2020年9月5日
登山中の体の負担は心拍数でわかる!
登山中に体にどれくらい負担がかかっているかは心拍数をみると分かります。これが心拍数で登山中のペースを調整すると良い理由です。
体の負担の度合いを心拍数で見るために心拍数ゾーンという概念を使って判断しています。これは運動中の心拍数の範囲で、体の負担の度合い(運動強度)を見る物です。
何故心拍数が変わるのか?
登山などの運動をするためには酸素が必要です。体の負担の度合い(運動強度)によってその運動に必要な酸素の量が違います。
酸素は血液を通じて体に供給されます。つまり、血液の流量が同じならば体に運ばれる酸素の量も同じという事になります。激しい運動をすると、より沢山の量の酸素が必要になるので、血液の流れを早くして流量を増やすという反応が体でおきます。血液の流れを早くするためには、心拍数を上げる必要があります。これが運動により心拍数が変わる理由です。
激しい運動(=体に負担が大きい運動)をすると、必要な酸素の量が増える、これが心拍数が上がる原因です。
登山中の体の負荷の要因
登山中に体に負荷をかける要因はいろいろあります。主な物は
- 背負っている荷物の重さ
- 地形(傾斜)ー急な登りは体に対する負荷が大きくなります
- 歩くペース
が主な要因になります。 体の負担を減らすために、荷物を減らしたり、少し楽に歩くためにペースを落とすなどは、登山前、登山中によく行われる負荷の調整方法です。
この中で、登山中に変えられないものが、地形です。歩くコースを決めた時点で急な登りがあったとしても、これを変える事はできません。 荷物の量も、仲間が代わりに荷物を持ってくれるという場合を除けば、一旦登山を始めてしまうと荷物を捨てない限りできません。
以上の事を考えると、この中で唯一歩くペースだけが登山中に変える事ができる要因になります。
もう一つ、隠れた要因があります。それは体調です。体調が悪い時は同じ条件(同じ荷物の重さ、同じ地形、同じペース)であるいても辛く感じる物です。そう考えると、単に荷物の重さ、歩くコース、歩くペースを決めただけでも、体調によっては無理な登山になる可能性があります。
登山中の心拍数は負荷のバロメーター
心拍数の素晴らしい所は、体調や気候などの要因も含めて、体にどれくらいの負荷がかかっているかを知る指標になるところです。しかも数値として知る事ができるため、分かり易いというのが素晴らしい所です。
体調が悪い時や、例えば気温が以上に高い時などは誰でもバテやすい物です。そうした要因は、なんとなくは感覚で感じる事ができるものの、ハッキリとわかる物ではありません。
心拍数はそうした感覚に頼っていた部分をある程度ハッキリ知らせてくれる素晴らしい指標になります。
以前は、登山中の心拍数を歩きながら知る事は簡単ではありませんでした。しかし、最近のスマートウォッチは、歩きながら心拍数を簡単に知る事ができます。つまり、これを上手く利用するとペースを上手く管理して快適な登山が行うことができるという事です。
まとめ
スマートウォッチについている心拍計で登山中の心拍数を知る事が簡単にできるようになりました。この心拍数を基準に、体にどれくらいの負担がかかっているかを把握して、歩くペースを調整する事で体にかかる負担を調整しながら、あなたにあった登山ペースで行動する事が可能になります。
具体的にどのようにペースを管理するかは別に記事を書きますのでそちらをご覧ください!
コメント
コメントを投稿