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Mt. Shasta (その2)-- 山道具 (2010年4月9日)

 先日、登山許可の話を書きましたが、積雪期、残雪期にシャスタに登るには、それなりの登山用具が必要になります。この十数年は、すっかり一線から退いて小さな子供達を連れてのハイキングに毛が生えた程度の山(丘?)歩きだったので、すっかり道具には疎くなっていました。
 さて、いざシャスタに行こうとなると、道具をどうするかでいろいろ調査を始めました。それにしても、この10年来の道具の進歩は、目覚しいものがあったようで、すっかり現役の頃と比べると変わっていました。

山スキーの道具
 シャスタといえば、バックカントリースキー(山スキー)のメッカでもあることもあって、まず最初に目が行ったのが山スキーの道具です。ご存知の通りゲレンデ用のスキーも今ではすっかりカービングスキーにとってかわって、昔のタイプのスキーはすっかり見かけなくなりました。しかも、ゲレンデ用でも比較的幅広のスキーが主流になりつつあって、すっかり別世界になっていました。そして、バインディングも昔愛用していたメーカーやよく目にしていたメーカはすっかり影を潜めていました。
 さてさて、一番基本の靴ですが、山スキーならばツアー用のスキーブーツ(兼用靴)ですが、昔はこのジャンルは、コフラックがかなりのシェアをもっていて、自分も長年愛用してきました。しかし、いざ調べてみると、現在はプラスチック製の登山靴を含めて、供給をやめてしまったようです。業界の再編はこの世界でも例外ではなく、現在はスカルパやブラックダイアモンドなどのメーカが主流のようでした。
(トップの写真は、90年代前半に購入したコフラックのツアーエキストリームで、すでに20年選手です)

 私が現役の頃は雪山用の靴である程度本格的な登攀をする人たちは殆どがプラスチックシェルの2重靴を使うのが一般的でしたが、90年代後半から、加水分解によるプラスチック部分の破損が問題になりはじめて、現在ではごく限られた用途に(高所登山など??)スカルパやアゾロといったメーカがわずかに供給している以外は、ゴアテックスと革などの素材を組み合わせたハイテクブーツが主流になりつつあるようです。まあ、既に一線から退いているので、詳しい事と何がいいのかははっきりわかりませんが。。。。

他のメーカの統廃合
 あとは、ピッケルやアイゼンのメーカーとして気に入っていた「シャルレ」は現在は、ペッツルと統合したブランドになっているようです。また、インターネットで検索すると日本ではまだ、ミレーやカリマーなどといったバックパックのメーカはまだ手に入るようですが、ここアメリカのアウトドアショップでは何故か殆ど見かけません。

棚卸の結果。。。
 さて、調査と並行して手持ちの装備を確認したところ、山スキーの道具は新調したいなぁ~と思ったのですが、さすがに全部揃えるとなるとそれなりの額になるので、今年のところは見送ることとなりました。
 となると、とりあえず、20年選手の兼用靴で、手持ちのシャルレのアイゼン、ブラックダイアモンドのピッケル、そして内着は化学素材の濡れても冷たくならない下着にトレーニングウエアの上下、外着にゴアテックスの上下という事になりました。防寒着はこれも20年以上愛用のフリースです。
 寝袋は厳冬期用の羽毛の物もあるのですが、この時期に背負って登るには大きくて重いので、おそらく3シーズンの軽い羽毛の寝袋に、羽毛の下着上下でごまかす事にしました。手袋はインナー、アウター共に新調しました。
 コッフェル、コンロ(ガソリン、MSR)は手持ちのもので何とかなるりそうです。
 問題は、テントですが、日本の実家に残して来た物を送ってもらうことにしました。これは、比較的軽くて小さいので山中1泊程度の山行にはもってこいです。
 雪用のスコップとスノーソウは雪遊び用に既に購入しましたし、あとは、ゴアテックスのシュラフカバー位は新たに買わないといけない感じです。
 そんな感じで、ある程度めどがついたので、試しにネバダ州のマウント・ローズに先週末出かけたしだいでした。とりあえずは、何とかなりそうです。雪山は行き遊び程度に子供や家族と出かけていましたが、少しまともな登山は本当に十数年ぶりでした。。。。

 あとは、天気と雪の状態の情報を収集して登りやすい時期をある程度予想して日程を決めるのが最後の仕事です。体力のほうはだいぶ戻ってきたものの、なまった体を戻すのは大変でまだまだ、時間がかかりそうです。。。やるだけやって、今年が無理ならまた来年という手もあるので、気長に体力強化に努める予定です。

(シャスタシリーズはまだまだ続きます)

Mt.Whitenyのプラン
(*)ところで、先日Mt.Whitneyの許可を出していましたが、Webの情報通りに予約の通知が送られてきました。正式な許可はその紙をもって入山時にレンジャーステーションでもらうようです。熊対策や、環境保護の観点から、「大」の方は、入山口で配っている処理キットを使ってすべて持ち帰るようになっているようです。こちらの方も準備や計画をつめないといけませんが、日程はまだまだ先です。(秋の予定です)

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