発行中のビール
先日、今年最初のビールを仕込んで、既に2週間になります。
だいたい目安として、Ale系のビールを夏場に仕込む場合、発酵期間はだいたい2週間程度といわれています。
今回使用したイースト
このイーストを使うと、だいたいですが発酵のピークは仕込み後2~3日でやってきます。非常に激しく発酵するので、エアーロックから溢れる事もよくあります。その後発酵は非常にゆっくりになって、実際にはもう終わったのでは?と思うこともあるかと思います。
事実、昨年最初のビールを仕込んだ時は、1週間で発酵が終わったと思い、瓶詰しました。それはそれで別に問題なく美味しいビールになったのですが、実際はほとんどの場合発酵は続いている事が多く、ビールサプライショップの人もとりあえずは2週間は待って瓶詰と言っています。
比重(の変化)を図ると発酵の状態がわかると言われていて、ビールの作り方を探すと実際にそう書いてあります。ところがこの比重計ですが、実に適当なもので、原理をご存知の方はご承知かと思いますが、余り正確には図れません。温度による補正も必要ですし、最初の頃は図っていましたし、前述の昨年の仕込みでも、比重の変化はほとんどなく、発酵は殆ど終わった物と思いました。
いずれにしても、ショップのアドバイス通りにそれ以降は2週間待って瓶詰をしていましたが、IPAの場合は、これまで3回ほど仕込んでいますが、2週間でも発酵が終わらないようでした。前回の2回は3~4週間で瓶詰をしました。
念のため書いておきますが、発酵が完全に終わらない状態で瓶詰をしても、問題があるわけでもまく、ちゃんとおいしいビールになります。
ところがです、ここで焦らずにもう少し待つと、ビールの透明度が増してくるのです。どうもいろいろ調べたり、聞いたりすると、イーストが濁りの原因になる浮遊物と一緒に発酵タンクの下に沈殿してくれるようで、よりクリーンなきれいなビールになるようです。
瓶詰後の発酵も、だいたい1週間で飲めると言われています。実際瓶詰して1週間もすると炭酸もちょうどよく聞いてきて飲めます。ただし、さらに1~2週間置くだけで味が格段によくなります。もっと我慢して、瓶詰して2か月くらい置くとビールの透明度は格段に増してきます。
確かに、出来立てのビールは若干甘みが残っていますし、ホップの香りもよくてこれはこれでおいしいのですが、どうしても透明度は今一つで市販のビールと比べるとやっぱり見劣りします。
ところが同じビールも、2か月くらい寝かせると、市販のビールと比べても遜色のない、クリアなビールになります。
味の変化を楽しむのは、自作ビールの醍醐味ではありますが、はやる気持ちを抑えてじっくり醸造して飲むのも是非試してみてください。特にIPAは2~3か月寝かせて飲んだ方が格段においしいです。
そんなわけで、今回の仕込みのビールも瓶詰は少し先になりそうです。
暑くならないとなかなかビールの仕込みもやる気が起きないのですが、実際は早めに仕込んでおいて暑くなってから飲み頃のビールにするのがやっぱり理想ですね!
そろそろ、我が家も在庫が1ケースを切ったので、連続で何バッチかを仕込まないといけないのですが、IPAがまだ途中なのでなかなか次にいけません。いよいよ2つ目の発酵タンクを買う時期なんでしょうか?次回は運動後のビールということでSummer Aleを仕込もうかと思っています。軽いけど、ホップの聞いた市販では中々ないビールです。
近況報告まで!
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