登山に心拍数を利用するには最大心拍数がカギ!
登山と心拍数のかかわり方についてはご理解頂いたかとおもいます。
登山で心拍数を利用する為に必要な事は2つあります。
- 登山中の心拍数をモニターできる ー スマートウォッチの導入
- 自分の心拍数を把握している
この2点がカギです。
自分の心拍数についてご存じですか?
所が、ご自分の心拍数について理解している人はとても少ないのが現状です。そもそも、普通に生活をしていたら、時計に心拍数を測る機能がついていたとしても余りそれを頻繁に見たりする人は少ないからです。
ところが、マラソンや自転車などの競技(趣味でのレース参加も含めて)をやる人になると一気にその意識が高くなります。
トレーニングやレースの記録やデータを眺めては、記録を伸ばす事を考えているので、心拍数のデータにも結構よく目を通しているからです。
登山やハイキングをされる方でも、心拍数を利用するという意識は余りないと歩いたコースは見ても心拍数を見ない人は多い物です。 以前は心拍数を計測するには、胸にバンドをつけてモニターする必要があったので、登山中は使わない人も多かったと思います。数年前から時計そのもので、計測が出来るようになったので、登山中のデータも簡単に記録できるようになってきています。
まずは、そうしたデータを見て、自分の心拍数がどのような範囲なのかを知る事が利用する第一歩です。
最初に知るのが大事なのが最大心拍数です
心拍数ゾーンの計算の仕方の記事で触れていますが、最大心拍数は
最大心拍数(推定値)= 220 ー 年齢
で推定値を計算できます。 この式を見ればお分かりかと思いますが、最大心拍数は年齢と共に下がっていくという事になります。つまり、若いころのデータは余り宛にはならないという事です。
一応、この計算をすれば、最大心拍数を知らなくても心拍数ゾーンは計算できますし、目安になる登山中の心拍数の最大値も計算は可能です。
ところが、問題は普段どの程度まで心拍数を上げる「運動」をしているかは結構重要です。特に限界まで心拍数を上げる必要はなく、普段の生活や運動を通してどの程度の心拍数まで上げているかを知る事はとても重要です。
普段の「最大値」を超える心拍数は基本的に維持できない可能性が高いからです。特に高齢の方になるとその傾向は強くなると思います。
普段運動している人は?
普段から走ったり、自転車で坂を上ったりしている人は、最大心拍数に近い値まで心拍数が上がっている可能性が高くなります。 そういう人の場合は、運動中の一番高い心拍数と計算で出した心拍数の関係を見て、計算値より高い最大心拍数の場合、最初は計算値の心拍数を基に登山中の心拍数を決めて、余裕があるようならば、運動中の最大値を基にという風に調整していくと比較的簡単に登山中の最適心拍数がわかります。
多くの場合、運動習慣がある人の場合、最大心拍数の計算値は実際に最大心拍数より低い場合が多いからです。
普段運動しない人は要注意!
一方で普段運動しない人は、計算上の最大心拍数と実際の最大心拍数の関係が逆転している場合も考えられます。その場合、計算上の最大心拍数で登山中の心拍数の目安を決めてしまうと、きつめの方向になる場合があります。
祖いう言う場合は普段の心拍数の最大値を参考に調整した方が安全ですし、無理なくペースを知る事ができます。
まとめ
登山中の心拍数の目安は理屈では計算で出せますが、最大心拍数の推定値を求める式はあくまで目安です。実際は個人差も大きく、運動習慣がある人と、運動習慣がないっ人では大きな差がある事もあります。
単に計算から出た推奨心拍数に頼るのではなく、普段の生活での心拍数の推移を知る事で、登山中の心拍数の目安を決めた方が現実的な値を見つけやすくなります。
普段の生活の心拍数の最大値を超えるような設定は多くの場合無理があります。
まずは普段の生活の心拍数を把握して登山中の心拍数を見つける事が重要です。
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