
 しかし、結果的には、おそらくスキーまたはスノーシューズ(あるいはわかん)で、沢筋から入るほうがマウント・ローズに登るには正解だと思いました。まあ、今回はいずれにしても「つぼ足」だったので、サミットの駐車場でよかったと思います。

登山
 駐車場で着替え、準備をすませて、午前8時20分位に駐車場を出発。
 雪は、完全な新雪で、つぼ足で膝から股位のラッセルでした。最初は夏道沿いに進んで、夏道はタマラック・ピーク(3016m)の側面をトラバースするように進みますが、今回は尾根筋を忠実につめました。
 尾根沿いでも久々の膝上のラッセルは辛く中々はかどりませんでした。樹林限界付近で午前11時を過ぎて、ちょっと、マウント・ローズは難しいなと思い、とりあえずタマラック・ピークを目指すことにしました。
 お昼を軽く済まして、暖かいお茶を飲んで改めて歩き出しました。止まっていたのはせいぜい10分程度でしたが、風も強く体は冷え切ってしまいました。1時間程度登ると、マウント・ローズは良く見えているのですが、タマラックには雲がかかりはじめて、尾根が少し広いこともあって、大事をとって引き返す事にしました。体力的にも、結構つかれていたので、マウント・ローズを写真に収めるとそのまま、歩いてきたトレースを戻りました。

2800mくらいまで下りると、雲の流れが速くなって、風も一気に強くなってきました。時折晴れ間も見えて登れたかなあと思いつつも、一人だということもあって、とりあえず妥当な判断と自分に言い聞かせて下山しました。

 風がまともに当たるレイクタホ側の斜面は、所により雪が吹き飛ばされて岩の露出した斜面になっていて、雪が残っている部分も完全に氷化していてアイゼンが見事に決まりました。
 こんな感じなら頂上まで登れそうなものですが、残念ながら、上の方は、「最中」上の雪で表面はクラストしているのですが、中は新雪といった状態で非常に体力を消耗しました。

 駐車場に戻ったのは午後3時少し前で、着替えをして、軽く残ったチーズなどを食べてから帰途に着きました。
 帰りはいつもスキーに行っているドナ・レイクの近く(シュガーボウルスキー場の近く)に行くと完全に吹雪になりました。まあ、無理をしなくて良かったかなと思いつつ家に向かいました。


(左の写真は風で雪が舞い上がるタマラック・ピークに向かう稜線です)。


(終わり)

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