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Mt.Whitney (4421m)のハイキング

Mt.Whitney (4421m)
2011年8月20日~21日
Lone Pineのビジターセンタから
右端の大きなピークがMt.Whitneyです
今年も許可が取れました
 今年の4月に書きましたが、今年もWhitneyの登山許可が取れました。今年は8月20日から21日の一泊のオーバーナイトパーミットが取れました。昨年は、都合で行けなかったのですが、今年は、何とか行ける運びになりました。家族に感謝です!

まずは許可のピックアップ
 抽選で当たった通知は、あくまで予約という形です。従って、登山する数日前に改めて確認して許可をLong Pineのビジターセンターでピックアップしないといけない仕組みになっています。
 登る週の水曜日に電話をして、ナイトボックスのピックアップをお願いしました。これは、出発は金曜日の深夜になるので、ビジターセンターが空いている時間にピックアップできないためです。まあ、初日はトレールキャンプまでということにして、ゆっくり出発ということならば、20日の8時以降でも良かったのですが、調子が良ければ初日に頂上までと考えていたので、結局ナイトボックスになりました。

いざ出発
 金曜日仕事から帰宅して、子供を寝かせて準備を始めて家を出たのが前日の午後10時過ぎになってしまいました。ヨセミテを越えての300マイル強のドライブでした。深夜なので混雑もなく午後3時半ぐらいにはビジターセンターに到着。予め聞いておいた鍵の番号を合わせて許可の紙と排泄物処理用のパックをピックアップしました。
 予定では1~2時間ビジターセンターの駐車場で仮眠をしようと思っていましたが、駐車場は閉鎖されていたので、諦めて登山口で寝ることにしました。

登山口では。。。
 登山口ではまだ4時前にもかかわらず、幾つかのパーティがヘッドライトをまとって出発していきました。すでに駐車場にはスペースもなく、Uターンして路上駐車をしました。日帰りの人は既にかなりの人数が出発していったようでした。取りあえず山中一泊の予定の私はもう少し明るくなってから出ることにして、車の中で仮眠をしようと寝袋にもぐりこみました。それでも、眠りにはつけず、目をつぶって横になっているだけでしたが。。。
 5時過ぎても眠れる様子もないので、結局おき出してザックに荷物を詰めて出発の準備をして、ベーグルを1つかじって6時には車を後にしました。

トレール
 トレールは山の脇を何回も折り返す九十九折の登りで斜度もほぼ一定で少しずつ高度を上げるようにつけらていました。斜度が急でない分、楽ではあるのですが、なかなか高度が上がらずでちょっと飽きる感じのトレールでした。登山口の標高が約2600mで樹林限界は比較的高く、3100m位のアウトポストキャンプでもまだ樹林の中でした。
 アウトポストキャンプから少し登るとようやく樹林限界を越えて見通しが良くなり、上から降りてくる人の様子で、何処を登っていくのかがわかるようになりました。どうも、まだまだトレールキャンプまではあるようで、あせらずにゆっくり高度を上げて行きました。
 予定より少し遅れてトレールキャンプに到着。数張りのテントがありましたが、皆留守でおそらく頂上を目指して登っているようでした。取りあえずテントを建てて、体調もよかったので、10時45分に頂上を目指して出発しました。

稜線まで
 テントなど、宿泊関連の荷物を降ろしたので荷物が一気に軽くなって気分一新で頂上を目指してスイッチバックを登りました。斜面の斜度は急なのですが、そこをジグザグに登っているのでトレールの斜度は相変わらずゆるく、ただひたすら長い登りでした。いい加減、いやになった頃に主稜線にでました。12時45分でした。2時間もかかってしまいました。


