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キャンプへ行こう!(6) 登山用コンロ

キャンプへ行こう! (6) 登山用コンロ

MSRウイスパーライト

今日はキャンプの話からちょっと脱線しますが、登山用コンロとホワイトガソリンについて少し書きます。

登山用コンロ

登山の場合は、キャンプ用具一式をバックパックに入れて運ぶので、軽量、小型というのが基本になります。私が学生の頃の大学の山岳部などは人数が多いので大型のコンロを使うことも多かったように思いますが、最近は状況も変わって来ていると思います。

折りたたんで小さくなるものが多くて、ここアメリカでは、MSRというメーカのコンロが人気ですが、最近ではやはりガスを使うことが多くなっています。

さて、写真のコンロ、私の所有しているものは既に2台目になりますが、燃料タンクをそのままコンロにつないで使えるようになっています。コンロそのものはとても小型にたたむ事ができて、小さなコッフェル(なべ)に入れて持ち運べる程度です。

ガスに比べて、毎回燃料を継ぎ足して持っていくことが出来るので、ガスより無駄なく使えますし、燃料タンク自体は繰り返す使えるので、空のボンベがそのまま「ごみ」になるガスよりは環境にもやさしいといえます。

欠点は?

欠点はというと、ガソリンなので燃料の扱いがちょっと面倒というのが一つ。あとは、プレヒートと言われる作業が必要になります。これは、コンロの原理が、バーナーの上を通るパイプを暖めて燃料を気化して燃やすと言う原理なので、最初はその部分を暖めてあげないといけないので、ガスのように即着火というわけには行かないのが欠点です。

プレヒートは、固形のアルコール系燃料を使う場合と、ガソリンを少し液体のまま出してそれに着火して暖める方法があります。ガソリンを使うとすすがでるのでコンロが真っ黒になってしまうという欠点はありますが、別に燃料を持ち歩く必要がないので便利です。ただ、最初小さな火柱が上がるので(説明書にはサッカーボール大と書いてありますが。。。)、気をつけないとテントの中で使用する場合はテントが火災になる恐れがあります。ただ、説明書ではテント内で使用しないように書いてあります。(念のため)

もう一つの欠点は、弱火の制御が簡単ではないのでとうか完全なとろ火にするのは難しいので、煮込んだり、ご飯を炊いたりは慣れないと焦がしてしまう原因になります。それでも、ご飯は慣れれば何とか炊けるようになるので、こった料理をするのでなければ余り大きな問題ではないと思います。

同じガソリンコンロでもコールマンの物は比較的簡単にとろ火にできましたが、コンロ自体が大きいので最近は余り人気もなく、アメリカのアウトドアショップではあまり見かけなくなりました。

ガス以外の燃料

 私が学生の頃は、灯油のコンロの「ラジウス」と呼ばれるものがまだ健在で合宿では使っていましたが、灯油はガソリンに比べて揮発性が弱いので扱いやすいことは利点ですし、日本ではホワイトガソリンより手軽に安く手に入るのに便利でしたが、燃料をこぼしたり、燃料がタンクやコンロから漏れたりするとなかなか蒸発しないので匂いが移ってしまうという欠点がありました。

MSRもインタナショナルと呼ばれる機種は、ノズルを交換すると灯油でも使えますが、アメリカでは灯油自体が余り一般的な燃料ではないので、結局灯油をMSRで使ったことはありませんでした。

ホワイトガソリンは、日本では一部のスタンドで、別の用途(クリーニングなど)で使うものを手に入れる事ができました。これは、アウトドアショップでホワイトガソリンを買うより安いので、冬山などに行く場合はよく買っていました。アメリカでは、アウトドアショップで日本よりは安く手に入るのでホワイトガソリンのコンロは便利ですが、一般のキャンプでは弱火の制御などに欠点が多く、料理のメニューを制限してしまう事も多いので最近は補助用に持っていく位になってしまいました。
ただ、お湯を沸かしたり、雪を溶かして水を作ったりするには、火力も強く便利ですが。。。。

登山用コンロはいいか?

ガソリン用登山コンロは、通常のファミリーキャンプにはちょっと不便です。まず、普通の方々は火のつけ方が慣れないと判らないというのが一つ。燃料も子供が多い場合ちょっと危険ですし。。。。
その様に考えると、扱いに慣れていない場合で、特に登山をしないのであれば余りお勧めはできません。(燃料のコストは魅力ですが。。。。)

では、ガスコンロはというと、これは小さくて便利です。どこにでも持っていけるし、扱いも楽です。ちょっと燃料代は高くつきますが便利です。取り扱い説明上は安全のためテント内での使用はしないようになっていますが、屋外で使う場合は風防がないので風ある場合は効率が悪くなります。
 実際問題として、かなりの場合登山でも暑い夏山の場合を除けばかなりの方が説明書を無視してテントで使っているのが現状のような気がします。(安全は自己責任で。。。勧めているわけではないので念のため)でも、これは一台あると便利です。

ファミリーキャンプで、豪華な(?)メニューの料理を家族で作ったりするにはやっぱり、ガスの卓上キャンプ用コンロが便利です。大体の女性陣も家庭と変わらずに使えますし、外での使用が完全に前提なので風防もしっかりしています。





 無難な選択です!

(つづく)



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