3種類の自家製ビール!
楽しいビール醸造!
この夏ビールの醸造を始めて数ヶ月がたちました、何種類かのビールを作ってすっかりはまっています。香り、味共に申し分なく、今までは缶ビールを24本買えば1年はもっていたのが嘘の様にビールの消費量が増えました。
ビール作りのプロセス
最近また、ビールを作ったのでそのプロセスを紹介します。
今回は、Hoppy Pale Aleを作ってみました。ホップの苦みと香りが何とも言えないビールです。
材料は、モルトの抽出液、クリスタルモルト、ホップ、ドライイーストです。
まず最初に、メッシュ上の袋にクリスタルモルトを入れて水から煮出します。このクリスタルモルトはモルトを焙煎したもので、焙煎の温度によって色の濃さや風味が違ってくるようです。今回は、これをお湯の温度が180F(約摂氏82度)になるまで煮出して取り出します。
煮込み開始時、水でもある程度色がすぐにつきます
煮込むうちに、色が濃くなってきます。取り出した後、一旦沸騰させてモルトの抽出液を加えてさらに煮込みます。
モルト抽出液を入れて煮込んでいるとところ
このあたりの色はビールの色からは想像できない位濁ってどろどろした感じです。
再び煮立ったら、苦み付け用のホップを入れて煮込みます。
ホップを投入したところ、香りが漂ってきます。
煮込むこと55分、煮込み終了5分前に香り付け用のホップを入れて煮込んで火を止めます。今回のレシピでは煮込みが終了したあとさらに香り付けのホップをいれて20~30分置いて香りをさらにつけます。その後、冷却します。
冷却中
だいたい室温近くまで下がったら、タンクに移して、ホップなどを沈殿させます。
タンクで沈殿させます
待つこと3時間、沈殿を残して上澄みを発酵用のタンクに移します。
ホースを使って発酵用のタンクに移しているところ
その間、ドライイーストを水に浸しておきます。
イースト水に浸します
イーストによってビールの味が変わるようですが、まずはドライイーストでビールの味を比べてみて将来的には生イーストを使ってみようと思っています。ビールの移し替えが終わったらイーストを入れて容器を密閉して、エアーロックを装着して発酵準備完了です。
イーストを入れたところ
発酵準備完了です。
エアーロックは発酵が始まると、二酸化炭素が大量に放出されるので、タンクから二酸化炭素を逃がすためにつけます。直接空気に触れないようにして雑菌の混入を防ぐ役割をします。つけてないと内部の圧力が高まってタンクのふたが開いてしまったりします。発酵は、約2週間前後で落ち着きます。温度や、原液の糖分で発酵期間が変わってきます。発酵が落ち着いて糖分が分解された時点で瓶詰めをします。
この際、少量の糖分を加えて、ビンの中で2次発酵をさせて炭酸を作ります。煮込み始めて発酵の準備ができるまで大まかに5~6時間ほどの作業です。冷ましたり、沈殿させるための待ち時間が多いので実際に作業する時間はせいぜい2~3時間ほどです。
大体、1次発行が2週間程度、瓶詰めをした後の2次発酵が1~2週間でだいたい1ヶ月ほどで飲めるようになります。
コストは?
タンクなど最初にそろえる機材が大きな鍋を入れて、200ドル弱でした。これに、ビールの材料が25ドルから40ドル弱程度で作るビールのレシピによります。そのほかに洗剤や消毒用のヨウ素などに若干のコストがかかります。ビンは飲んだものを集めて再利用すればいいのですが、ビンがない場合は買うことになります。だいたい、大ビン600ml強のものが12本で15ドル弱です。一回の仕込みで5ガロン(19リットル位)で、大ビン24本と少しのビールができます。大体、大瓶1本あたり2ドル強から3ドル前後のコストで出来ることになります。
これは、ビン代を入れると市販のビールと同等の値段になりますが、 ビンを再利用する事を考えるとビール瓶代がだいたい1ドル程度かかっているので1ドルから2ドルという事になります。市販のビールは大量製造されている事を考えるといかに税金が高いかお分かりになると思います。まあ、手間隙かかりますのでその労働時間を考えると高いとも言えますが、美味しいビールを飲めることを考えれば安いものだと私は思っています。
簡単です!
実際にやってみてビール作りはとても簡単です。最初にショップで言われましたが、大事なのはいかに雑菌の混入を抑えるかで、消毒が最も重要です。これさえきちんと行っていれば後は美味しいビールが出来ることになります。後は飲めるまで少し時間がかかるのでその間の我慢が一番大変かもしれません。
いつも、待ちきれずに瓶詰めから1週間以下で味見をして、美味しくないビールを飲んでいます。1~2週間経過してビールが澄んでくると味は格段に美味しくなります。
日本国外に住んでいる方は是非ともトライしてみてください。ビールに対する認識が変わります!
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