スキップしてメイン コンテンツに移動

登山の運動強度


ジムでステアクライミングをした時の心拍数の推移
(毎分75段のペース)

12月に入り忙しい日が続いていて、ブログの更新もさぼり気味ですが、裏では日本酒醸造の準備をしています。もう少しで開始しますのでしばしお待ちください。

登山の運動強度は?
さて、今日は、登山の運動強度について考えてみる事にします。
登山やハイキングは中高年になって始める方も多く、健康にもよさそうなイメージがありますが、実は比較的、運動強度の高い運動になります。

もちろん、これは歩く時間や、コース、ペースによるものも大きく単純に高強度の運動というわけではありませんが、特に登りでは体にかかる負荷は比較的高くなります。

そこで、今日はどの程度「きつい」 運動なのかをデータを基に見て行こうと思っています。

実際の登山ではなく階段登りで考えてみます!

実際の登山ではいろいろな状況があり、中々比較するのが難しいので、今回はジムで、階段登りの機会を使って見ていく事にします。Stair Masterと呼ばれる器具で、階段の傾斜は一定で、ペースは設定で決める事ができます。今回は荷物は背負わずに心拍数を測定しています。運動継続時間は1時間で約5分間のクーリングダウンが最後に入っています。

色々な条件を揃える事が出来るので後日このデータと比較する事も可能になります。今回は1分間に75歩のペースで運動しました。これは、比較的ゆっくりのペースですが、1時間連続で行うと結構きつい運動になります。

最初の冒頭のグラフが測定結果です。この日はクールリングダウンの心拍数も含めて、平均で毎分160回、最大で毎分177回という測定結果でした。
最近は、余りきついトレーニングをしていないので、心拍数は徐々に上がって行き、1時間の運動後が最大の心拍数になっています。177回という数字は私の最大心拍数が180~185回程度なので、結構きつい運動をしている事になります。
ジムでトレッドミルでややゆっくりのペースで走った時の心拍数の推移
(毎分5マイルペース)

比較資料としてトレッドミルで走った時のデータと比べてみます

これと別のトレーニングのデータを比較してみる事にします。比較データとして、トレッドミル上を走った時のデータが上のグラフです。トレッドミルも、傾斜やペースをコントロールできるので比較データとして扱いやすいので取り上げてみました。

この日の設定は、傾斜を6%に設定して、ペースは毎分5マイル(約8km)で走っています。
私の場合走り始めの心拍数が不安定になる事が多く、その後はある程度安定して行きます。
同じく1時間一定のペースで走ったあと、5分ほどクーリングダウンをしています。平均で毎分162回、最大で177回という、階段登りとほぼ似たようなデータが出ています。

何が言えるのか?

まず、トレッドミルの毎分5マイル(8km)というペースですが、実際にランニングをされる方はおわかりだと思いますが、特別早いペースではありません。ちょっとゆっくりペースのジョギングという感じですが、普段走っていない方にはちょっと早いペースという事になります。
最近は怪我で、余り長距離や負荷の高いトレーニングをしていないので、これ位のペースで走っても、後半は少し息が切れて会話をするにはちょっときつい感じになっていました。

データ的には、心拍数はこの毎分5マイルのジョギングと毎分75歩の階段登りが同程度の運動強度という事になるわけです。ただ、運動のタイプが違うので負荷のかかる筋肉は違うので疲れた感じも結構違うのですが、かなりゆっくり歩いているように思える階段登りと、ジョギングは同程度の運動という事になります。

この結果をどうとらえるかですが、実際の登山では荷物を背負う事が多いわけで、荷物の量にもよりますが、少し余分に負荷がかかる事になります。また、運動時間も1時間以上登り続ける事もあるわけで、そう考えると登山は比較的きつい運動という事がお分かり頂けるかと思います。

