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山の回想録 -鳥海山

春スキーのメッカ!
(5月の鳥海山で山スキー)
山スキーヤーのための山
 鳥海山は秋田県と山形県の県境付近に位置する独立峰で、隣の月山とならんで、東北の春、夏スキーのメッカです。隣の月山と違うのはリフトなどの施設はなく、自分で歩いて登らないといけない所です。関東地方からだと少し遠いのでなかなか行く機会が無かったのですが、先輩に連れられて一回登ってその味をしめた後は、ほぼ毎年のように春、5月から6月に通っていました。
 週末だけの強硬な山行で、往復は1000kmを超えるドライブでした。金曜の深夜発、日曜の夜帰りで、若かったにしてもよく行ったものでした。

スキーのコース
 山頂からはほぼ全部の方向にスキー滑降が可能で、時期によっていろいろなコースがとれるのが魅力です。実際は日程と天候のめぐり合わせもあって、大平側からと祓川方面しか結局滑った事はありませんでした。いずれも、比較的楽なアプローチで、車を停めたところから雪通しに山頂まで登れて、ほぼ、車の前までスキーができて、標高差も1000m弱を楽しめる、なんとも言えない山であることは間違いありません。
 斜度も適度な斜面が続いて、今まで滑ったコースの中では間違いなく5本の指に入る名ルートだと思います。特に祓川の北側斜面は日本海が間近に見える中を滑る豪快な斜面でお気に入りの一つでした。

(降雪後で快適にスキーで登る友人達)

アフタースキー
 東北の山の素晴らしいところは、登山後に体の疲れを癒す温泉が点在することですが、ここ鳥海山も例外ではなく、祓川にも遊佐にも素晴らしい温泉があって、スキーの後は温泉&ビールで、これまた楽しめるのがなんとも言えませんでした。
 また、近くの港では、かきやらその他いろいろな海産物が手に入って夕食に花を添えてくれました。もちろん、貧乏登山者なので、宿泊はテントになるわけですが、それらの食材は比較的安く美味しいものが食べられて、まさに全てが理想の山であった気がします。

宿泊地
 大抵は週末の短期が多かったのですが、ゴールデンウイークにも何回かいきました。最初の頃は入山口で泊まっていたのですが、何分標高が高いので、寒くて一応ちゃんとした、準備をしないと快適に過ごせませんでしたが。慣れてくると、海に近い標高の低いところの駐車場でキャンプする場所を見つけて、そこに泊まるようになりました。パターンとしては、初日は大平側の鳥海ブルーラインの入山口の近くで2~3時間仮眠して、あとは、ブルーライン入り口の駐車場でキャンプ。買出しは近くの漁港か坂田のジャスコですませて、あとは駐車場の周りで取れた、タラの芽なども食卓に並びました。
 さすがに東京からは遠く離れているので、連休中でも現地はそれほどの人出もなかったように思います。途中の渋滞は多少ありましたが。。。

 年中行事の山だったので、アメリカにやってきてここ何年も行っていないので、いつも春になると鳥海山を思い出します。また、いつの日かスキーで滑って見たいです。そのためにも体力を維持しないと。。。
 いよいよ、今週末決行予定のシャスタですが、何となく鳥海山に重なるイメージがあります。もちろん山のスケールでは比較にはなりませんが、どの方向もスキーで滑降できる独立峰というところでは、似た山のような気がします。まあ、何分シャスタは未知の山ですので行ってみないとよく分からないところはありますが、イメージは本当に似ていると思います。

(つづく)

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