スキップしてメイン コンテンツに移動

登山のためのトレーニング (1)

ここ2年くらい使っているランニングウォッチ

さて、心拍系やパルスオキシメータを駆使した登山術について書いてきましたが、ここで少し登山のためのトレーニングについてもう少し詳しく見て行きたいと思います。

どれくらいの人が登山のためのトレーニングをしているか?

ランナーのためのトレーニング術はインターネットにもたくさんの記事、投稿があって最近はネットを検索すれば、有料・無料のトレーニングプランまで簡単に見つける事ができます。ランニングの場合、自分の「記録」を更新、あるいは「記録」に挑戦するために、トレーニングを積んでいる方が多いと思います。

一方で、登山やハイキングの場合は、あまり意図的にトレーニングをされている方の方が少ないように思えます。ただし、登山やハイキングの場合、目的が多岐に渡る為、一概にトレーニングをしていないというのも難しい部分もあります。例えば、大きな岩場を目指してロッククライミングをするような人たちは、定期的に岩登りの練習や、筋トレなどを実践している方も多いですし、高校や大学の山岳部などは、長期の合宿のために、日々のトレーニングや「歩荷(ぼっか)」と言われる重たい荷物を背負って歩く訓練なども広く行われているのも事実です。

ここでは、その登山の範囲をある程度限定して話を進める事にします。その上で、いわゆる「山歩き」という観点で、多くの一般の方が実践する、ハイキングや登山道を巡る登山のためのトレーニングを考える事にします。

まずは私の過去を振り返って

 私の場合学生時代に山登りを始めて、いろいろな山登りをしてきましたが、40歳を過ぎるまで余り意識した登山のためのトレーニングは行ってきませんでした。もともと、走ったり、自転車に乗ったりするのが好きだったので、別段登山のためと言うわけでなく、時々走ったり、自転車に乗ったりはしましたが、特に登山を意識したトレーニングは、学生時代にサークルで行っていたトレーニング以外は余り思い浮かびません。学生自体にサークルで行っていたトレーニングは、基本的にランニングと筋トレ中心だったと思いますが、トレーニング内容自体は特別に組まれた物というよりは、一般的なトレーニングを「何となく」実践していたように思えます。

それで、問題があったかといえば、答えは「No」です。特に学生時代から20代の頃はほぼ毎週のように何処かに出かけていましたので、山に行くこと自体がトレーニングになっていたのは間違いありません。実際に山を楽しみながら、知らず知らずのうちにある程度の体力がついていたという事だと思います。

ところが、大怪我をしたり、結婚して子供が出来たりして、ブランクもありましたし、そんなに頻繁に山に行くことがなくなってくると、ちょっとした登りでも息が切れて、足も少し歩いただけで重たくなるようになって、昔の様には行かなくなりました。そうなると、山にたまに行くために、トレーニングの必要性を感じるようになりました。

どんなトレーニングが良いのか?

 ところが、登山やハイキングのためのトレーニングと言うと、ランニングのトレーニングよりは情報量が格段に少ない事を実感しました。そこで、登山を再開した時は、同時にランニングも再開して、「ランニング」のトレーニングを実践していました。
もちろん、ランニングのトレーニングは充分効果がありましたし、今ではそこそこ歩けるようになってきました。加えて、ランニングのトレーニングにGPS付のランニングウォッチを使い始めると、位置情報や、距離、ペース、加えて心拍数などのデータが保存できるようになりました。これを登山に使えないかと登山中の情報も残すようになって、既に、4~5年が経って結構なデータ量になりました。改めてデータを見ていて、先に書いた心拍数をペース決定に使うのが効果的ではないかと思うようになりました。その間いろいろな情報を基に、独学ではありますが、いろいろな情報をインターネットや本から学びました。そうした中、ランニングの経験も踏まえて、いろいろ知識も広がってきたわけです。

 基本的には「ランニングの為のトレーニング」の方法論は、かなりの部分「登山」や「ハイキング」にも適用できるということです。ですから、ランニングのトレーニング方法をベースに登山に有効なトレーニングとは何かを考えてみる事にします。もう少し具体的な話は次回にする事にします。お楽しみに!

(つづく)

 追伸: ブログに表示される広告のクリックにご協力ください!宜しくお願いします。






コメント

このブログの人気の投稿

BaoFeng UV-5R ~ 中華トランシーバ その後

BaoFeng UV-5R  格安の中国製トランシーバーを入手して約1ヶ月余りたちました。その後の報告です。 静かなアメリカのV/UHF帯  まだ家にアンテナを立てたりしていませんので、基本的には付属のアンテナに取りあえずつけた、マグネットベースのアンテナで時折144MHz帯と、430MHz帯のFMを聞いています。前の投稿で少し触れましたが、私の住む北カリフォルニア(サンフランシスコ近郊)では、殆ど普通のFM(Simplex)での交信を耳にしません。耳にする交信はほぼ、リピーター経由の物と言うのが現状です。一方で、リピーターの数はかなりの数があって、インターネットで調べると、この辺りはどこに行っても複数のリピーターにアクセスできますし、周辺の高い山の上などにも設置されていて、リピータのカバーエリアも網羅されている感じです。  そんなわけで、普通のアナログのFMで使えるチャネル(FM Simplex)は、144MHz帯で26チャネル、430MHz帯に至っては3チャネルしかありません。一方でかなりの帯域がリピータ用として割り当てられています。 BaoFengを使うたってにあたって  最初は、アマチュアバンド内をスキャンして誰か交信していなか探していたのですが、このモデルのスキャンは余り速くはなく、かなりの時間がかかってしまいます。実際に話をしているのを見つけるには、もう少し的を絞らないと効率が悪いので、必要なチャネルをプログラムして、プログラムしたチャネルをスキャンする方が効率がよい事に気づきました。今回入手した、UV-5Rというモデルは、全部で128チャネルをプログラムする事ができます。この辺は、日本の八重洲とか、ICOM、KENWOODなどの物は1000チャネルとかプログラムできるので、それを考えると少ないと言えますが、実用上は取りあえず、大きな問題ではないようです。  それで、まずはどのようにプログラムするかですが、まずは、全部で29あるFM Simplexのチャネル29をプログラムする事にしました。実態を考えると余り使うケースはないと思いますが、それでもハイキングなどに行ったときに仲間と連絡に使うには便利ですが、周波数を覚えるのも大変なので予めプログラムしておくことにしました。これで、128チャンネルのうち、29が決まったので

