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Garmin fenix 3 HR 活用例 ~ 最大酸素摂取量推定機能

最近の最大酸素摂取量の推移

 今日の話題は、ガーミン社のランニング用のデバイスの活用方法の紹介の続きです。以前から私の利用法について投稿していますが、今日は、最近のガーミン社のランニング用のモデルではついている物が多くなった最大酸素摂取量(VO2max)の推定機能についてです。

最大酸素摂取量

 最大酸素摂取量は有酸素運動のパフォーマンスの指標として用いられる値の一つで、厳密な測定では、トレッドミルで負荷を増加しながら呼吸量、酸素量、二酸化炭素量を測定する事が必要です。ただし、簡易的に行われる物として、クーパーテスト(12分間走)などでも推定値を知る事ができるとされています。最近のランニング用のデバイスではこうした推定値を各アクティビティのデータを基に推定する機能がついています。

 以前にも紹介していますが、fenix 3 HRにもその機能がサポートされていて、実際に行ったアクティビティのデータで概算の最大酸素摂取量を推定してくれます。今回、故障や風などでトレーニングができない期間がこの数か月の間に何回かあったので、その影響がこの値にどのように影響するかを知る事ができたのでその結果を投稿する事にしました。

過去5ヶ月のデータ

 冒頭のグラフが過去5ヶ月の私の最大酸素摂取量の推移です。4月の43[ml/kg/min]をピークに下降傾向というのがわかります。この期間のトレーニング状況ですが、4月はガーミン社のトレーニングプラン、フルマラソンのレベル2を終了した直後で、トレーニングの効果もあり、VO2maxの値が徐々に改善し、最近の最高値に達していました。ところが、4月の下旬に左足を負傷して、約1ヶ月の間トレーニングを休むことになってしまいました。その後トレーニングを2週間ほど再開した後、6月に入って風邪をひいてしまい、さらに3週間トレーニングを休んだために38[ml/kg/min]まで低下してしまいました。7月はトレーニングを再開して、40[ml/kg/min]まで回復しましたが、日本に行っていた約1週間の間トレーニングを休んだためまた、38[ml/kg/min]に戻ってしまいました。その後8月はトレーニングを再開しましたが、今回は急にトレーニングを再開した事による負傷を防ぐために、トレーニングプランをフルマラソンのレベル1に戻って再開したため、トレーニング初期段階の負荷が軽くなった事もあってまだ改善が見られていません。ここ数日は体調を崩してペースが上がらないため、値はやや下降気味になっているというのが最近のトレーニング状況です。

データの考察

 この結果を見ると、トレーニング状況とその負荷が値に大きく影響していると見る事ができるかと思います。特に改善のスピードは緩やかですが、下降は少しトレーニングを休んだり、負荷を落とすとすぐに値が落ちてしまう様です。

 7月は約1日おきにマラソンペース(心拍ゾーンのレベル3)で5kmから始めて10kmまで徐々に距離を延ばすのを約1ヶ月続けたところ、ある程度の改善がありましたが、8月に再開した際は、フルマラソン レベル1の最初の部分で比較的負荷も軽く、週3回の実施と言うことで、7月に比べてトレーニング頻度が落ちている事もあって、改善の度合いは殆どmられていません。

 このデータを見ると、VO2maxの値は、トレーニング状況が比較的すぐに数値として表れるようで、トレーニングの状況を見るのには都合の良い値だと考える事ができます。今後は、トレーニングプランの負荷が徐々に上がって来ると思うのでそれがどの様に値に影響してくるかがポイントになるかと思います。

 クーパーテストを行うのもVO2maxを知る手法になると思いますが、こうした値を推定できる機能がデバイスについて、普段のトレーニングから値を推定してくれるのはより手軽に指標を得られる事になるのでとても便利な機能だと思います。この機能のためだけでも、デバイスをアップグレードするメリットはあると思います。


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