スキップしてメイン コンテンツに移動

Mt. Shasta - その1 登山許可

Mt.Whitney (4421m, California/USA)

アメリカの高い山
 アメリカの高い山と言えば、マッキンリー(6194mアラスカ州)が有名で登山をしない人でも知っている人が多い山です。さてさて、では、アメリカの本土48州で一番高い山はどこかというと知らない人のほうが多いように思います。山はMt.Whitney(4421mカリフォルニア州)でカリフォルニア州にあります。
 さて、それでは、標高4000mを越える山はカリフォルニアにいくつあるのかとちょっと調べてみると、なんと16座あることがわかりました。

Mt.Whitney(4421m)
 この山ですが、実は昨年の11月末のサンクスギビング休日にたまたま近くまで行く機会がありました。デスバレー国立公園に行った際に1泊だけローパインという小さな町に寄りました。この小さな町がこの山の登山拠点になっています。趣旨は「Mt.Whitneyを見よう!」だったのですが、町に着いた日の夕方にたまたま観光案内所に寄って、興味があったので登山許可について聞く機会がありました。
 アメリカに着たばかりの頃、ハイキングの本を買って興味のあるところに出かけていましたが、その中にWhitneyも出ていて許可がいることを知ってはいたのですが詳しくはしらなかったので聞いてみたわけでした。実際、行く予定を立てて許可を申請すればいいのかと思っていましたが、意外に複雑でした。
 一般的には"Mt.Whitney trail"から頂上を目指すようです。このルートは長いため、途中で1泊するケースが多いため、オーバーナイトの許可を取る必要があります。許可が必要なのは5月1日から11月1日の期間にこのルートから登山する場合に必要で、毎年2月に抽選があるので、2月始めまでに、書類を書いて応募する必要があります。そして2月中旬から抽選を行ってだいたい4月頃をめどに許可を郵送する仕組みになっています。期間中、希望の日をいくつも書けるようになっているので、とりあえずいけそうな日を書いて提出する必要があります。許可が取れると一人当たり15ドルのお金を払いますが、申請時にチェックかクレジットカードの情報を出す必要があります。
  この機会を逃すと選択肢は限られてきますが、いくつか方法があるようです。
  • 日帰りの許可を取って、日帰りでアタックする。日帰りの許可は空きがあれば取れるようで、人数は制限されていますが、取れる可能性は高いようです。
  • あとは、一般の許可の申請をして、抽選の後空きがある分については許可が取れるようです。
  • 制限の期間外で登る。基本的に冬に登ることになるのでそれなりに準備と、体力それに冬山登山技術が必要です。
  • 別のルートから登る。マウンテニアルート(Mountneer Route)や北壁(North Face)からならこの抽選とは別枠になるようです。
などですが、日帰りした人はかなりいらっしゃるようですが、時間的にも体力的にも厳しいので、今年はこの抽選に応募しました。3月24日現在まだ許可の通知はありませんが。。。。
いろいろ調べましたが、7月に入ると雪も登山ルートからは消える事が多いようで比較的簡単に登れるようです。許可が取れれば、ぜひ挑戦してまたレポートする事にします。
(ご参考: http://www.fs.fed.us/r5/inyo/recreation/wild/howto.shtml)


Mt.Shasta(4322m)
 さて、前置きが長くなりましたが、Mt.Whitneyのことを調べていて、10年以上前に買った山スキーのガイドブックを思い出して引っ張り出すと、Mt.Shastaも紹介されていることに気づきました。
 以前からいろいろな人たちがシャスタに言ったという話は良く聞いていたので、ああ山スキーもできるんだということで急に興味を持ちました。本を買った当時は遠いので行こうとも考えた事がなかったのでガイドも読みませんでした。さてさて、よくよく考えて見るとシャスタに行った人は結構な数になるのに、身近に登ったという人は聞いたことがなかったので、これまた調べてみることにしました。
 そしてよくよく調べてみると、なんとカリフォルニアにある4000峰の一つで、雪が遅くまで残るため、いわゆる普通のハイカーには登るのが大変な山の一つでした。冬場は厳しい登山が要求されるので、本当にごく限られたエキスパートの領域で、多くの人は春から夏にかけて登るようでした。そして、これもまた許可が必要な山でした。

