先頭で登る! (八ツ峰 V峰からの懸垂下降) 冬に登るために。。。 暗黙の了解のようなものも出来ていて、春は八ツ峰に通う事が多くなりました。ある年は天候と日程の関係で八ツ峰の予定で入山しましたが、転進して源治郎に行った年もありましたが、概ね八ツ峰を目標にしていました。冬は西面の小窓尾根に行ったりしていました。 この年も早い時期の入山だったので先頭で登ることになりました。今回は少し順を追ってルートの写真を紹介します。もうだいぶ前の写真ですが結構いろいろな場所での写真が残っていました。 まずは、I峰III稜の尾根を取り付きから忠実につめていくと、大きな岩峰の基部に出ますが、多くの場合ここからロープをつけて岩峰の基部を左側から巻きながら左側に入っているルンゼ(スベリダイルンゼ)に入ります。この年は降雪後だったので木に雪がついて冬みたいな景色になっていました。 そのまま斜めにあがって小さな尾根を乗り越すとルンゼに入ります。以外に急な斜面ですが、笹や木につかまりながら行けるので途中に支点を取れるのでロープの流れに気をつけてロープを伸ばします。 (左の写真) ルンゼは幅2~3位の狭いルンゼで上部に行くとやや広くなります。一応雪崩を警戒して、ルンゼの端にトレースをつけました。このルンゼを登り切ると、前回の回収山行でテントを張ったP3手前の少し傾斜の落ちたところに出ます。 そこから尾根の左側から斜めに登ってP3の手前の露岩を目指します。 左の写真は、固定したロープを通過している所です。斜度があるので、雪の量は春なのでそれほど深くは無いのですが、股から腰ぐらいまでのラッセルでした。この時は3人パーティだったので、トップが登った後にロープを固定して2番手の人はユマールを使って固定ロープを登りました。ラストは確保してもらって登りました。危険な場所は一人ずつの通過になるので時間がかかります。 写真だと傾斜がゆるそうに見えますが実際は結構な急斜面です。 上の写真の中央上部に見えているのが露岩で、ほんの数歩ですが、ちょっと高度感があって、岩が出ているので慎重に登ります。 その岩を越えると左の写真のようなナイフエッジの尾根になります。八ツ峰も春とは言え3回目なので少しは慣れてきて、この時はトップで登る事も多くなりました。でも、一旦III稜に取り付くと緊張の連続で気は抜けません
カリフォルニアを中心にアメリカの自然を満喫しています。 その中から、週末のアウトドアアクティビティを紹介しています。