GPSデータの解析 (3) ~ TCXファイルの中身

TCXのデータの例 実際のデータは? 実際、取りあえず試用のプログラムは既にあって、データを読み込めるようになっています。でも、興味がある方もいらっしゃるみたいなので、もう少し詳しい中身について今日は書いてみます。 上の例が、TCXファイルの例です。これは、昨年Mt.Whitneyに行った時の冒頭のデータを一部抽出した物です。一連のデータとして、時刻、位置情報(緯度と経度)、標高、心拍数などが入っています。TCXファイルには、距離も入っているのが分かるかと思います。これは、スタートからの積算距離になっています。 先にも書きましたが、TCXファイル自体は、XMLファイルなので、ファイルはタグを基に、そのタグの階層で構成されています。例では一部を抜き出していますが、「Trackpoint」というタグは別の上位の階層のタグに含まれていて、この前後には、別の「Trackpoint」が同じレベルで羅列されているような形式になっています。このタグ一つ一つが個々の時刻のデータになるわけです。 この「Trackpoint」の下位には、個々のデータが別のタグで含まれているのが分かるかと思います。 基本的に、各タグのデータは最初の「<>」で囲まれた所からスタートして、</>という、同じタグで、先頭に「/」が入った所で終わる様になっています。 つまり、個々のGPSのトラックデータが欲しい場合は、このTCXファイルの場合、「Trackpoint」というタグを探して、その中のデータを抜き出していけばよい事になります。ファイルも、テキスト形式のファイルなので、少々プログラムに慣れた方ならば簡単なプログラムでデータを抜き出すことができるわけです。 GPXファイルは? GPXの同じデータの例 さて、これが同じ時刻のデータをGPXファイルから抜き出してみました。こちらも同じXML形式なので、似ていますが、少し書き方が違うのが分かるかと思います。こちらの場合は、「trkpt」というタグに個々の時刻のデータがあります。位置情報は最初の「trkpt」のタグの中に埋め込まれていて、その後に、個々のデータが少し別のタグで入っているのが分かるかと思います。こちらの場合、積算距離の情報は入っていないので、位置情報から自分で計算する必要があります。これは、調べてみたのですが、少

バッティングセンター ~サンフランシスコ ベイエリアにもあります!

折れた金属バット! サンフランシスコベイエリアのバッティングセンター 今週も暑さでアウトドア関係は休止中でした。実際は風もあって気温はそこそこ高いのですが割りとすごし易い週末でした。日本語の補習校の集中授業があって子供たちもちょっと大変なので、現地校が夏休みに入っても遠出を控えました。 本格的な夏休みの家族イベントももう暫く先送りという事になっています。 そんな中この週末はバッティングセンターに行ってきました。 バッティングセンターは「Batting Cage」と呼ばれていて、数はそれほど多くないもののこのエリアにも幾つかあって、たまに行って遊んでいます。今日は All Star Academy   というSanta Claraの施設に行ってきました。     2901 Mead Ave Santa Clara 95051 に行ってきました。平日は正午から午後9時まで週末の土日は、午前9時から午後6時まで営業しているようです。 日本では屋外にゴルフの打ちっぱなしの練習場のようにネットを張って営業している施設が多いと思いますが、このエリアでは日本に近い屋外営業もありますが、倉庫などの屋内にネットを張って営業しているタイプの施設も多く、今回の施設は屋内タイプでした。 システムは、プリペイカードを買って1回(20球)で3ドルで、幾つか球速の違うブースを選んで遊ぶところでした。バット、ヘルメットは無料で貸してもらえました。野球とソフトボールも選択できまるようになっていて、子供たちは球速の遅いブースやスローピッチのソフトボールを選んで楽しんでいました。 日差しが強く暑い夏のアクティビティには屋内のバッティングセンターも悪くないようでした。 金属バットが折れた! さて、家族で楽しんでいたのですがちょっとしたハプニングが一件ありました。比較的球速の早いブース(60マイル/時間のソフトボール)で遊んでいたところ球がバットの根元に近い部分にあたり明らかに違う音がしたと思ったら、次の球を打ったところなんと金属バットが真っ二つに折れてしまいました。 幸い折れたバットは人のいない方に飛んで怪我はありませんでしたが、ちょっとびっくりしました。 折れた破片も係りの人がすぐに回収して事なきも得ましたが、金属バットも折れるのですねぇ~