 Mt.Shastaの許可はMt.Whitneyのそれよりは、簡単に取れるようで登山当日でも取れるようです。
許可は2種類で:
  • 3日の1回限りの許可(2010年3月現在 20ドル)
  • 年間許可、1月1日から12月31日まで有効(2010年3月現在30ドル)
になっています。 http://www.shastaavalanche.org/ のサイトによれば、

2019 Forest Road Mccloud, CA 96057 (530) 964-2184
  • The Fifth Season, 300 N. Mt.Shasta Blvd, Mt.Shasta, CA96067 (+1-530-926-3606)
で取れるようです。

 登山にはアイゼン、ピッケルは必須のようで、技術にもよりますが、頂上からスキーで滑れるようです。今年の一つの目標はMt.Shasta(4322mカリフォルニア州)に登ることですが、まずは初めてなので山の概念を理解するためにも、一番ポピュラーな"Avalanche Gulch"から山中1泊で登る予定です。

 そんなわけで、現在基礎体力を強化中です。この10年ろくな運動をしていなかったので、まずは体力の強化が課題です。目標は4月下旬から5月中旬です!

(つづく)

コメント

このブログの人気の投稿

BaoFeng UV-5R ~ 中華トランシーバ その後

BaoFeng UV-5R  格安の中国製トランシーバーを入手して約1ヶ月余りたちました。その後の報告です。 静かなアメリカのV/UHF帯  まだ家にアンテナを立てたりしていませんので、基本的には付属のアンテナに取りあえずつけた、マグネットベースのアンテナで時折144MHz帯と、430MHz帯のFMを聞いています。前の投稿で少し触れましたが、私の住む北カリフォルニア(サンフランシスコ近郊)では、殆ど普通のFM(Simplex)での交信を耳にしません。耳にする交信はほぼ、リピーター経由の物と言うのが現状です。一方で、リピーターの数はかなりの数があって、インターネットで調べると、この辺りはどこに行っても複数のリピーターにアクセスできますし、周辺の高い山の上などにも設置されていて、リピータのカバーエリアも網羅されている感じです。  そんなわけで、普通のアナログのFMで使えるチャネル(FM Simplex)は、144MHz帯で26チャネル、430MHz帯に至っては3チャネルしかありません。一方でかなりの帯域がリピータ用として割り当てられています。 BaoFengを使うたってにあたって  最初は、アマチュアバンド内をスキャンして誰か交信していなか探していたのですが、このモデルのスキャンは余り速くはなく、かなりの時間がかかってしまいます。実際に話をしているのを見つけるには、もう少し的を絞らないと効率が悪いので、必要なチャネルをプログラムして、プログラムしたチャネルをスキャンする方が効率がよい事に気づきました。今回入手した、UV-5Rというモデルは、全部で128チャネルをプログラムする事ができます。この辺は、日本の八重洲とか、ICOM、KENWOODなどの物は1000チャネルとかプログラムできるので、それを考えると少ないと言えますが、実用上は取りあえず、大きな問題ではないようです。  それで、まずはどのようにプログラムするかですが、まずは、全部で29あるFM Simplexのチャネル29をプログラムする事にしました。実態を考えると余り使うケースはないと思いますが、それでもハイキングなどに行ったときに仲間と連絡に使うには便利ですが、周波数を覚えるのも大変なので予めプログラムしておくことにしました。これで、128チャンネルのうち、29が決まったので

バッティングセンター ~サンフランシスコ ベイエリアにもあります!

