トレールキャンプ
(Mt. Whitney Trail)
学生時代から登山をしていますが、3000mを超える登山も結構しています。といっても、日本では、「高山病」を実感したのは、富士山位でしたが、アメリカにやってきて手軽に4000mを超える山に登山できるようになって、高山病を実感する事が多くなりました。
このブログで連載したように、ランニング用のGPS、心拍計付きの時計を使って登山のデータを取り始めてからわかったことですが、実際は3000mを超えるあたりから明らかに歩くペースや心拍数に変化が出てきていることが改めてわかりました。つまり、日本で北アルプスや南アルプスの3000mの稜線を歩いている時にも自覚はなくてもそうして症状が出ていたと考えられます。また、南アルプスの主稜線などは長大で1週間以上かけて3000mの登山をしているわけで、その間には高所順応をしていたという事も考えられます。
そう考えると、日本の山でも3000m前後の標高を歩く場合は、心拍数などをモニターしてペースを管理しながら歩けば、それなりの効果は得られるのではないかと思います。
ヒマラヤに行く人たちは?
実際に、標高の影響を日本の山で考えたのは富士山位でしたが、何もしなくても登れるので余り真剣に考えたことはありませんでした。ところが、私の周りにはヒマラヤの8000mの山々を目指す人たちがいたのですが、その人たちはいろいろ研究していたと思います。一つの例がパルスオキシメーターでSPO2値を測って高所順応の目安にしていました。そもそも、それが私がパルスオキシメーターの存在を知るきっかけになったわけです。
SPO2値
標高が4000m近くなると、その標高に体が慣れていない場合は、SPO2値が80%台になることは割と普通の事で80%を切る経験も結構あります。そこまでになると、多少は高山病の自覚症状があるのですが、我慢すれば大したことではないのでそのまま登山を続けるわけです。ただ、SPO2値に関するインターネットの情報を見ていると、SPO2値が90%を切ると、一般的には酸素吸入をするような処置をとることが多いようで、実は大変のことのように見えます。
最近、睡眠時無呼吸症候群と診断されて、睡眠中のSPO2値が90%を切ることが結構ある事が判明しました。そうした値でも登山中は気にせず登山を続けていましたが、こうした状態が非常に短時間でも(私の睡眠時無呼吸症候群によるものの場合、せいぜい1分前後)ですが、長期に渡ると体に様々な影響が出ることを知ると、ヒマラヤまで行かなくても、4000m前後の登山というのも実は結構微妙だと思うようになりました。少なくても90%を切るような状態で1日とか2日過ごしている事になるわけです。
特に、睡眠時無呼吸症候群であると、そうした登山中は一時的にはさらに低い値になっていると推測されるわけで、ちょっと心配な部分もあります。まあ、今まで特に問題もなく登山をしていたので、恐らく即死亡という事にはならないと思いますが。。。。
いずれにしても、現在は睡眠時無呼吸症候群であることがわかったので、現在はその改善策をいろいろ模索していますが、今年の登山では是非睡眠中のデータを取って、実際はどのような状況になっているのかを調べてこようと思っています。
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