CONTEC CMS50K
今回あらたに入手したパルスオキシメーターはCONTECというメーカの、CMS50Kという機種です。(前回の投稿で紹介したものです)
今日は、この機種の詳細について紹介します。
アマゾン(アメリカ)では、149ドルで売られています。(外付けのセンサー別売)
「PulseOximeter.org」では、127ドルです。(こちらも外付けセンサーは別売、18ドル)です。
少なくても日本のアマゾンのサイトでは売られていないようです。
基本機能
どちらかというと、スマートウォッチのような感じがします。SPO2値と心拍数以外にも、少なくても時計や、歩数(ステップ数)なども、記録できます。
外付けのセンサなしでも、SPO2値を測る事ができますが、基本的に本体の横のLEDの部分に指先を当てる必要があって、長時間に渡る連続的な値の測定はできません。腕にはめたままで指を当てなくてもSPO2値が出る事もありますが、測定の信頼性という点では余り信頼性は高くないと思います。
ガーミンの時計などは本体の裏側の肌と密着する部分にLEDを付けて心拍数を計測できるので、SPO2値も測れるようになれば文句はないのですが、今の所そういう機種は出ていません。インターネットで検索していたら、アクティビティトラッカーでSPO2値が測れるという物も出てきましたが、試していないので実際に使えるものかどうかは疑問です。
この機種を使う限り、長時間のSPO2値のモニターには外付けのセンサーは必須だと思います。
測定
測定は、腕にこのデバイスを時計の様につけて、外付けのセンサーを指につけるだけです。睡眠中の測定は比較的安定してできるようですが、歩いているなど動いている状態での測定は不安定になる事も多く、登山やハイキングで行動中のデータの測定に関しては、今後データを集めて検証する必要性がありそうです。
リアルタイムの測定は、機器の脇に指を振れるだけで、数十秒で計測可能なので行動中の単発の測定は問題なさそうです。この辺は従来の指に本体をクリップする物よりハイキング中でも使いやすそうです。
外付けセンサーをつけた所
データのダウンロード
データのダウンロードは当初はUSBのインターフェースがあるのでPCでも取り込めるのかと思いましたが、私の見る限り、USBは充電用と、外付けのセンサ用としか機能しておらず、PCに繋いでも認識されていないように思われます。いろいろドライバーも探してみたのですが、今のところPCとつなぐ方法は見つかっていません。この辺は購入の際しては注意が必要だと思います。PCで生のデータをダウンロードして自分でデータ処理をする場合には問題があるように思います。
BluetoothもPCとは今の所接続できていません。
唯一の方法は、スマートフォンとBluetooth経由で専用アプリでつなぐ方法です。iPhoneとアンドロイド両方にアプリがあるようですが、私はiPhone版のみを試しました。
「PHMS」というソフトウエアで実用上は問題ありません。
アプリをダウンロードしてスマートフォンに入れたあと、ログインの登録をすれば使えるようになります。
デバイスはUSBの接続をしない状態で、ディスプレイが消えていない状態にしてスマートフォンでアプリにログインすると自動的にデータをダウンロードします。
ダウンロード後、インターネット上にデータをアップロードして自動でレポートファイルを生成してくれます。レポートファイルはこのアプリでサーバーからダウンロード可能で、スマートフォンでも見られますが、PDF形式のレポートを指定したE-mailに送る事も可能です。
従って、直接生のデータを得る事はできませんが、レポート上に心拍数とSPO2値の推移はグラフとして表示されますし、コンピュータでデータを自動解析して、SPO2値の落ち込みの回数などを統計処理したり、SPO2値や心拍数の平均など、ほぼ必要なデータを得る事ができます。
少なくても、睡眠時無呼吸症候群に関連すると思われる情報は得られます。登山やハイキングでの情報としては、時間単位でのSPO2値の推移が分かればほぼ十分ですが、詳細のSPO2値については読み取るのが困難なので、全体的な値の推移が分かる程度です。
ここ約2週間強、毎晩SPO2値と心拍数のデータを取っていますが、再現性もあるので少なくてもデータの傾向は十分に判ると思います。
レポートの一部のSPO2値と心拍数の概要のグラフの例を載せておきます。
2018年6月18日の夜のSPO2値と心拍数の例
この例では、計測期間中を一つのグラフに表示していますが。横軸の時間軸の最大値を1時間ごとに区切った詳細のグラフや、自動処理した統計情報が含まれています。
少なくても、今まで使用していた単純なSPO2値の測定値よりは有用な情報が得られると思います。日本では余り一般的には売られていない様ですが、個人的には個人輸入する価値は十分あると思います。
必要ならば、アメリカで購入して日本に転送するお手伝いをしても良いかと思いますので、興味がある方はお問合せください。(恐らくそれほど数が無いと思うのである程度は対応可能です)見る所、海外発送も扱っているようなので、日本からも購入できるかと思います。
登山やハイキングでの高度による影響を見たり、睡眠時無呼吸症候群の簡易テストには役立てる事は可能だと思います。ただ、あくまで簡易テストだと思いますので、疑いのある方は最終的には専門医に相談する方が良いことは間違いありません。
機器に対する質問がありましたので詳細をレポートさせて頂きました。
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