海岸線の美しいコースです
2年ぶりのフルマラソン!
先週末は、2年ぶりにフルマラソンのレースに出てきました。California の太平洋沿岸のCA-1沿いのコースを、Big Sur と呼ばれるエリアから、Carmelまでのコースです。Big Sur International Marathonです。このレースは人気のレースで、アメリカでもランニングブームで、ここ数年は申し込みの受付から数時間で定員に一杯になってしまう人気のレースで、今年は申し込みを複数に分けたりと変更されました。しかし、試行錯誤の途上のようで、来年の申し込みは抽選になるようです。
私の場合は運よく過去3年間、上手くエントリーできて丁度2年前のレースに出て完走したのが最後でした。昨年は「足底筋膜炎」に悩まされていて、出場できませんでした。それで、今回は2年ぶりのフルマラソンでした。
怪我に悩まされた過去2年間
約2年半前、左足に疲労骨折(Stress Fracture)が見つかり、トレーニングの中止を余儀なくされました。そんなわけで、2年前のレースは故障明けにランニングのトレーニングなしで、ジムでのトレーニングのみで望んで完走はしたものの、タイム的には残念な結果に終わりました。
その後、トレーニングをしているのですが、肉離れや、足底筋膜炎になって、うまく継続してトレーニングができずに、今回はそれほど走り込んでいない割りに、脛に若干の痛みがあるので、最後まで迷いましたが、完走目標で出場する事にしました。
結果は?
とりあえず、時間内(6時間)以内でゴールする事はできました。しかしながら、足は悪化させてしまったようで、暫くは安静にする必要がありそうです。恐らく症状から、疲労骨折の再発のようです。
問題は?
一つには、脛にあった痛みが「シンスプリント」なのか「疲労骨折」か判断しかねた事が大きいと反省しています。前回の経験から、両者の区別は難しく、基本的にはMRIを撮らないと医師でも確実な診断は下せないようですから、もう少し大事をとるべきでした。
ただ、レース前16kmを数回、24kmを1回走っていますが、若干違和感はあったものの、痛みが続くわけでもなく、体が温まると殆ど痛みもないので、「シンスプリント」だと思っていたわけです。
そこで、半分(21km)走って、後半は歩けば問題ないと思ったわけです。
実際、21kmまでは殆ど問題なく走れました、ペースは遅いものの予定通りでした。ところが、後半足に若干の痛みを感じるようになって、無理をせずに歩く事にして後半は殆ど歩いてゴールしたわけです。歩きならば、痛みは無いので問題ないと思っていたのですが、レース後、歩くだけでも痛みを感じるようになり、1日経った今日も痛みが引かない事から、どうやら足が悪化したのは間違いないようでした。恐らく、レース中は痛みの感覚が「麻痺」していたと思います。
レース時の体の不思議?
このレース時の体と言うのは普段とは違うというのは、心拍数やペースのデータを取っていると明らかに何かが違う事に気づきます。ペースも通常のトレーニングではキツイと感じる心拍数でも比較的問題なく、継続できてしまう傾向が強いように思えるのです。結果、若干オーバーペース気味で走っても何とかなる場合も多く、良い結果が出る事が多いです。
この辺の、科学的根拠は良くわかりませんが、私のデータでは明らかにレース時と普段のトレーニングでは、絶対的な心拍数の数値も違いますし、心拍数に対する上限値も明らかに違うようです。
同様の事は「痛み」に対する感覚にもいえるようです。試合中は感じなかった痛みが、試合が終わると急に痛みが増すという事はよくあったように思えます。
そんな事が重なると、怪我には良くない結果になるような気がします。
トレーニングの注意点
ある程度、本格的にトレーニングを継続されている方は良いのかしれませんが、自分自身でトレーニングの計画を立てて実践する上では「故障」に対する配慮が必要だと思います。特にある程度年を取ると、より注意が必要であると思います。
以前出来たとか、怪我の前は出来ていたというのは「過去」の事です。大事なのは「今」自分はどこの位置にいるのかを正確に知る事が大事だと思います。
おそらく、私の過去2年間の故障は、疲労骨折で走るトレーニングから約6ヶ月遠ざかった状態で以前の感覚でトレーニングメニューを組んだわけです。もちろん、ある程度内容は軽くしているのですが、充分でなかったようです。それが、原因で、筋力がトレーニング内容に追いついていない状態で肉離れになったり、そうしたなかで、「若干」オーバートレーニングになって筋肉の柔軟性が失われた状態でトレーニングを続けたために、足底筋膜炎が発症したのかもしれません。1年前あれほど痛みのあった足底筋膜炎でしたが、昨年は距離やスピードをかなり抑えて、トレーニングの頻度を減らしてのトレーニングを細々と続けてきましたが、今では足底筋膜炎の症状は殆どありません。いつの間にか改善して治ってしまったようですが、実際は日々のストレッチングや充分時間をかけたトレーニングがよかったような気がします。
今回の足の痛みのはっきりした原因、病名ではなくどのようなトレーニング、動作が原因で起きているのかは判りませんのでもう少し様子を見てみることにします。
Big Surのコース
話を元に戻しますが、このコース、海岸線のとても美しいコースで普段は車であっという間に通りすぎてしまう景色を、走る事で普段気づかない景色も見る事ができます。今回は風が強く、大変な面もありましたが、天気は良くレースを堪能することができました。
起伏があって、トレーニングが充分でないときついコースですが、その美しさは何とも言えず、人気が高いのも納得できます。
エントリーは大変ですが是非走ってみてください!
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