Brokeoff Mountain
先週末になりますが、3週間連続でラッセン火山国立公園に行ってきました。今回は、足の負傷後、初めてのまともなバックカントリースキーにBrokeoff
Mountainに登ってきました。
Brokeoff Mountain
(2,816m/9,329ft)
Brokeoff Mountainはこの国立公園で、Lassen Peak(3,187m/10,457ft)に次ぐ2番目に高い山です。もともとは、Mount Tehamaという山が1900年代の初めの噴火で形を変えてできた山です。山頂は、南側のビジターセンターのすぐ西側に位置して、公園名を南北に走るCA-89が冬季に閉鎖になっている時でもアクセスしやすい位置にあるので、日帰りで登山可能な山の一つになっています。一方でLassen
Peakは公園の中心部にあるので、冬季はアプローチが長く一般に数日の日程が登山には必要です。
今回は、このBrokeoff Mountainをスキーで登ってきました。
登山口
夏の登山口は、国立公園のゲートの手前の道路わきに小さな駐車スペースがある場所があって、ここから登るのが一般的です。冬も、雪に埋まった沢沿いを登のが一般的なようですが、今回は、南側のビジターセンターの駐車場に車を停めて、ビジターセンターの脇から樹林帯を抜けて登ってきました。一つには、ビジターセンターに登山届を出すのに便利な事と、ビジターセンターのトイレが使える事もあって、横着してビジターセンターから登る事にしました。
ビジターセンター裏のいつもの雪遊びの斜面から登り始めました!
一般的な登山口までは車で5分位なのでそちらから登った方が、ルートも明瞭で楽だと思います。また雪が少なかったり、時期が遅いと、樹林帯のルートは小川が出てしまい登るのが大変になりそうな感じでした。
ルート概要
ビジターセンターからのルートはビジターセンターからCA-89沿いに北に少し向かい(徒歩5分くらい)、よくそり遊びをしている広い斜面をBrokeoff Mountainを目指して登ります。今回は、初めてという事でどこを登のが一番いいのかわからなかったので、取りあえず樹林の木の生え際を登って行きました。後で降りてきて分かったのですが、そり遊びの広い雪原をもう少し北側の沢沿いに回り込んで登る方が登りやすかったと思います。幾つか支尾根が出ているのでそこから登ってやや傾斜が落ちたところからBrokeoff
Mountainの南側(山に向かって左側)に回り込むような感じで登ります。樹林帯のルートは疎らな樹林の中をBrokeoff
Mountainを目指して登り、途中何度か小さな沢を横切ってやや、南寄り(左寄り)にルートを取りながら登と、公園手前の登山口からの沢ルートに合流するのでそのまま沢沿いを登ります。しばらく行くと、正面にBrokeoff
Mountainの東側の壁の下に大きな広い雪の斜面が広がっている場所を進んで最後に南側(左側)に回り込んで登るようになります。
Brokeoff Mountain東面
回り込んで、頂上南側の広い斜面にでると、幾分斜度を増して頂上へと広い斜面が続いています。今回は、シールもよく効いて頂上直下まで、シールで行けましたが、クラストしていて表面が固い場合は、スキーアイゼンをつけるか、スキーを背負ってアイゼンを履いて登った方がよさそうな斜面でした。スキーで登るにはやや急な斜面ですが、スキーで降りるには適度な斜度で気持ちの良い斜面です。
回り込んで広い斜面に出たところ
最後の登りです!
登りきると東側は切れ落ちていて、西側は広い斜面になっていて、東側には雪庇が張り出しているので注意が必要です。頂上直下のコルの平らになった場所でスキーを外して、念のためアイゼンをつけて頂上まで行きました。スキーでも登れそうでしたが、シールを外したり、スキーをつけたりするのが、コルの方がやりやすそうだったので、コルでスキーを外すことにしました。
頂上直下のコルから
雪庇が張り出しています
この辺りの雪はウインドクラストしていて、アイゼンが気持ちよく効く斜面で、スキーよりはアイゼンの方が安心して登る事ができました。雪庇の張り出しは1~2mくらいで、雪庇の上にもスキーの跡や、足跡がありましたが、注意が必要です。
頂上からの眺め
中央奥が、Lassen Peak、その手前が先日近くまで行ったMt. Diller
頂上からは、Mt. DillerからLassen Peakに続く稜線が青空のもとにくっきり見えて絶景でした。風が少しありましたが、寒いというほどではなく、頂上で写真撮影やビデオ撮影をして、下りの準備にかかりました。
スキー!
今回は初めてという事もあって、予定通り登ってきたルートを下る事にしました。登りの時はやや急に感じた斜面もスキーでは適度の斜度で快適に降りられました。頂上直下はクラストしていて、アイスバーンでしたが、途中から適度のザラメ雪になって気持ちよく降りられました。頂上から南に延びる尾根は適度な斜度で続いていますが、ビジターセンターに降りるには途中から北東方向(頂上を背にして左側)に折れて降りる必要があります。尾根に出た場所を見落とさないように注意する必要があります。今回は調子に乗っており過ぎてやや行きすぎましたが、途中から斜めに降りて登ってきたコースに合流できました。
沢ルートは木の少ない斜面が続いていますが、今回はビジターセンターの方に降りるため途中から北を目指して進む必要があります。今回登ってきた樹林帯のルートはスキーで降りるにはやや起伏があって、木が多かったので、地図を見て早目に北側に入るルートを選び、登り始めた場所よりやや北側の沢に入ってCA-89に下りました。
往復で正味4時間弱で特に頂上直下から樹林帯に入るまでの間は障害物も少なく滑降のスキールートでした。
今回は雪は安定していて非常に良いコンディションでしたが、状況によっては注意が必要です。特に頂上直下の雪の状態や、山の東側の広い斜面を通過する際には、雪崩や落石などの注意が必要ですし、壁からのブロック雪崩の危険もあるかと思います。
頂上から樹林帯に入るまでは、かなり快適に滑れるルートでした。
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