スキップしてメイン コンテンツに移動

2016年のGPSウォッチを考える ~ ハイキング以外の用途





GLONASS ~ ロシア版の位置情報用の衛星

 ハイキングでの使用に限定すれば、取りあえず内蔵の心拍計があって、そこそこのバッテリー容量があれば十分という事になりました。GPS機能自体は最近のモデルが、アメリカのGPS用の衛星の他に、ロシアの衛星(GLONASS)や日本向けのモデルでは、日本の「みちびき」をサポートした物があるようですが、実用上は基本のアメリカのGPS用衛星がサポートされていれば、個人的には問題がないと思います。実際に現在私が所有しているGPS機器はGLONASSをサポートしていませんが、特に大きな問題になっていません。
 という事で、この機能はあれば良い程度の物で余りGPSウォッチを選ぶ上では私は余り重要視はしません。

他のスポーツに使うか?

 では、ハイキング以外の用途に使うかという点で考えると、これは幾らか違った選択になってきます。特に、水泳やトライアスロンなどでの使用を考えている場合、先に挙げたガーミン社の選択肢からは、モデルが限られてきます。内蔵の心拍計は水泳時は使えないようになっていますが、水泳用の胸バンド式の心拍計をつけると心拍も測れるようになります。こうした機能を使いたい場合は、Forerunner 735XTFenix 3 HRという選択肢になるかと思います。Vivoactive HRプールなどでの水泳はサポートしているようですが、前者の2つに比べると機能は限定的な様です。私自身は水泳には使わないので余り詳しい事はわかりません。
 もう一つは、ランニングです。これも、単に走ったコースを記録する程度の使用ならばどのモデルを使っても余り大きな差はないように思います。ただ、モデルによっては、ガーミン社のWebサイトから、トレーニングプランをデバイスにダウンロードして使える機能があったり、VOmaxを推定してくれたり、乳酸性閾値を推定したり、さらに詳細なランニング時の情報を記録できるような機能を持ったモデルもあります。私が現在使用している、Forerunner 910XTの場合、トレーニングプランをダウンロードする事は出来ますが、最近サポートされた他の機能は殆どありません。
 ガーミン社のトレーニングプランを実践する場合、トレーニングプランがダウンロードできるとトレーニングの実践は楽です。心拍数などの範囲や時間をトレーニング中に通知してくれて一度使い始めると便利です。なので、個人的にはあった方が良いかなと思います。特に、カスタムのトレーニングの機能を使わないのであれば、余り問題ではないと思います。ちなみに、Forerunner 35vivoactive HRは、ダウンロードとカスタムのトレーニング設定はサポートされていないようです。ただ、簡単なインターバルトレーニングの設定は出来るようなので、その機能を使えば実用上は何とかなるのではと思います。
 その他の機能はあれば良いという物が殆どです。VOmaxに関してはクーパーテスト(12分間走)で走った距離が分かれば自分でも推定可能です。乳酸性閾値はちょっと簡単には分かりませんが、テストを受けたり、トレーニングの記録からある程度は推定可能だと思います。ただ、データを見ていろいろ考えるのが好きなので、個人的にはそうした新しいデータには興味があります。

ゴルフの機能

 Fenix 3 HRvivoactive HRにはゴルフの機能があって、ゴルフ場の情報をダウンロードすると、グリーンまでの距離が分かったりする機能がついています。私はゴルフも余りしないので、特に興味はありませんが、ゴルフをされる方には便利な機能かもしれません。

アウトドア機能

 Fenix 3 HRvivoactive HRにはいろいろなアウトドアの機能もついています。あれば便利なような気がしますが、絶対に必要かと言うと疑問です。気圧式の高度計やコンパスも便利ですが、特になくても殆どの場合は問題があるとは思えません。あれば便利程度の感じです。

後は。。。

 それ以外は、見た目や大きさ、重さ、値段だと思います。この辺は各個人で感覚も違うので難しい所です。あくまで個人的な意見として、fenix 3 HRが見かけは、普通の時計に見えて良さそうです。ただ、この機種は大きくてやや重いので気になる方もいるのかもしれません。ただ、現在使っているForerunner 910XTがそれなりに大きな物なので個人的には余り問題ではないという感じです。その分、値段も高いです。実際の大きさに関しては、Forerunner 35は比較的小さいですが、その他のモデルはそれなりに表示部が大きいので、実際には余り大差がない気がします。ただし、重さはfenix 3 HRが標準のシリコンバンドで80g以上で、Forerunner 235/735XTのおよそ2倍の重さになっています。この辺をどう考えるかだと思います。
 最近老眼が酷くなってきている私の場合、大きなディスプレイは一つの魅力ではあります。




