ヘレンレイク下のテント村
へレンレイクより下にテントを張るパーティの方が多いようでした。
Bunny Flat Trail head (08:42) – Horse
Camp (09:30) – Helen Lake (11:50)
登山許可などの必要な手続きを済ませて、トイレも済ませて午前8時40分に出発しました。
Bunny Flat ~ Horse Camp
準備の間に何人かが先に登って行きましたが、そうした人たちの姿も既にはるか先のようで、トレールは人気も無くゆっくりと歩きはじめました。
雪が解けて出ている夏道沿いのゆるい樹林の中の登りで丁度新緑の森林の中を時折姿を見せるMt.
Shastaの姿を眺める事ができて何とも気持ちの良い感じでした。ところどころ残雪が溶けてどろどろになっている所があるくらいでHorse
Campの直前までは殆ど雪はありませんでした。Horse
Campの直前になると断片的に雪田を横切る感じになって、Horse
Campからは若干夏道を歩くところがありましたが、ほぼ雪通しで歩けるようになりました。
Horse Camp
過去の記録などから集めた情報によればHorse
Campには湧水が出ているようですが、今回は止まっていました。周辺ではキャンプができるようですが、有料でSierra
Clubに払う必要があります。インタネットの情報によれば、一張り5ドル程のようです。(2012年6月現在)Sierra
Club
Foundationの立派な小屋が建っていて、トイレもあるようですが、使用した紙は全て持ち帰らないといないようです。水も出ていないので休まずにそのまま通過することにして先を目指しました。
Horse Camp ~ Helen Lake
Horse Camp上を登るパーティ
Horse
Campから先は樹林限界の上になるようで見通しが良くなり、これから登るルートが一望できました。先には団体の2パーティ、恐らく10名前後のガイド同行のパーティと2~3人のパーティがほぼ固まって歩いているのが少し先に見えました。ガイド同行のパーティは、ガイドが参加者に雪上歩行などを指導しながら上を目指して歩いていました。
しばらく歩くと谷は左に大きくカーブして、さらにやや谷が狭くなって谷がS字にカーブする様になります。このあたりになるとパーティによってまちまちのルートを取っているようでした。
- 一つは右側の丘を目指して登るルートで、後から分かったのですがこの丘にテントを張るパーティも多いようです。ただし、Helen Lakeよりは結構下になります。
- S字カーブを越えて広くなったところから見えるHelen Lakeのある台地の右側を目指して登るルートで1段上がると少し広い台地上の場所がHelen Lakeの手前にあり、そこにテントを張るパーティもいました。
- S字カーブを越えて広くなったところからそのままHelen Lakeの台地の左側を登るルートで、見た目にはやや急に見えます。何人か先に登っているのが見えました。
今回は、Helen
Lakeの台地の右側ら回りこむルートが地形的にもやや緩く見えて楽そうに見えたので、そちらのルートを取りました。前方にいたパーティが途中休みを取っていたので、
そのまま先行して、はるか先に見える先行者はHelen
Lakeの左側のルートを取っていたので右側にステップをつけました。
Helen
Lakeの台地の一番突き出した岩の上にテントが一張りだけ見えました。実はそれが、Helen
Lakeに駐在しているレンジャーのテントだった事があとでわかりました。谷は徐々に傾斜が強くなっていき、Helen
Lakeの手前は結構いい斜度になっていました。前に数人のグループが見え隠れしていたのですが、見えなくなったと思っていたら、Helen
Lakeの1段手前の台地にテントを設営していました。後ろを振り返ると幾つかのパーティは、さらに下の台地にテントを広げているのが見えました。久しぶりのテント泊の山で、ここまで休み無しで登ってきて、やや疲れ気味だったので、ここにテントを張ることを考えもしましたが、まだ時間も早かったので一休みして最後の斜面を登りました。
Helen Lake
レッドバンクス
正面の屏風状の岩の右側の3本のルンゼが今回登ったルートです
ヘレンレイクのキャンプさいとから左側の尾根
(Casaval Ridge)
Helen
Lakeに付いたのは午前11時過ぎでしたが、Helen
Lakeのキャンプサイトには結構人がいて、よく話を聞いて見ると、既に頂上まで登って、降りてきた人たちのようでした。
Helen
Lakeは、広い台地でテントが10張り位たっていて、ただ平らな場所ということであれば、どこでもテントが張れそうでしたが、少し掘って風除けを作った整備された場所は全てテントがあったので、一休みしたあと、テントサイトの整地にかかりました。今回は一応、スコップとスノーソーを持ってきたので作業を始めると、先ほどの登ってきたパーティがもう下山するとのことで、一等地のキャンプサイトを空けてくれるというので厚意に甘えてそのサイトをゲットしました。
場所が空くと早速テントを建てて取り合えずのどが渇いたので飲み物を作って飲みました。下から持ってきた水はそのまま明日使うことにして、雪を溶かして水を作って乾いたのどを癒しました。落ちいたところでまだお昼過ぎなので、少し横になって体を休めてテントの中を整理しました。テントから降りてくるパーティを見ながら明日登るルートのイメージを描いたり、外を散歩しながら写真を取ったりして時間をつぶしました。
レンジャーや他のパーティと話していてわかったことをまとめておきます。
- トイレの場所が決まっていること。小の方は、持ち帰る必要がありませんが、台地の奥に赤旗が立てられていて、その終わりが小をする場所に指定されていました。この時は、Helen Lakeの台地から頂上に向かって右側の端がトイレの場所に指定されていました。大の方はそこから30m位離れた場所にブロックを積んだ場所があって、そこで例の処理キットを使って用をたして、パックするようにとの事でした。その為、テントサイトの周りには一切用をたした跡はありませんでした。
- Summit Passは後でレンジャーがテントに廻って来てチェックしていきました。その時に大まかなルートの状態や、アドバイスも頂きました。特にRed Banksのルートの取り方をアドバイスしてくれました。今年は去年に比べて雪が少なく、Red Banksを右から完全に迂回するルートは、雪解けが進んで氷河と岩の間の雪は薄いスノーブリッジになっているとの事で、そのルートは取らない方がよいとのことでした。レンジャーの推奨するルートは、Red Banks右側の端にある3本の雪のルンゼのどれかをん登ってRed Banksを迂回するのが良いとの事でした。
- 登りで抜かしたガイドのパーティが登ってこないと思ったら、かなりのパーティが1段、2段下の台地にテントをはっていました。レンジャーのテントのあたりから下を除くと、Helen Lakeより多いテント村が下の台地にできていました。かなりのパーティは、テントなどの宿泊装備をHelen Lakeまで持ち上げずに、下から頂上を目指すようでした。時間にすれば、荷物がなければわずか(30分~1時間位?)ですが、Helen Lakeならレンジャーに情報を貰えるのは大きい気がします。特に初めて登る場合は大きな利点だと思います。
- Helen Lakeは携帯電話が通じました。(Verizon)その先は頂上までトライしませんでしたが、頂上は圏外でした。
夕方になってさらに何人か登って来て、最後の頂上方面からの下山者も降りてきて、最終的には、前日よりやや多い10張~15張りのテントがHelen
Lakeにありました。下の数はさらに多く、翌日はかなりの人が頂上を目指すことになりました。午後7時過ぎには外はまだ明るい状態でしたが、翌日は夜明け前に出発するため夕焼けの景色を諦めて、早々に眠りにつきました。
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