もう一転、この心拍数の推移は右上がりで上がっていますので、1時間程度ではまだまだ余力があって、それほど問題なく運動を継続できますが、このまま同じ運動を続けるとどこかで運動が継続できなくなるという事です。途中で休憩を入れればまた、心拍数を低い状態にできるので、このペースでもある程度の時間は行動できますが、行動時間が長い場合にはややオーバーペースというのもこのデータから読み取る事ができます。
トレーニングなので、少し強めの負荷をかけるというのは、目的なので今回のデータは私なりに無理のない負荷をかけた結果です。

トレーニングの必要性

 こうした結果を見ると、気軽に見える登山ですが、意外にきつい運動である事がお分かり頂けたかと思います。特に運動習慣が余りなく、中高年で登山を始められた方の場合、気軽に見える登山ですが、楽しむためにはそれなりの準備も必要かと思います。

それなりに、体に負荷がかかる運動ですので、必要に応じて、医師のアドバイスや、普段からのトレーニングは楽しく安全に登山するためには必要かと思います。

このブログでは何回か紹介していますが、自分の運動中の心拍数の推移を理解することは、登山中のペースを決める上でも役に立ちますし、自分の現状を知って、効率的にトレーニングの強度を決めるのにも役に立つので、是非取り入れると良いかと思います。
















コメント

このブログの人気の投稿

BaoFeng UV-5R ~ 中華トランシーバ その後

BaoFeng UV-5R  格安の中国製トランシーバーを入手して約1ヶ月余りたちました。その後の報告です。 静かなアメリカのV/UHF帯  まだ家にアンテナを立てたりしていませんので、基本的には付属のアンテナに取りあえずつけた、マグネットベースのアンテナで時折144MHz帯と、430MHz帯のFMを聞いています。前の投稿で少し触れましたが、私の住む北カリフォルニア(サンフランシスコ近郊)では、殆ど普通のFM(Simplex)での交信を耳にしません。耳にする交信はほぼ、リピーター経由の物と言うのが現状です。一方で、リピーターの数はかなりの数があって、インターネットで調べると、この辺りはどこに行っても複数のリピーターにアクセスできますし、周辺の高い山の上などにも設置されていて、リピータのカバーエリアも網羅されている感じです。  そんなわけで、普通のアナログのFMで使えるチャネル(FM Simplex)は、144MHz帯で26チャネル、430MHz帯に至っては3チャネルしかありません。一方でかなりの帯域がリピータ用として割り当てられています。 BaoFengを使うたってにあたって  最初は、アマチュアバンド内をスキャンして誰か交信していなか探していたのですが、このモデルのスキャンは余り速くはなく、かなりの時間がかかってしまいます。実際に話をしているのを見つけるには、もう少し的を絞らないと効率が悪いので、必要なチャネルをプログラムして、プログラムしたチャネルをスキャンする方が効率がよい事に気づきました。今回入手した、UV-5Rというモデルは、全部で128チャネルをプログラムする事ができます。この辺は、日本の八重洲とか、ICOM、KENWOODなどの物は1000チャネルとかプログラムできるので、それを考えると少ないと言えますが、実用上は取りあえず、大きな問題ではないようです。  それで、まずはどのようにプログラムするかですが、まずは、全部で29あるFM Simplexのチャネル29をプログラムする事にしました。実態を考えると余り使うケースはないと思いますが、それでもハイキングなどに行ったときに仲間と連絡に使うには便利ですが、周波数を覚えるのも大変なので予めプログラムしておくことにしました。これで、128チャンネルのうち、29が決まったので

バッティングセンター ~サンフランシスコ ベイエリアにもあります!

