Garmin fenix 3 HR
「ハイテク登山術」を出版して半年くらいになりますが、ハイキング時の目標の心拍数の設定に関してもう少し考えて見ようと思っています。この本では、ハイキング時の心拍数を心拍ゾーンの2から3で歩く事を推奨しています。これは、過去の私のMt. Whitneyのハイキングのデータを基にこの辺りが妥当ではという事で出した一つの結論です。少なくても私自身には有効だと言えます。一方で、何人かの方にはご意見を頂いたのですが、必ずしもうまくいかない場合もあるという事が分かってきています。特に普段運動習慣が無い方にこの問題があるようです。そこで、この辺を改めて考えて見てもう少し良い方法が無い物がないか見てゆく事にしました。
基本的には、当初の考えは恐らく有効だと思っています。ただ、問題はそうした方々は目指すハイキングをするには準備不足な事が問題ではと思っています。これは、フルマラソンを考えると説明できるのではと思います。いずれにしても、フルマラソンを走る上ではペース配分は大きな要素になると思います。ところが、ペースをきちんと管理をすればフルマラソンを走れるかと言うとそうではないように思います。それ相応の準備(練習)をして体を作らなければ完走は難しいいう事です。同じような事がハイキングにも言えると考えられるわけです。目標とするハイキングがせいぜい1~2時間程度の短い物ならば、特にそうした事をしなくても問題はないのでしょうが、これが5~6時間を越える長い物になってくると、それなりの準備が必要になるという事だと思います。
マラソンのトレーニングを通して判ったことですが、怪我などの故障でトレーニングを休むと、トレーニングを再開した時は非常に辛い物です。とくに疲労骨折など酷い故障の場合は、6ヶ月以上トレーニングを休むことになってしまいました。そうなると、トレーニングを再開した時は大変でした。ゆっくりとしたペースでも、心拍数がすぐに上がってしまい、続けて走り続けるのは非常に厳しい状況になりました。ただ、これも数カ月トレーニングを続けて、体が慣れてくると、程よいペースで走っていれば、ペースを維持したまま心拍数を抑える事もできるようになってきます。
つまり、普段トレーニングをしない人は、おそらく心拍数をある範囲に維持する事が難しいと言えます。従って、いくら目標の心拍数を年齢や過去のトレーニングのデータから決めたとしても、おそらくハイキング中に目標の心拍数を維持するのが難しいと考えられます。心拍数がすぐに上がってしまい、回復の為の休憩を強いられるようになってしまうといえます。そこで、大事なのは目標の心拍数を決める事だけではなく、体を鍛えてハイキングに対応できる体力を作る事にもあると言えます。
こうしたことから以下の事をもう少し考えて見ようと思っています。
- 目標の心拍数を取りあえず、年齢やトレーニングのデータから割り出す
- まずは、この心拍数で運動してみて、自分の体力のレベルを知る
- トレーニングにより、目的のハイキングに対応した体を作る
問題は、こうした事を検証するサンプルデータが得られないのですが、取りあえずそれなりに妥当な方法を提唱していこうと考えています。どなたか、その提唱する方法に関するご意見、データを頂ければ、 助かります。
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