主稜線から西側の景色
こちらはセコイア国立公園側になります。

西側の風景
 Mt.Whitneyに続く主稜線の東側は切り立った岩壁上なのに対し、西側は比較的なだらかで、人が殆ど入らない、人工建造物が見えない広大な景色が広がっています。そして、ヨセミテに続く全行程300kmを超えるジョン・ミュア・トレールがあります。Mt.Whitneyはこのトレールの南端にあったり、この日も何人かの巨大なザックを背負った人が上がってきて、Mt.Whitneyを目指していました。
 それにしても、見事な風景で、久々にこんな景色を見たと重い疲れも吹き飛びました。
 主稜線は小さなアップダウンがあって、それでも道の傾斜はほぼ一定でよくも、ここまで作ったものだと感心しました。
 心配された、高山病もあまり酷くなくSPO値も、80%台後半で何とかいけそうでした。ただ、ちょっとペースを上げると心拍数が160を超えてしまって、なんとか140台くらいで登れるようにペースを調整して歩きました。この辺は、最近しているマラソンの心拍数とペースの関係がかなり参考になりました。150台だと、かなりの距離をペースを維持して走れますが、160台になるとある地点でペースが落ちてしまうので、今回は歩くペースも心拍モニタをつけて、それを見ながら歩いてみました。意外に効果がありました。
 針状のピークの裏を通過して大きく西側に回りこむと、最後の部分に小さな雪原が残っていて、ここをトラバースして後は頂上まで広い斜面を登るだけでした。雪原にはバケツが掘ってあってストックと軽登山靴で問題なく通過できました。雪も日があったって緩んでいて柔らかく問題無しでしたが、早朝とかは氷化すると思われます。時間帯によっては、アイゼンがあった方が楽かもしれません。さすがにこの高度になると軽い頭痛がして、高山病の症状が出始めました。でも、意識的に深呼吸をすれば、いくらか良くなって特に問題はありませんでしたが、SPO値は75位まで落ちていました。
 頂上には小さな小屋があってその前の箱の中に記帳して写真を取ったりして、雄大な眺めを楽しみました。頂上着は、午後2時45分。15分ほどで、下山に入りました。

頂上から北側の稜線
下山はあっという間!
 大変だった登りとはうって変わって、下りは楽なものでした。主稜線の小さな登りはさすがにちょっときつかったですが、短いので何とかこなして、主稜線からの分岐点まで、約1時間、その先のスイッチバックも約1時間の合計2時間ちょっとでトレールキャンプまで下山できました。さすがに、膝が笑っていましたが、頑張ればあと3~4時間で登山口まで下山もできそうでした。
 それでも、折角テントを持って上がって来たので、一晩ここでゆっくり景色と夜を楽しむことにして、隣の湖で水を汲んで、夕食の支度にかかりました。

日帰りは大変!
 頂上を目指して上り始めたのは恐らくこの日の最後尾だったと思いますが、途中何人かを抜かして、頂上では早々に引き上げてきたので、夕食を作って食べている間にも、人が降りてきました。日帰りの人はさらに、ここから3~4時間降りなければいけないので、大変だなあと他人事のように見ていましたが、自分が出たのが午前6時で、殆どの人は午前2時から5時くらいの間に出ていると思われるので、既に十数時間行動しているわけで、改めて日帰りは大変だなと思いました。
 もし、また登るとしても私はテントを持って登るぞと改めて思いました。
 まだ余裕があるといっても結構疲れたので食事の後は早々に眠りにつきました。
 恐らく、先日のサンフランシスコのフルマラソンよりは疲れました!登山は意外に激しい運動であることを改めて実感しました。そう考えると、マラソンの時の追い込みがまだまだ足りないということなんでしょう。次回はもっと高いタイムを目指して走らないととも思いました。

満天の星空
後は下山
 初日に登ってしまったので、あとは気が楽なもので、翌日は下山するだけ。ゆっくりしていても良かったのですが、帰りの運転が長いので、頂上を目指す人たちと同じような時間に起きて降りることにしました。頂上を目指す人たちは3時過ぎには次々に出発していきましたが、私は、4時過ぎにおき出して、朝食を済ませ撤収。そのとき余りに夜空が綺麗だったので、写真撮影をしてから下山しました。荷物が重くなるので三脚は持ってこなかった事を後悔しましたが、何とか岩の上に置いて撮影して、5時にテントサイトを後にしました。下からはその日頂上を目指す人が次々に上がってきましたが、やはり登りは大変そうでした。
 下りはあっという間で、3時間で8時過ぎには登山口につきました。着替えをしながら、テントを乾かして、ビジターセンタに下山の報告をして、帰途に着きました。家には午後4時少し前に到着。
 疲れましたが充実した週末でした。やっぱり、テントを持って山で泊まるハイキングは楽しいものです。

 トレールキャンプまで行ってキャンプでもいいなあと思いました。頂上はちょっとと思う人もトレールキャンプまで行って写真を撮ったり、絵を描いたりもいいかもしれません。それでも、許可がいるのがちょっと大変ですが。。。いつか子供にこの景色を見せてあげたいなと思いました。

(終わり)










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