コメント

このブログの人気の投稿

BaoFeng UV-5R ~ 中華トランシーバ その後

BaoFeng UV-5R  格安の中国製トランシーバーを入手して約1ヶ月余りたちました。その後の報告です。 静かなアメリカのV/UHF帯  まだ家にアンテナを立てたりしていませんので、基本的には付属のアンテナに取りあえずつけた、マグネットベースのアンテナで時折144MHz帯と、430MHz帯のFMを聞いています。前の投稿で少し触れましたが、私の住む北カリフォルニア(サンフランシスコ近郊)では、殆ど普通のFM(Simplex)での交信を耳にしません。耳にする交信はほぼ、リピーター経由の物と言うのが現状です。一方で、リピーターの数はかなりの数があって、インターネットで調べると、この辺りはどこに行っても複数のリピーターにアクセスできますし、周辺の高い山の上などにも設置されていて、リピータのカバーエリアも網羅されている感じです。  そんなわけで、普通のアナログのFMで使えるチャネル(FM Simplex)は、144MHz帯で26チャネル、430MHz帯に至っては3チャネルしかありません。一方でかなりの帯域がリピータ用として割り当てられています。 BaoFengを使うたってにあたって  最初は、アマチュアバンド内をスキャンして誰か交信していなか探していたのですが、このモデルのスキャンは余り速くはなく、かなりの時間がかかってしまいます。実際に話をしているのを見つけるには、もう少し的を絞らないと効率が悪いので、必要なチャネルをプログラムして、プログラムしたチャネルをスキャンする方が効率がよい事に気づきました。今回入手した、UV-5Rというモデルは、全部で128チャネルをプログラムする事ができます。この辺は、日本の八重洲とか、ICOM、KENWOODなどの物は1000チャネルとかプログラムできるので、それを考えると少ないと言えますが、実用上は取りあえず、大きな問題ではないようです。  それで、まずはどのようにプログラムするかですが、まずは、全部で29あるFM Simplexのチャネル29をプログラムする事にしました。実態を考えると余り使うケースはないと思いますが、それでもハイキングなどに行ったときに仲間と連絡に使うには便利ですが、周波数を覚えるのも大変なので予めプログラムしておくことにしました。これで、128チャンネルのうち、29が決まったので

バッティングセンター ~サンフランシスコ ベイエリアにもあります!

折れた金属バット! サンフランシスコベイエリアのバッティングセンター 今週も暑さでアウトドア関係は休止中でした。実際は風もあって気温はそこそこ高いのですが割りとすごし易い週末でした。日本語の補習校の集中授業があって子供たちもちょっと大変なので、現地校が夏休みに入っても遠出を控えました。 本格的な夏休みの家族イベントももう暫く先送りという事になっています。 そんな中この週末はバッティングセンターに行ってきました。 バッティングセンターは「Batting Cage」と呼ばれていて、数はそれほど多くないもののこのエリアにも幾つかあって、たまに行って遊んでいます。今日は All Star Academy   というSanta Claraの施設に行ってきました。     2901 Mead Ave Santa Clara 95051 に行ってきました。平日は正午から午後9時まで週末の土日は、午前9時から午後6時まで営業しているようです。 日本では屋外にゴルフの打ちっぱなしの練習場のようにネットを張って営業している施設が多いと思いますが、このエリアでは日本に近い屋外営業もありますが、倉庫などの屋内にネットを張って営業しているタイプの施設も多く、今回の施設は屋内タイプでした。 システムは、プリペイカードを買って1回(20球)で3ドルで、幾つか球速の違うブースを選んで遊ぶところでした。バット、ヘルメットは無料で貸してもらえました。野球とソフトボールも選択できまるようになっていて、子供たちは球速の遅いブースやスローピッチのソフトボールを選んで楽しんでいました。 日差しが強く暑い夏のアクティビティには屋内のバッティングセンターも悪くないようでした。 金属バットが折れた! さて、家族で楽しんでいたのですがちょっとしたハプニングが一件ありました。比較的球速の早いブース(60マイル/時間のソフトボール)で遊んでいたところ球がバットの根元に近い部分にあたり明らかに違う音がしたと思ったら、次の球を打ったところなんと金属バットが真っ二つに折れてしまいました。 幸い折れたバットは人のいない方に飛んで怪我はありませんでしたが、ちょっとびっくりしました。 折れた破片も係りの人がすぐに回収して事なきも得ましたが、金属バットも折れるのですねぇ~

GPSデータの解析 (3) ~ TCXファイルの中身

TCXのデータの例 実際のデータは? 実際、取りあえず試用のプログラムは既にあって、データを読み込めるようになっています。でも、興味がある方もいらっしゃるみたいなので、もう少し詳しい中身について今日は書いてみます。 上の例が、TCXファイルの例です。これは、昨年Mt.Whitneyに行った時の冒頭のデータを一部抽出した物です。一連のデータとして、時刻、位置情報(緯度と経度)、標高、心拍数などが入っています。TCXファイルには、距離も入っているのが分かるかと思います。これは、スタートからの積算距離になっています。 先にも書きましたが、TCXファイル自体は、XMLファイルなので、ファイルはタグを基に、そのタグの階層で構成されています。例では一部を抜き出していますが、「Trackpoint」というタグは別の上位の階層のタグに含まれていて、この前後には、別の「Trackpoint」が同じレベルで羅列されているような形式になっています。このタグ一つ一つが個々の時刻のデータになるわけです。 この「Trackpoint」の下位には、個々のデータが別のタグで含まれているのが分かるかと思います。 基本的に、各タグのデータは最初の「<>」で囲まれた所からスタートして、</>という、同じタグで、先頭に「/」が入った所で終わる様になっています。 つまり、個々のGPSのトラックデータが欲しい場合は、このTCXファイルの場合、「Trackpoint」というタグを探して、その中のデータを抜き出していけばよい事になります。ファイルも、テキスト形式のファイルなので、少々プログラムに慣れた方ならば簡単なプログラムでデータを抜き出すことができるわけです。 GPXファイルは? GPXの同じデータの例 さて、これが同じ時刻のデータをGPXファイルから抜き出してみました。こちらも同じXML形式なので、似ていますが、少し書き方が違うのが分かるかと思います。こちらの場合は、「trkpt」というタグに個々の時刻のデータがあります。位置情報は最初の「trkpt」のタグの中に埋め込まれていて、その後に、個々のデータが少し別のタグで入っているのが分かるかと思います。こちらの場合、積算距離の情報は入っていないので、位置情報から自分で計算する必要があります。これは、調べてみたのですが、少