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キャンプへ行こう (8) テント

キャンプへ行こう (8) テント編

現在愛用中のREIのドーム型テント
(Half Dome4)

今日は、キャンプで最も重要な道具の一つのテントについてです。

テントを選ぼうとすると、いろいろなお店に行ってたくさんの種類があるので、特に始めての方は迷いますよね?みなさんは、どうやって選びましたか?

まずは、キャンプのスタイルを考えてみます。車で行って車横付けでキャンプする場合と、将来的には登山やバックパックでテントを持って移動するかを考えてください。

車横付けでキャンプする場合

とりあえず、大きさや重さは余り大きな問題でないので、どの店でどのようなテントを買っても問題になることはないです。

バックパックや登山も視野に入れる場合

自分でテントを持って移動する事になるので、軽量、コンパクトの方が有利です。できれば、アウトドア用品店で少し高くても軽量、コンパクトの物を選びましょう。大体一般的に数百ドルする事が多いです。

値段の差は

テントをいろいろなお店で見ると、数十ドルの安価なものから数百ドルのとても高価なものがあるにもかかわらず、外見は似たようなテントで差がわからないことが多いのではないでしょうか?
価格の差は、基本的に材質の差と作りの差にあると思ってください。

  • テントの生地:安いものはゴアゴアのナイロンの材質で余り小さく畳むこともできずがさばって重いです。高いものは、薄手の丈夫なナイロンを使っていて、軽量で小さく畳むことができます。
  • ポール:安いものは、ファイバーグラス製で重くて、ポールの継ぎ目に突起があってテントの本体のスリーブに通したり抜いたりする時に引っかかりやすくなっています。 高いものは、アルミの中空のポールで軽量でポールの継ぎ目に突起が無く滑らかで扱いやすいです。
 継ぎ目が凹凸になっています。
 継ぎ目が滑らかで、テント本体は引っ掛けるだけです。

テントのタイプは

登山やバックパックで使うものはドーム型とよばる物やそれから派生したタイプのテントで、基本的にポールのテンションで自立できるように設計されていて、高さも一般的に低く、風や雨にも強い構造になっています。その分居住性はやや劣るのが欠点です。

テントとポールの接続は、テントの袋状に縫われたスリーブにポールを通すものと、フックで引っ掛けるだけの物があります。スリーブに通す物の方が面でテントと接触するので構造的には強く、特に風に強いものになります。ただ、設営はポールをスリーブに通すためやや面倒ですが、風などに強いので登山などでは安心です。引っ掛けるタイプは点で接触しているのでその部分にストレスがかかる事になるので強風時には破損しやすくなりますが、通常のキャンプやバックパックのハイキングでは余り問題になる事は少ないと思います。設営も楽で、余り厳しい条件で使用しない場合はお勧めです。

フライシートと呼ばれる外側を覆うような物で雨などの時にテント内部に水が入らないようにします。バックパックや登山用に作られた物は、フライがテントをほぼ覆うようになっていますが、イージーキャンプというかファミリー用の者はテントの半分くらいを覆うだけで、本格的な雨になるとテント内部への浸水が避けられないことが多いです。またフライでテントを覆ってしまうと出入りが不便になるので、ファミリー用の者は意図的にフライを小さくして出入りしやすいように設計されているようです。

ファミリーキャンプ用のテントは、さらに天井を高く家のような構造にして、内部に仕切りを入れてちょっとした家のような構造のテントも良く使われています。居住性がいいのと、中も広いので車だけでキャンプする家族の場合このようなテントを使う家族も多いようです。
欠点は、大きくてがさばるのと、設営や取り扱いが少し面倒になります。ただ、このような形態のキャンプの場合テントを立てたりしまったりを頻繁にしないので大きな問題ではないと思います。
ただ、形状が大きく風を受ける面積が増えるので海沿いの風の強いところでは破損したり、建てるのが難しい事もあります。

テント本体
 バックパック用や、ファミリーキャンプ用のテントは本体をメッシュにして通気性を良くして暑い場所でも快適に過ごせるようになっているものが多いです。一方で登山用は標高の高い風の強いところでの使用も想定しているので本体の素材も風を通しにくい材質で作っているものが多いです。
フライをかぶせてしまえばテントの内部に風が直接通ることはないので春から夏にかけてのキャンプでは余り大きな問題にはならないと思います。
実際私は、このメッシュのバックパック用のテントで春の雪の中でキャンプして特に問題はないです。

ここでは、冬や本格的な登山用のテントの話は省略します。そうした本格的な登山では他に細かいことが重要なのですが、ここでは余り細かく説明しても夏のキャンプでは余り問題にならないので別の機会に書くことにします。

風対策

通常のファミリーキャンプのテントではテントの隅だけをペグで止めるだけで大抵は十分ですが、風が強い場合はテントの本体やフライから別のロープでテントの補強をすると殆どの場合安心です。大抵のテントにはそうした補助ロープが着いているのでテントやフライにつけておくと必要なときに役立ちます。

ペグ
大抵のテントには金属の棒状のペグが付属していますが、このペグはピンペグと呼ばれるものですが、大抵の土や砂のキャンプサイトではペグをしっかり全部打ち込まないとペグが回転して張り綱がはずれたりする事が多いのでちょっと不便です。テントの隅を止める程度ならいいのですが、砂地だと余り効きません。
お勧めなのは、プラスチック製の断面が四角形になっているタイプの方が多くのサイトで使いやすいと思います。これは、アウトドアショップで手に入れる事ができて黄色いプラスチックなのですぐに見つける事ができると思います。ペグが効かない場合は、石を使ったり、綱を木に結びつけたりしてテントを張ります。砂地の場合は、ペグを十字に縛って埋めると大抵はアンカーとして十分な強度を得ることができます。

フットプリントやグランドシート
春から夏に地面にテントを張ると地面から湿気が上がりやすいのでテントの下にシートをひくと快適に過ごせます。一般のシートをひいたり、テントの大きさに合わせて作られているフットプリントなどと呼ばれるシートを引くと便利です。

 大きさは?
テントは大抵許容人数を表示して売っています。表示の人数だと人がその人数寝るとほぼ一杯になる感じなので4人用のテントに大人が4人寝るとかなり狭いです。荷物のスペースは殆どないと思った方がいいです。
子供がいる場合は表示人数でも大丈夫なことが多く、我が家の場合は8歳と10歳の子供と大人2人が寝てとりあえずは少し荷物のスペースがあって我が家は4人用のテントで特に不自由は感じません。ただ家族によっては狭いと感じる家族も多く、大き目のテントや、複数のテントを張る家族も多いです。テントは大きくなるとがさばるし、構造も複雑になるので、個人的には大きなテントを使うより、4人用や3人用のテントを複数使う方が扱いやすい気もしますし、バックパックでは荷物の分担も楽なので小さいテントを複数の方が便利なように思います。これは個人の好みなので各個人の選択だと思います。

お勧めは?

4~5人用のドーム型のテントが扱いやすくてお勧めです。値段も安いものなら100ドル以下で手に入りますし、少し良いものを買ってもせいぜい200ドル前後なので始めての方にはお勧めです。
建てるのもしまうのも楽ですし、キャンプの後に干したりするときも楽です。

どうしてもキャンプ中を広く居住性の良いテントでという家族は、大型の家のようなテントになるとお思います。6人とか8人とかかなり大きなものも売られています。このような装備になってくるとそれなりに車の搭載能力も考慮した方がいいと思います。ミニバンや、ルーフにつけるボックスなどそれなりの搭載能力も必要になってくると思います。

(おわり)

 











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