折れた金属バット! サンフランシスコベイエリアのバッティングセンター 今週も暑さでアウトドア関係は休止中でした。実際は風もあって気温はそこそこ高いのですが割りとすごし易い週末でした。日本語の補習校の集中授業があって子供たちもちょっと大変なので、現地校が夏休みに入っても遠出を控えました。 本格的な夏休みの家族イベントももう暫く先送りという事になっています。 そんな中この週末はバッティングセンターに行ってきました。 バッティングセンターは「Batting Cage」と呼ばれていて、数はそれほど多くないもののこのエリアにも幾つかあって、たまに行って遊んでいます。今日は All Star Academy   というSanta Claraの施設に行ってきました。     2901 Mead Ave Santa Clara 95051 に行ってきました。平日は正午から午後9時まで週末の土日は、午前9時から午後6時まで営業しているようです。 日本では屋外にゴルフの打ちっぱなしの練習場のようにネットを張って営業している施設が多いと思いますが、このエリアでは日本に近い屋外営業もありますが、倉庫などの屋内にネットを張って営業しているタイプの施設も多く、今回の施設は屋内タイプでした。 システムは、プリペイカードを買って1回(20球)で3ドルで、幾つか球速の違うブースを選んで遊ぶところでした。バット、ヘルメットは無料で貸してもらえました。野球とソフトボールも選択できまるようになっていて、子供たちは球速の遅いブースやスローピッチのソフトボールを選んで楽しんでいました。 日差しが強く暑い夏のアクティビティには屋内のバッティングセンターも悪くないようでした。 金属バットが折れた! さて、家族で楽しんでいたのですがちょっとしたハプニングが一件ありました。比較的球速の早いブース(60マイル/時間のソフトボール)で遊んでいたところ球がバットの根元に近い部分にあたり明らかに違う音がしたと思ったら、次の球を打ったところなんと金属バットが真っ二つに折れてしまいました。 幸い折れたバットは人のいない方に飛んで怪我はありませんでしたが、ちょっとびっくりしました。 折れた破片も係りの人がすぐに回収して事なきも得ましたが、金属バットも折れるのですねぇ~

GPSデータの解析 (3) ~ TCXファイルの中身

TCXのデータの例 実際のデータは? 実際、取りあえず試用のプログラムは既にあって、データを読み込めるようになっています。でも、興味がある方もいらっしゃるみたいなので、もう少し詳しい中身について今日は書いてみます。 上の例が、TCXファイルの例です。これは、昨年Mt.Whitneyに行った時の冒頭のデータを一部抽出した物です。一連のデータとして、時刻、位置情報(緯度と経度)、標高、心拍数などが入っています。TCXファイルには、距離も入っているのが分かるかと思います。これは、スタートからの積算距離になっています。 先にも書きましたが、TCXファイル自体は、XMLファイルなので、ファイルはタグを基に、そのタグの階層で構成されています。例では一部を抜き出していますが、「Trackpoint」というタグは別の上位の階層のタグに含まれていて、この前後には、別の「Trackpoint」が同じレベルで羅列されているような形式になっています。このタグ一つ一つが個々の時刻のデータになるわけです。 この「Trackpoint」の下位には、個々のデータが別のタグで含まれているのが分かるかと思います。 基本的に、各タグのデータは最初の「<>」で囲まれた所からスタートして、</>という、同じタグで、先頭に「/」が入った所で終わる様になっています。 つまり、個々のGPSのトラックデータが欲しい場合は、このTCXファイルの場合、「Trackpoint」というタグを探して、その中のデータを抜き出していけばよい事になります。ファイルも、テキスト形式のファイルなので、少々プログラムに慣れた方ならば簡単なプログラムでデータを抜き出すことができるわけです。 GPXファイルは? GPXの同じデータの例 さて、これが同じ時刻のデータをGPXファイルから抜き出してみました。こちらも同じXML形式なので、似ていますが、少し書き方が違うのが分かるかと思います。こちらの場合は、「trkpt」というタグに個々の時刻のデータがあります。位置情報は最初の「trkpt」のタグの中に埋め込まれていて、その後に、個々のデータが少し別のタグで入っているのが分かるかと思います。こちらの場合、積算距離の情報は入っていないので、位置情報から自分で計算する必要があります。これは、調べてみたのですが、少