ヘリによる救助の様子
In-Reachの話が出たので。。。
前回は、衛星回線を利用したテキストメッセージを送れるIn-Reachの話をしました。
これが優れているという前提は、アメリカのJMT(John Muir Trail)などのように、町からも遠く隔離された場所を想定した場合です。
アマチュア無線も実際運用している人口は多いのですが、国土も広いため、日本ほど常時人が聞いているわけでもありません。そういう意味で、非常時を想定した場合、アマチュア無線では、連絡を取るのが難しいという観点で、こうした機器を携行するのは良いのではないかという議論です。
ただ、投稿でも少し触れていますが、アマチュア無線も併せて持っていると活躍する機会は多いと言えます。一つは近くにアマチュア無線を持ったハイカーがいた場合はサポートを受けられる可能性がある事と、ロケーションが良い場所ならば多少距離があっても、直接話せる機会が持てるという事は大きいと思います。
ハイカーの間では、午前7時かあ午後7時の間、3時間ごとに4分間の緊急連絡のための時間と周波数を設定しています。周波数は、146.520㎒です。
詳細は、こちらの記事を参考にしてください(英語です)
夏の期間中ならば、絶対というわけではありませんが、連絡が取れる可能性もあります。何回か紹介しているAPRS(Automatic Packet Reporting System)は、テキストをアマチュア無線を介して送る仕組みで、ロケーションが良ければ、中継局(Digpeter)を介してメッセージが送れます。Digperterとコンタクトが取れれば、インターネットを介して、E-Mailや携帯にもメッセージを送れるので、すべてのロケーションというわけにはいきませんが、連絡を取れる場所は結構あると言えます。
中継局は東側ではBishopで、White Mountainの南の尾根上にありまし、西側は、Kings Canyon National Parkやヨセミテ国立公園の南側にもあります。
ちなみに、Mt. Whitneyの頂上付近や、Mt. ShastaのHelen Lakeでは携帯電話を使う事がで
日本では
日本の山の場合、北海道などを除けば、比較的街からも近く、大抵はアマチュア無線で連絡を取れる場合が多いと言えます。谷筋などは難しい可能性がありますが、尾根筋ならばかなりの確率で連絡がとれると思われます。
私も日本に住んでいた時に、雪崩に遭い大けがをして歩けなくなってしまい、アマチュア無線で救助の要請をしたことが恥ずかしながらあります。
(日本の場合は、山岳地帯でも携帯電話が結構通じるようですが。。。)
そうしたことを考えると、日本国内ではアマチュア無線でも非常時にも十分に利用できるのではないかと考えられます。(日本の場合、免許を取得してコールサインも取得する必要があります。)
非常時の連絡手段を考えると。。。
アマチュア無線は便利ですが、日本にしても海外にしても免許が必要になります。
免許を持っている場合、利用しない手はないと思いますが、免許がない場合は、In-Reachは一つの有効な手段だと思います。長期にわたって、隔離されたエリアに入る場合も、連絡手段を確保する意味で持っていく価値のあるものだと思います。
しかし、多くの場合で、アマチュア無線でも十分対応できるエリアも多く、免許は必要ですが、利用を考えてもいいと思います。応用範囲はアマチュア無線の方が広いと言えます。(音声通話、メッセージ、近隣からのサポート、近隣からの情報収集など)
ちなみに、アメリカでアマチュア無線を利用する場合は
- 日本で免許を持っていて、有効なコールサインを持っている場合、日本で免許を受けている範囲で、アメリカで認められている範囲内では日本のコールサインを利用できます。(ただし、アメリカの資格を持っている場合はアメリカの資格の捜査範囲になります)
- アメリカの免許、アメリカの免許は日本でも取ることが可能です。試験は英語ですが、日本の試験よりは易しいと思います。アメリカの免許の場合、免許を取ればそのままコールサインが発行されるので、アメリカに出かける前に日本で取得しておけば利用できます。アメリカでは、日本では基本的に使用が認められていない中国製のトランシーバーが100ドル以下で手に入るので、それを利用するとコストも抑える事ができます。(日本でこれを使って免許を受けるには手続きが複雑になります)
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