現在持っているアイスアックス
最近、参加しているFacebookでピッケルの話題が上っていたのでこちらにも投稿する事にしました。先日の投稿でも触れていますが、登山特にクライミング用具の名前で日本で馴染みの深い物はドイツ語を語源にするものが多いようです。
ピッケルももともとはドイツ語の「Eispickel」から来ています。英語圏では、アイスアックス(Ice axe)が一般的です。
面白いののが写真の一番左の物、ピッケルに似た形状ですが日本では「アイスバイル」と呼ばれています。これも、ドイツ語から来ていて、「Eisbeil」のようで、「beil」は斧などの意味で、英語の「Ice axe」に近いと思いますが、日本ではピッケルとは区別されて呼ばれていいます。ピッケルのブレードの部分がハンマーになっていて、氷壁や岩場を登る際に使ういます。面白いのが、石突部分がないものは、日本では「アイスハンマー」と呼ばれています。
事の発端は?
ところで、先のFacebookで話題になったことの発端は、この冬はカリフォルニア州では例年より多い降雪を記録しています。この調子でいくと、夏の遅い時期まで結構雪が残る予想されています。そこで、夏の早い時期に、シェラネバダの標高の高いトレールに行く場合、ルート上にも雪が残る事が予想されるので何らかの対策をしないといけないという事で、残雪期の雪渓対策として、ピッケルやアイゼンが議論されていました。
人気ルートのMt. Whitney Trailなどは、せいぜい2~3日の短い登山で済むので、ピッケル、アイゼンを持って行ってもそれほど負担にはならないと思いますが、ジョンミュアートレールなど長大なトレールを歩く場合少しでも荷物を減らしたいと考えるので、その辺をどう考えるかという話です。
それほど傾斜が強くなければ、しっかりとした登山靴を履いていれば、特になくても何とかなると思いますが、多くの人は軽登山靴なので、夏の硬い雪の場合キックステップを難しいので、何らかの滑り止めはあった方が良いというのが一般論の様です。
最近は、軽い10本爪のステンレス製のアイゼンも安く手に入るのでこれを軽登山靴に着ければ雪の上だけならばほぼ問題なく使えると思います。
(アイゼン以外の滑り止めのチェーンなどの道具は使ったことがないのでよくわかりません、個人的には慣れているアイゼンの方が安心です。)
ここで考えるのはピッケルが必要かという話です。アイゼン着用でピッケルなしで滑落した場合、自然に止まらない場合、有効な停止方法がないのが実情です。
私ならば、アイスバイルを念のため持っていきます。短くて軽いですし、万が一斜度の強い雪面を歩かなければいけない場合、安心です。一方で、雪面でも効くトレッキングポールを持っているのならば、無くてもいいかなとも思います。
ということで、ルートをある程度知っている場合は、持たない選択肢もあると思いますが、知らない場所を歩くのであれば、念のためアイスバイルを持つというのが私の選択です。
2019年の夏は、シェラネバダは要注意!
残雪の話ですが、今年は多くの残雪が残ることが予想されるので、ジョンミュアートレールでも渡渉しなければいけない川の水量が増える事も予想されているようで、そちらの方が要注意の様です。水量が多かったり、急流の場合、安全に渡れる場所を探すのが重要だと呼びかけられています。特に計画されている方は、事前にルート状況をよく調べた上でハイキングに行かれる方が良いと思います!
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