折れた金属バット! サンフランシスコベイエリアのバッティングセンター 今週も暑さでアウトドア関係は休止中でした。実際は風もあって気温はそこそこ高いのですが割りとすごし易い週末でした。日本語の補習校の集中授業があって子供たちもちょっと大変なので、現地校が夏休みに入っても遠出を控えました。 本格的な夏休みの家族イベントももう暫く先送りという事になっています。 そんな中この週末はバッティングセンターに行ってきました。 バッティングセンターは「Batting Cage」と呼ばれていて、数はそれほど多くないもののこのエリアにも幾つかあって、たまに行って遊んでいます。今日は All Star Academy   というSanta Claraの施設に行ってきました。     2901 Mead Ave Santa Clara 95051 に行ってきました。平日は正午から午後9時まで週末の土日は、午前9時から午後6時まで営業しているようです。 日本では屋外にゴルフの打ちっぱなしの練習場のようにネットを張って営業している施設が多いと思いますが、このエリアでは日本に近い屋外営業もありますが、倉庫などの屋内にネットを張って営業しているタイプの施設も多く、今回の施設は屋内タイプでした。 システムは、プリペイカードを買って1回(20球)で3ドルで、幾つか球速の違うブースを選んで遊ぶところでした。バット、ヘルメットは無料で貸してもらえました。野球とソフトボールも選択できまるようになっていて、子供たちは球速の遅いブースやスローピッチのソフトボールを選んで楽しんでいました。 日差しが強く暑い夏のアクティビティには屋内のバッティングセンターも悪くないようでした。 金属バットが折れた! さて、家族で楽しんでいたのですがちょっとしたハプニングが一件ありました。比較的球速の早いブース(60マイル/時間のソフトボール)で遊んでいたところ球がバットの根元に近い部分にあたり明らかに違う音がしたと思ったら、次の球を打ったところなんと金属バットが真っ二つに折れてしまいました。 幸い折れたバットは人のいない方に飛んで怪我はありませんでしたが、ちょっとびっくりしました。 折れた破片も係りの人がすぐに回収して事なきも得ましたが、金属バットも折れるのですねぇ~

GPSデータの解析 (3) ~ TCXファイルの中身

TCXのデータの例 実際のデータは? 実際、取りあえず試用のプログラムは既にあって、データを読み込めるようになっています。でも、興味がある方もいらっしゃるみたいなので、もう少し詳しい中身について今日は書いてみます。 上の例が、TCXファイルの例です。これは、昨年Mt.Whitneyに行った時の冒頭のデータを一部抽出した物です。一連のデータとして、時刻、位置情報(緯度と経度)、標高、心拍数などが入っています。TCXファイルには、距離も入っているのが分かるかと思います。これは、スタートからの積算距離になっています。 先にも書きましたが、TCXファイル自体は、XMLファイルなので、ファイルはタグを基に、そのタグの階層で構成されています。例では一部を抜き出していますが、「Trackpoint」というタグは別の上位の階層のタグに含まれていて、この前後には、別の「Trackpoint」が同じレベルで羅列されているような形式になっています。このタグ一つ一つが個々の時刻のデータになるわけです。 この「Trackpoint」の下位には、個々のデータが別のタグで含まれているのが分かるかと思います。 基本的に、各タグのデータは最初の「<>」で囲まれた所からスタートして、</>という、同じタグで、先頭に「/」が入った所で終わる様になっています。 つまり、個々のGPSのトラックデータが欲しい場合は、このTCXファイルの場合、「Trackpoint」というタグを探して、その中のデータを抜き出していけばよい事になります。ファイルも、テキスト形式のファイルなので、少々プログラムに慣れた方ならば簡単なプログラムでデータを抜き出すことができるわけです。 GPXファイルは? GPXの同じデータの例 さて、これが同じ時刻のデータをGPXファイルから抜き出してみました。こちらも同じXML形式なので、似ていますが、少し書き方が違うのが分かるかと思います。こちらの場合は、「trkpt」というタグに個々の時刻のデータがあります。位置情報は最初の「trkpt」のタグの中に埋め込まれていて、その後に、個々のデータが少し別のタグで入っているのが分かるかと思います。こちらの場合、積算距離の情報は入っていないので、位置情報から自分で計算する必要があります。これは、調べてみたのですが、少