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キャンプに行こう! (3) 寝袋編

キャンプに行こう!(3) 寝袋編



 さて、今回はいよいよ道具の説明編に入ります。まずは、キャンプで大事な道具の一つである寝袋について取り上げて見ようと思います。特にボーイスカートや登山経験のない方々にとって、同じように見える寝袋はどれを買っていいものか、何が違うのかと思われる事も多いように思います。

  まず、とにかく安いのがいい!と言う方

 安いもので特に問題があるというわけではありません。いわゆるディスカウントストーアに行ってとりあえず、気に入った物があればまずはそれが候補となります。特に、夏、あるいは春、秋でもそれ程寒くない季節に車に荷物を詰めてキャンプという場合は、実際このタイプで十分です。

 この辺のものでも大抵は、どれくらいの温度まで使えるか書いてあるので目安にするといいと思います。日本では、夏用、2シーズン、3シーズンというような分け方が多いと思います。こちらアメリカでは華氏表示で温度の目安が書いてあります。ただ、この温度は個人差が大きくあまり当てにはなりません。自分が寒がりだと思う人は低目まで対応しているものを、暑がりだと思う人は高めのものでを選べばいいと思います。
 あとは、どこでキャンプをするかという事になります。標高の低い、気温の高いところでキャンプする場合は、薄いもので十分ですし。標高の高い高原などでは夏でも普通の生活の場より10度以上低いこともあります。また、海沿いでは朝夕は比較的気温が下がる場合も多いので、自分が良くいくであろうキャンプサイトの気候をある程度は把握しておいたほうが自分にあったものを選べると思います。アメリカの海岸沿いのキャンプ場は朝は結構冷える事が多く、特に女性陣は寒いと言う方が多いようです。

 形は、封筒のようなものと人形型の物が一般的で、封筒型は普通に布団で寝るのに近い感覚ですが、肩の部分が空いているため寒いときはちょっと不利です。人形型は型も覆うことができるので寒いときは中にもぐってしまえば、幾らか寒さが和らぐといえます。ただ慣れないと窮屈だと思う人も多いようです。 ねだんは、20ドル前後からあると思うのでいろいろ見てみてください。

 欠点は、たたんだ形状が大きくがさばるという事ぐらいで、通常の夏場の車近くでのキャンプでは特に問題になる欠点ではありません。ただ、家族分の寝袋となると、車が小さい場合は結構のスペースをとることになります。大きい車や外付けの収納スペースがある場合はとくには問題ではないと思います。

  
 封筒型



 人形型

 アウトドアショップに行くと。。。
 さて、アウトドアショップを覗いて見ると、たくさんの寝袋が釣り下がって、ディスカウントショップよりはかなり高い値段で売られているのに気づく方も多いと思います。軒並み、倍近い値段から、それ以上のものまでいろいろです。

 値段の違いは主に、寝袋に入っている保温材の違いです。特にアウトドアショップで売られているものは、一般にディスカウント ショップで売られているものよりは、小さくパックできるようになっていて、それでも保温性能は同等かそれ以上という物が殆どです。特に、登山をしたり、バックパックに入れてキャンプ地を移動したりする場合では、巨大なサイズの寝袋はそれだけで、バックパックが一杯になってしまうので、小さいものを求める傾向が多いのです。それで、専用に開発された素材を使ったりするので値段が高くなっています。羽毛を使ったものが、一般に同じ保温性能の場合小さくパックできます。

 バックパックでのキャンプを考えている方は、少々高くても、アウトドアショップに行って小さくたためるものを選んだほうが便利です。車で行く場合でも寝袋が占めるスペースを小さくできるので他の道具を積み込むスペースが増えます。


 化繊を使ったバックパック用の寝袋

 羽毛か化繊か?
   さて、良くある質問で、羽毛の寝袋がいいのか化繊の寝袋がいいのかという事になります。これは、結構好みの問題になるような気がします。個人的には羽毛の小さくなる寝袋が好きです。

  一般的に保温性能が同じ場合、羽毛の寝袋のほうが小さく収納できます。これが羽毛の一番の利点だと思います。ただ、これをお読みいただいている殆どの方が、春から秋の比較的暖かい時期にキャンプを楽しまれる方だと思いますので、大きさの差と言うのはそれほどは大きくありません。つまり、極寒の雪の中で寝たりするのでなければ大きさの差と言うのはそれほど大きなものではありません。
  羽毛の欠点としては、濡れると保温性が極端に落ちるとうのがあります。これがあるために化繊の寝袋を好む方も多くいると思います。通常のファミリーキャンプでは豪雨の中キャンプするとは殆どないと思うので通常は水をこぼしたりしなければ濡れる可能性は低いと思います。バックパックで移動中の場合は、急な雨もあると思うので、可能性はありますが、パッキングの際に防水をきちんとする事や、テントをきちんと張って浸水を最小限にすれば、それほど濡れることもありません。あとは、登山などでは、ゴアテックスのカバーを併用することで、殆どのケースをカバーする事ができます。ただ、ゴアテックスのカバーは一般に高価です。また、多少、汗などで湿るのは防ぐことはできないと思います。
  値段は、春から秋に使うようなものであれば、ほぼ同じか羽毛の方が幾分高い程度です。羽毛の寝袋は羽毛の種類や縫い方によって価格が大きく違いますが、冬に使用するものでなければ余り気にせず安くて気に入ったものを購入されれば通常は問題ないと思います。

  あとは、キャンプ時ではありませんが通常の手入れは化繊のものの方が洗濯など圧倒的に簡単です。

手短く言えば。。。

  •  車の脇にテントを張るキャンプが中心ならば、ディスカウントストアで売っている安いもので十分です。
  • たたんだサイズが小さいほうが良い方は少し値が張ってもアウトドアショップでバックパッキング用のものを選んだほうがいいと思います。
  • 羽毛か化繊は、好み次第です。夏を中心とした用途なら値段もそれほど変わりません。
  • 一般に、2シーズン、3シーズンを買えば通常のキャンプなら問題ないと思います。温度表示の場合は、30~40Fと言う感じのものを選べば普通は大丈夫だと思います。寒いと思う場合は、少し余計にジャケットや毛布などを用意すれば通常のファミリーキャンプなら何とかなると思います。バックパックや登山でも持参したジャケット類を重ね着すれば大抵は大丈夫です。
  • 初めてで良くわからなければ、ファミリーキャンプならば、とりあえず安いものを購入して使ってみるのもいいと思います。 バックパックの場合は、初めての方同士で行くことは余りないと思うので、一緒に行く経験者にアドバイスしてもらうといいと思います。近くにいらっしゃらないと言う場合は、メールやコメントを頂ければアドバイスします!
 (つづく)





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